椎名林檎と資生堂の歴代コラボを徹底解説|2026年最新動向と起用の理由
椎名林檎と資生堂の関係は、化粧品のCMソングを提供するだけのタイアップにとどまらない。2011年の「マキアージュ」でのCM出演と「女の子は誰でも」、2016年のヘアケアブランド「マシェリ」に書き下ろした「MA CHÉRIE」、そして2025年の「SHISEIDO アルティミューン」との大型コラボレーションまで、両者の接点は時代とともに変化してきた。
その流れを理解するうえで重要なのが、2024年のミュージックビデオ「ちりぬるを」と「SHISEIDO テクノサテン ジェル リップスティック」の関係だ。商品が映像作品に登場したことをきっかけに、翌2025年にはキャンペーン「ストレス解放区」へと発展した。2026年10月現在の最新動向も踏まえ、歴代CMの出演・楽曲提供の違い、コラボが実現した背景、現在の公式展開を時系列で整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2011年:椎名林檎がマキアージュのCMに出演し、東京事変の「女の子は誰でも」がCM楽曲に起用された。
- 2016年:小松菜奈出演のマシェリCMに、椎名林檎が作詞・作曲・編曲・歌唱を手がけた「MA CHÉRIE」が使用された。
- 2024〜2025年:SHISEIDOのリップを使用したMV展開から、アルティミューンの「ストレス解放区」と「実験中」へとコラボが発展した。
- 2026年:確認できる直近の大型コラボは2025年のアルティミューン企画。マキアージュでは2026年9月に新たなミューズ3人が発表された。
【結論】椎名林檎と資生堂の関係はCM出演からブランド共創へ進化した
椎名林檎と資生堂の関係を理解するには、資生堂が展開する複数のブランドを区別する必要がある。2011年と2016年に関係したのは、それぞれメイクアップブランドのマキアージュとヘアケアブランドのマシェリ。2024年以降に存在感を強めたのは、グローバルブランドSHISEIDOのメイクアップ商品や美容液アルティミューンだ。
同じ資生堂の関連企画でも、椎名林檎の役割は異なる。マキアージュでは本人がCMモデルを務め、楽曲も作品と連動した。マシェリでは小松菜奈がCMに出演し、椎名林檎は楽曲制作と歌唱を担当。2025年のアルティミューンでは、新曲、ミュージックビデオ、体験型イベントを組み合わせたキャンペーンの中心的なクリエイターとなった。
この違いは重要だ。「椎名林檎が資生堂のCMに出ていた」という情報だけでは、どのブランドの企画なのか、本人が出演したのか、楽曲だけを提供したのかが分からない。検索で混同されやすい歴代コラボを整理すると、2011年から2025年までの変化が見えてくる。

【歴代コラボ年表】マキアージュ・マシェリからアルティミューンまで
公式発表や音楽メディアの当時の報道をもとに、椎名林檎と資生堂の主な接点をまとめた。なお、これは両者の関係を理解するための主要な出来事の一覧であり、資生堂のすべての広告企画を網羅したCM出演リストではない。
| 時期 | ブランド・作品 | 椎名林檎の役割と主な内容 |
|---|---|---|
| 2011年1〜4月 | マキアージュ/「女の子は誰でも」 | CMモデルとして出演。東京事変の楽曲がCMソングに起用され、CM用の「素顔編」も制作された。 |
| 2016年3月25日 | マシェリ/「MA CHÉRIE」 | 小松菜奈出演CMに書き下ろし楽曲を提供。作詞・作曲・編曲・歌唱を担当した。 |
| 2023年5月 | SHISEIDO/テクノサテン ジェル リップスティック | 商品の発売時期。後に椎名林檎のMVで使用される商品となった。 |
