カレイ唐揚げの作り方を徹底解説!臭み取り・温度・揚げ時間のコツ
カレイの唐揚げは、外側の衣がサクサク、中の身はふっくらと仕上がる、家庭でも作りやすい魚料理です。ただし、下処理が不十分だと生臭さが残り、衣に水分が多いとベタつきやすくなります。さらに、切り身と丸ごとでは適した揚げ時間が異なり、骨まで食べられる状態を目指す場合は、通常の唐揚げとは調理方法を変える必要があります。
おいしく仕上げるポイントは、臭みを抑える下処理、片栗粉の付け方、油の温度管理、そして魚の大きさに応じた加熱時間です。相馬双葉漁業協同組合のレシピや農林水産省の揚げ物に関する解説、文部科学省の食品成分データベースなどを参考に、2026年の家庭料理でも再現しやすいカレイ唐揚げの基本から、二度揚げ、カロリー、献立まで詳しく紹介します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:臭み取りは、ウロコ・内臓・血液などを取り除き、塩や酒、しょうがを活用して水分を拭き取ることが基本。
- 要点2:身をふっくら仕上げるなら170〜180℃が目安。切り身は数分、丸ごとは大きさに応じて長めに揚げる。
- 要点3:骨まで食べるには、小さめの魚を開いて低めの温度でじっくり揚げ、高温で仕上げる二度揚げが有効。ただし、骨の太さによっては食べられる硬さにならない。
【失敗しにくい基本レシピ】カレイ唐揚げをサクサクに仕上げる手順
最初に覚えたいのは、切り身を使った基本のカレイ唐揚げです。丸ごとの魚よりも下処理が簡単で、火の通り具合を確認しやすいため、初めて作る場合にも向いています。
材料(2人分)
- カレイの切り身:2切れ(合計300〜400g程度)
- 酒:大さじ1
- おろししょうが:小さじ1
- 塩:少々
- 片栗粉:大さじ3〜4程度
- 揚げ油:適量
- レモン、大根おろし、ポン酢:お好みで
味付けは、しょうゆ小さじ1〜2を加えても構いません。カレイ本来の淡白な味を楽しみたい場合は、塩としょうがを中心にして、食べるときにポン酢やレモンを添える方法がおすすめです。
作り方
- 下処理をする。切り身の表面に残った水分や汚れをキッチンペーパーで拭き取ります。骨が気になる場合は、骨抜きで小骨を取り除きます。
- 下味を付ける。酒、しょうが、塩をなじませ、冷蔵庫で5〜10分ほど置きます。しょうゆを加えた場合も、長時間漬け込まず、短時間で味をなじませると焦げにくくなります。
- 水分を拭き、片栗粉をまぶす。表面の汁気をしっかり取り、片栗粉を薄く均一に付けます。余分な粉は軽くはたき落とします。
- 170〜180℃の油で揚げる。魚の厚さに応じて3〜5分程度を目安に加熱し、必要に応じて裏返します。厚い切り身は、時間だけで判断せず中心まで火が通ったか確認してください。
- 油を切る。揚がったら網に取り出し、重ねずに置きます。余分な油と蒸気を逃がすと、衣のサクサク感を保ちやすくなります。
ポイントは、粉を付ける前に水分を十分に取り除くことです。衣が厚すぎたり、魚の表面に漬け汁が残っていたりすると、油の中で衣がはがれたり、仕上がりがベタついたりする原因になります。
また、厚さのある魚は外側だけ先に色づくことがあります。厚い部分を確認し、必要に応じて加熱を続けてください。厚い魚を揚げる場合は、中心温度計を使い、中心部を75℃で1分間以上加熱することを目安にすると、食品衛生面でも管理しやすくなります。これは厚生労働省が示す一般的な加熱の目安であり、油温と魚の中心温度は別のものです。

【臭み取りと下処理】カレイの生臭さを抑える3つのポイント
カレイ唐揚げの仕上がりは、揚げ方だけでなく、揚げる前の処理で大きく変わります。特に丸ごとのカレイは、ウロコや内臓、腹部に残った血液などを適切に取り除くことが大切です。
1. ウロコ・内臓・血液を取り除く
丸ごとのカレイを使う場合は、ウロコを落とし、エラと内臓を取り除きます。腹の中に血液や汚れが残っていれば、流水で手早く洗い流してください。処理後は、キッチンペーパーで腹の中と表面の水分を丁寧に拭き取ります。