| 2024年5〜6月 | 「ちりぬるを」「ほぼ水の泡」など | SHISEIDOのリップが複数のミュージックビデオに登場。資生堂が公式に商品との関係を紹介した。 |
| 2024年10月7日 | 「(生)林檎博'24―景気の回復―」 | SHISEIDOがツアーを応援し、椎名林檎出演のコラボムービーを公開した。 |
| 2025年7月9日 | アルティミューン/「ストレス解放区」 | 書き下ろし曲「実験中」とMVを公開。ブランドのコンセプトを音楽とイベント体験で表現した。 |
| 2026年9月7日 | マキアージュの新ブランドメッセージ | KAZUHA、穂志もえか、八木莉可子の3人が新ミューズに就任。椎名林檎の新規起用発表ではない。 |
この年表から分かるのは、両者の協業が毎年同じ形式で続いているわけではないという点だ。初期はテレビCMと楽曲のタイアップが中心だったが、2024年以降はミュージックビデオ、ライブツアーとの連動、ブランド体験型キャンペーンへと接点が広がっている。
【2011年】マキアージュCMと「女の子は誰でも」の知られざる経緯
椎名林檎が資生堂の化粧品CMに初めてモデルとして起用されたのが、2011年のマキアージュだった。当時の報道によると、春の新製品のプロモーションに起用され、CMのテーマには「Virgin」が掲げられていた。真っ白な砂漠を舞台にした映像や、本人の印象的な佇まいが話題となった。
CMと結びついた楽曲が、東京事変の「女の子は誰でも」だ。椎名林檎が作詞・作曲を担当し、服部隆之が編曲した楽曲で、東京事変のシングル「空が鳴っている/女の子は誰でも」に収録された。スウィングジャズを思わせる華やかなサウンドと、女性の心情を表現した歌詞が特徴となっている。
「女の子は誰でも」と「女の子は誰でも ~素顔編~」は別の音源
このタイアップには、現在も混同されやすいポイントがある。当初のCMには東京事変の「女の子は誰でも」が予定されていたが、シングルの発売延期に伴い、椎名林檎名義の「女の子は誰でも ~素顔編~」がCM用の楽曲として使用された。
CINRAが2011年2月に報じた内容によると、「素顔編」はCMのために書き下ろされたバージョンで、ピアノを中心とした軽やかなアレンジが特徴だった。その後、4月には東京事変の楽曲を使った新しいCMバージョンも展開された。
つまり、「女の子は誰でも」のCMを調べる際は、東京事変名義の楽曲と、椎名林檎名義の「素顔編」を分けて考える必要がある。曲名が似ているため、動画や音源を検索するときに取り違えやすい部分だ。
この企画の意味は、楽曲を広告の背景音として流すだけではなく、歌の世界観とメイクアップのイメージを結びつけた点にある。本人の出演、楽曲、映像演出が同じ方向を向いていたことが、その後も記憶されるブランドコラボとなった理由の一つだ。

【2016年・2024年】マシェリの「MA CHÉRIE」とSHISEIDOのリップ
小松菜奈出演のマシェリCMに椎名林檎が楽曲を提供
2016年3月25日、資生堂のヘアケアブランド「マシェリ」のリニューアルに合わせて、新CM「濃密パールヘアエステ」篇が全国で放送開始された。CMキャラクターには小松菜奈が起用され、椎名林檎が書き下ろした新曲「MA CHÉRIE」が使用された。
ユニバーサル ミュージック ジャパンの2016年3月25日付発表によると、椎名林檎は同曲の作詞・作曲・編曲を担当し、自ら歌唱している。「MA CHÉRIE」はフランス語で「私の愛しい人」を意味する表現で、フレーズが繰り返される印象的な楽曲だ。
CMでは小松菜奈がパールに包まれるような演出を通して、髪にツヤが生まれる様子を描いた。ここで押さえておきたいのは、CMに出演したのは小松菜奈であり、椎名林檎は楽曲を担当したという役割の違いだ。2011年のマキアージュでは本人が出演していたため、両企画を一括りにすると出演歴を誤認しやすい。