カレイは種類や個体によって皮や骨の状態が異なります。ヒレの周辺や腹部の汚れも確認し、必要に応じて包丁で切れ目を入れます。小さな魚を丸ごと揚げる場合も、内臓を残したまま調理するのではなく、食べやすさと衛生面を考えて下処理するのが基本です。
2. 塩・酒・しょうがを使う
臭みが気になる場合は、魚に軽く塩を振り、5〜10分ほど置いてから表面に出た水分を拭き取ります。酒やしょうがを使った下味も、風味を整えるのに役立ちます。
相馬双葉漁業協同組合のカレイ唐揚げレシピでも、ウロコと内臓を取り除いた後、しょうゆ・酒・おろししょうがに5〜10分ほど漬け、汁気を拭いてから片栗粉をまぶす手順が紹介されています。
ただし、塩や酒、しょうがを使えば鮮度の落ちた魚が元に戻るわけではありません。強い異臭や異常なぬめりがある魚は、香辛料でごまかさず、使用を避けてください。
3. 片栗粉を付ける直前に水分を取る
下味を付けた後は、魚の表面に残った汁気を拭き取ります。水分が多いまま片栗粉を付けると、粉が部分的に固まり、揚げたときに厚い衣やムラができやすくなります。
片栗粉は魚全体に薄くまぶし、余分な粉を落とすのが基本です。粉を付けた後、3〜5分ほど置くと魚の表面になじみやすくなりますが、長時間放置すると衣が湿る場合があるため、準備が整ったら揚げ始めましょう。
生魚を扱った包丁やまな板は、使用後すぐに洗浄してください。農林水産省や厚生労働省も、生の魚介類と調理済み食品を分けて扱い、調理器具を清潔に保つことを食中毒予防の基本として案内しています。
【油の温度と揚げ時間】切り身・丸ごと・二度揚げの目安
カレイ唐揚げで失敗しやすいのが、油の温度と揚げ時間です。高温で短時間に揚げれば表面は色づきますが、厚い身や骨の周囲に十分に熱が通らないことがあります。反対に、低温のまま長く揚げ続けると、衣が油を吸って重い食感になりやすくなります。
農林水産省は、肉や魚の揚げ物では175〜180℃程度を基本的な油温の目安として紹介しています。家庭では魚の厚さや大きさによって調整し、油温を安定させることが大切です。
切り身は170〜180℃を基本にする
切り身の場合は、170〜180℃の油で揚げる方法が使いやすいでしょう。厚さ2〜3cm程度の切り身なら、片面を含めて合計3〜5分程度を出発点にし、魚の厚さや形に応じて加熱時間を調整します。
薄い切り身は火が通りやすい一方、厚い切り身は中心まで時間がかかります。表面がきつね色になったという理由だけで取り出さず、中心部の火の通りを確認してください。
丸ごとは大きさと骨の状態で時間を変える
小ぶりのカレイを丸ごと揚げる場合は、内臓を取り除き、身の厚い部分に切れ目を入れると火が通りやすくなります。身を食べることが目的なら170℃前後を目安に、魚の大きさに応じて十分に加熱します。
骨まで食べやすくしたい場合は、方法を変えます。身を開いて骨の周辺を露出させ、160〜170℃程度でじっくり揚げ、いったん取り出して休ませた後、180℃程度の油で仕上げる二度揚げが一つの方法です。
小さく薄い魚であれば、最初の揚げ工程は片面8〜10分程度を目安にし、裏返して反対側も加熱します。その後、数分休ませ、180℃程度で短時間ずつ仕上げます。魚の大きさや骨の太さによって必要な時間は変わるため、この時間は固定の保証値ではありません。
サクサクに仕上げるための油温管理
- 油を十分に予熱し、温度が安定してから魚を入れる。
- 一度にたくさん入れず、油の表面積の半分程度を目安に少量ずつ揚げる。
- 揚げている途中に何度も触らず、衣が固まってから裏返す。
- 揚がった魚は網に置き、重ねたり密着させたりしない。
- 二度揚げは、身の加熱と骨の食べやすさ、衣の仕上がりを分けて考える。
菜箸を使う場合、箸先から細かな泡が出るかどうかは温度を見分ける参考になります。ただし、泡の出方は油や箸の状態にも左右されるため、温度計があれば数値で管理する方が確実です。