2024年、「ちりぬるを」のMVにSHISEIDOのリップが登場
2024年には、資生堂との関係が新しい形で動き始める。椎名林檎のアルバム『放生会』に収録された「ちりぬるを」「ほぼ水の泡」のミュージックビデオに、SHISEIDOの「テクノサテン ジェル リップスティック」が登場した。
資生堂は2024年6月7日付のプレスリリースで、同商品が両作品のミュージックビデオに登場したことを公表している。また、同年10月7日には、6年ぶりのアリーナツアー「(生)林檎博'24―景気の回復―」を応援し、椎名林檎が出演するSHISEIDOのコラボムービーを公開した。資生堂の発表では、商品を舞台へ向かう本人を鼓舞する存在として描いている。
「テクノサテン ジェル リップスティック」は2023年5月発売の口紅で、軽やかなフィット感と鮮やかな発色を特徴とする商品だ。2024年の発表では、椎名林檎自身も同商品の愛用者の一人として紹介された。
さらに、広告クリエイティブ専門誌『ブレーン』の2025年9月の記事では、「ちりぬるを」のMV内で商品を使用したいという椎名林檎側からの申し出が、翌年の大型キャンペーンにつながるきっかけだったと紹介されている。ブランド側からの一方的な起用というより、アーティストの作品と商品が接点を持ち、そこから協業が広がった経緯がうかがえる。
【2025年】アルティミューン「ストレス解放区」と「実験中」の全貌
2025年7月9日、資生堂のグローバルブランドSHISEIDOは、美容液「アルティミューン」と椎名林檎によるコラボレーションキャンペーン「ストレス解放区」を開始した。同日には、椎名林檎が書き下ろしたデジタルシングル「実験中」が配信され、ミュージックビデオも公開された。
資生堂の公式発表によると、この企画は年齢や性別などの枠にとらわれず、一人ひとりが自分らしい美しさを誇れることを目指したもの。ストレスから解放され、心身ともに前向きに過ごす時間を提案するキャンペーンとして設計された。
「実験中」はCMソングではなく、キャンペーン全体をつなぐ楽曲
「実験中」は、単に美容液の広告に使われた楽曲ではない。音楽、映像、イベントを結びつけ、「ストレス解放区」という企画全体の世界観を表現する役割を担った。
ミュージックビデオの監督は児玉裕一。演奏にはドラムの石若駿、ウッドベースの鳥越啓介、ギターとエレクトリックシタールの名越由貴夫が参加した。疾走感のあるバンドサウンドを軸に、キャンペーンのコンセプトを映像へと展開している。
さらに、2025年7月10日から18日まで、東京・六本木ヒルズのヒルズ カフェ/スペースでは、期間限定のポップアップイベント「ストレス解放区」が開催された。楽曲を聴くだけでなく、ブランドが提案する世界観を体験できる構成だった。
なぜアルティミューンと椎名林檎だったのか
資生堂は2025年3月に進化したアルティミューンについて、しなやかに揺るがない美しさを目指す美容液として紹介している。公式発表では、自分自身を解放した生き方が支持される椎名林檎と、スキンケアの新時代を目指すアルティミューンとの共通点が、コラボレーションの企画理由として説明された。
ここで重要なのは、商品の機能だけでなく、ブランドが伝えたい価値観とアーティストの表現を結びつけた点だ。美容液の広告でありながら、年齢や性別、社会的な役割といった枠組みにとらわれず、自分らしく過ごすことをテーマに据えている。
椎名林檎の作品は、音楽性や演出の独自性に加え、既存のイメージに収まらない表現でも知られる。そうした作家性を商品広告のためだけに切り取るのではなく、楽曲やMVを通じてキャンペーンの中心に置いたことが、2025年の企画の特徴といえる。

【2026年最新】椎名林檎と資生堂のコラボは現在も続いている?
2026年10月29日時点で確認できる公式発表では、椎名林檎と資生堂の直近の大型コラボレーションは、2025年のアルティミューン「ストレス解放区」だ。2026年に椎名林檎を新たに起用した資生堂の大型キャンペーンについては、今回確認できた公式資料では発表を確認できない。
ただし、新しい発表が見当たらないことと、両者の関係が終了したことは同じではない。2024年のミュージックビデオでの商品登場から2025年のキャンペーンへと展開した実績は残っており、今後の協業についても、新たな公式発表があるまでは断定できない。
2026年のマキアージュは新しい3人のミューズを起用
2026年9月7日、資生堂はマキアージュの新ブランドメッセージ「あなたには、世界を美しくする力がある。」を発表した。新ミューズとして起用されたのは、LE SSERAFIMのKAZUHA、俳優の穂志もえか、八木莉可子の3人だ。
資生堂の発表によれば、新しいブランドメッセージは、自分自身の可能性を信じ、一歩を踏み出す人々をメイクの力で応援するという考え方を表している。2026年秋のマキアージュの現行プロモーションを調べる場合、椎名林檎ではなく、この3人が新ミューズとして起用されている点を押さえておきたい。
「椎名林檎の資生堂CM」を探すときの判断基準
過去の広告映像や楽曲を探す場合は、次の3点を確認すると情報を整理しやすい。
- ブランド名:マキアージュ、マシェリ、SHISEIDOのどの企画なのか。
- 本人の役割:CM出演、楽曲提供、ミュージックビデオへの商品登場、ブランドキャンペーンのいずれなのか。
- 発表時期:2011年のマキアージュ、2016年のマシェリ、2024年の商品コラボ、2025年のアルティミューンを混同していないか。
この区別を意識すれば、昔のCM映像を探している人も、現在のブランド展開を調べている人も、目的の情報にたどり着きやすくなる。
【よくある質問】椎名林檎と資生堂の関係に関するFAQ
Q1:椎名林檎が資生堂のCMに出演したのはいつですか?
A1:代表的な出演例は2011年のマキアージュです。一方、2016年のマシェリCMは小松菜奈が出演し、椎名林檎は「MA CHÉRIE」の作詞・作曲・編曲・歌唱を担当しました。
Q2:「女の子は誰でも ~素顔編~」とは何ですか?
A2:2011年のマキアージュCM向けに制作された、椎名林檎名義の楽曲です。東京事変の「女の子は誰でも」とは音源・アレンジが異なります。
Q3:小松菜奈が出演したマシェリCMの曲は何ですか?
A3:2016年3月25日から放送された「濃密パールヘアエステ」篇の楽曲「MA CHÉRIE」です。椎名林檎が書き下ろし、歌唱も担当しました。
Q4:「ちりぬるを」とSHISEIDOの関係は何ですか?
A4:2024年に公開された「ちりぬるを」のミュージックビデオに、SHISEIDOの「テクノサテン ジェル リップスティック」が登場しました。この商品を通じた接点が、翌2025年のアルティミューンとのキャンペーンにつながりました。
Q5:「実験中」は何のCMソングですか?
A5:2025年に始まったSHISEIDOの美容液アルティミューンとのコラボキャンペーン「ストレス解放区」のキャンペーンソングです。楽曲配信に加え、MV公開や期間限定イベントも展開されました。
Q6:2026年も椎名林檎は資生堂のイメージキャラクターですか?
A6:2026年10月時点で、椎名林檎を新たなイメージキャラクターとして起用する公式発表は確認できません。マキアージュでは2026年9月にKAZUHA、穂志もえか、八木莉可子の3人が新ミューズに就任しています。
まとめ:椎名林檎と資生堂のコラボから見えるもの
椎名林檎と資生堂の関係は、2011年のマキアージュでのCM出演と「女の子は誰でも」に始まり、2016年のマシェリ「MA CHÉRIE」、2024年のSHISEIDOリップとミュージックビデオ、2025年のアルティミューン「ストレス解放区」へと展開してきた。
その歩みを振り返ると、単に人気アーティストを広告に起用するだけではなく、楽曲や映像が持つ表現力をブランドのメッセージと結びつけてきたことが分かる。とりわけ2024年の商品登場から2025年のキャンペーンへと発展した流れは、作品を起点に協業が広がった事例として興味深い。
2026年の最新状況を知りたい場合は、2025年の「実験中」を直近の大型コラボとして押さえたうえで、資生堂の新しい公式発表と区別して見ることが大切だ。過去のCMを振り返る際も、本人が出演した企画と、楽曲提供や商品登場を中心とした企画を分けることで、椎名林檎と資生堂が築いてきた関係をより正確に理解できる。 (出典: 椎名 林檎 資生堂(Yahoo!ニュース))