なお、骨まで食べることを目的にする場合、二度揚げをすれば必ず骨が柔らかくなるわけではありません。太い骨や大きなカレイは、家庭の通常の揚げ時間では硬さが残ることがあります。骨が容易にかめる状態でなければ無理に食べず、身を骨から外して食べてください。

【切り身と丸ごとを比較】フライパンでも作れるカレイ唐揚げ
カレイ唐揚げは、切り身で手軽に作る方法と、丸ごと揚げて見栄えや食感を楽しむ方法に分かれます。どちらが適しているかは、食べやすさ、調理時間、骨まで食べたいかどうかで判断すると選びやすくなります。
| 比較項目 | 切り身 | 丸ごと |
|---|---|---|
| 下処理 | 水分を拭き、小骨を確認すれば始めやすい | ウロコ・エラ・内臓・腹部の汚れを処理する |
| 油の温度 | 170〜180℃が基本 | 身を食べる場合は170℃前後、骨まで食べる場合は低温からの二度揚げを検討 |
| 揚げ時間 | 厚さに応じて合計3〜5分程度から調整 | 魚の大きさで変動。骨まで食べる場合は長時間の加熱が必要 |
| 食感 | ふっくらした身を楽しみやすい | 皮やヒレの香ばしさも楽しめる |
| 骨の食べやすさ | 骨を取り除きやすく、食べやすい | 小さな骨は揚げ方によって食べやすくなるが、太い骨は硬さが残る場合がある |
| 向いている人 | 短時間で作りたい人、子どもや高齢者向けに骨を確認したい人 | 丸ごとの見栄えや、皮・ヒレの香ばしさを楽しみたい人 |
フライパンで揚げ焼きにする場合
深めのフライパンがあれば、専用の揚げ鍋がなくてもカレイ唐揚げを作れます。通常の揚げ物より油の量を抑えたい場合は、魚の厚さに合わせて油を入れ、裏返しながら全体に火を通す揚げ焼きが便利です。
ただし、油が少ないと魚の表面全体が均一に揚がりにくく、丸ごとの魚では身の厚い部分や骨周辺に熱が届きにくいことがあります。フライパンで骨まで食べられる仕上がりを目指すよりも、切り身をカリッと揚げ焼きにする用途に向いています。
また、魚の水分が残っていると油はねが起こりやすくなります。魚を入れるときは静かに置き、油の量を増やしすぎず、鍋の周囲に十分なスペースを確保してください。揚げ物中に鍋から離れたり、魚を入れたまま油を高温にしすぎたりしないことも大切です。
【カロリーと栄養】カレイ唐揚げはどのくらいのエネルギー量?
カレイは、身が淡白でたんぱく質を含む魚です。文部科学省の「食品成分データベース」に掲載されている日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によると、マガレイの生の可食部100g当たりのエネルギーは89kcal、たんぱく質は19.6gです。
この数値は生のマガレイのもので、カレイ唐揚げ1人分のカロリーを示したものではありません。唐揚げにすると片栗粉や下味の調味料が加わり、さらに油の吸収量によってエネルギー量が変化します。カレイの種類や大きさによっても差があるため、「カレイ唐揚げは必ず何kcal」と一律には決められません。
カロリーを把握するときのポイント
- 魚の可食部の重量を量り、使用する種類に合った食品成分値を確認する。
- 片栗粉や小麦粉など、衣に使う材料の量も計算に含める。
- 油は鍋に入れた量ではなく、実際に料理に吸収された量がカロリー計算に関係する。
- しょうゆやタルタルソースなどの調味料も、食べる量に応じて加算する。
揚げ物のカロリーが気になる場合は、衣を薄く付け、余分な粉を落とし、揚がった魚を網でしっかり油切りする方法が取り入れやすいでしょう。フライパンでの揚げ焼きも油の使用量を調整しやすい方法ですが、油の使用量が少ないからといって、必ずしも完成した料理のカロリーが一定割合で下がるわけではありません。
また、カレイにはたんぱく質のほか、ビタミンDなどの栄養素も含まれます。ただし、栄養価は魚種や部位、調理方法によって変わります。唐揚げを食べる日は、野菜や汁物を組み合わせると、食事全体の栄養バランスを整えやすくなります。

【献立とタルタルソース】カレイ唐揚げをもっとおいしく楽しむ組み合わせ
カレイ唐揚げは淡白な味わいなので、酸味のある調味料や香味野菜との相性が良好です。衣の香ばしさを生かしつつ、野菜や汁物を組み合わせると、夕食のおかずとしてもまとまりやすくなります。
タルタルソースの簡単レシピ
濃厚な味が好きなら、手作りタルタルソースがおすすめです。ゆで卵1個、マヨネーズ大さじ2、みじん切りにした玉ねぎ大さじ1、ピクルス大さじ1程度を混ぜ、好みでレモン汁やこしょうを加えれば完成します。
玉ねぎの辛味が気になる場合は、みじん切りにして水に短時間さらし、しっかり水気を切ってから使います。ゆで卵を粗めにつぶすと食感が残り、カレイのサクサクした衣との違いも楽しめます。
ただし、タルタルソースはマヨネーズを使うため、油やカロリーが気になる場合は添える量を調整しましょう。さっぱり食べたいときは、大根おろしとポン酢、レモン、すだちなどもよく合います。
カレイ唐揚げに合う献立
- 定番の和食献立:ご飯、豆腐とわかめのみそ汁、ほうれん草のおひたし。
- さっぱりした献立:カレイ唐揚げ、大根おろし、きゅうりとわかめの酢の物、具だくさんの汁物。
- 子どもも食べやすい献立:カレイの切り身の唐揚げ、キャベツの千切り、コーン入りサラダ、ご飯。
- 洋風の献立:カレイ唐揚げ、タルタルソース、温野菜、コンソメスープ。
副菜には、生野菜や酢の物など、揚げ物とは食感や味付けが異なる料理を選ぶと、食事全体に変化が生まれます。塩分を控えたい場合は、下味を薄めにしてレモンや香味野菜で風味を補う方法もあります。
【カレイ唐揚げ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:カレイ唐揚げは何度の油で何分揚げればよいですか?
切り身は170〜180℃で合計3〜5分程度を目安にし、厚さに応じて調整します。丸ごとは大きさによって加熱時間が長くなります。中心まで十分に火が通ったことを確認し、骨まで食べたい場合は低温でじっくり揚げてから高温で仕上げる方法を検討してください。
Q2:カレイの臭み取りには酒としょうがだけで十分ですか?
新鮮な魚であれば、ウロコや内臓、血液などを適切に取り除き、水分を拭き取ることが基本です。そのうえで酒やしょうがを使うと風味を整えやすくなります。臭みが強い魚を調味料でごまかすことは避けてください。
Q3:カレイ唐揚げは骨まで食べられますか?
小さく薄い魚は、身を開いて骨の周辺まで十分に加熱し、二度揚げすることで骨が食べやすくなる場合があります。ただし、魚の大きさや骨の太さによっては硬さが残ります。通常の揚げ時間だけで骨まで食べられると判断せず、硬い骨は無理にかまず、取り除いてください。
まとめ:カレイ唐揚げは下処理・温度・魚の大きさで仕上がりが変わる
カレイ唐揚げをおいしく作るには、まず下処理で臭みの原因となる汚れや余分な水分を取り除き、片栗粉を薄く均一に付けることが大切です。切り身なら170〜180℃を基本に、魚の厚さに応じて揚げ時間を調整すると、外はサクサク、中はふっくらとした仕上がりを目指せます。
丸ごとのカレイは、内臓などを適切に取り除き、身の厚い部分に切れ目を入れると火が通りやすくなります。骨まで食べたい場合は、小さめの魚を選び、低温でじっくり揚げてから高温で仕上げる二度揚げが選択肢になります。ただし、骨の硬さには個体差があり、すべての骨を食べられるようにできるわけではありません。
初めて作るなら、扱いやすい切り身から始めるのがおすすめです。慣れてきたら丸ごとの調理や二度揚げにも挑戦し、大根おろしやポン酢、タルタルソースなどを使って好みの味を見つけてみてください。下処理・衣・油温の3点を押さえることが、家庭で安定しておいしいカレイ唐揚げを作る近道です。 (出典: カレイ 唐 揚げ(Yahoo!ニュース))