トトロの森2号地とは?場所・アクセス・由来と2026年の保全活動を徹底解説
「トトロの森2号地」は、埼玉県所沢市の狭山丘陵にある、公益財団法人トトロのふるさと基金が保全する雑木林です。1996年4月10日に取得されたこの森は、映画『となりのトトロ』を思わせる里山の自然を未来へ残すため、市民の寄付と保全活動によって守られてきました。
2026年現在、トトロの森は狭山丘陵とその周辺に広がり、基金の公式サイトによると、保全地は同年6月時点で67か所に達しています。ただし、トトロの森はテーマパークや一般的な観光施設ではありません。2号地を訪ねるなら、所在地やアクセスだけでなく、森が誕生した経緯、ナショナル・トラスト事業の仕組み、自然を守るための利用ルールも知っておきたいところです。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 場所:埼玉県所沢市大字久米字八幡越。鳩峰公園に隣接し、狭山丘陵いきものふれあいの里スポット4「雑木の森」の中に位置する。
- 由来:1996年4月10日に取得されたトラスト第2号地。面積は1,712平方メートルで、コナラやクヌギ、アカマツなどが育つ雑木林。
- 現在:下草刈りや萌芽更新、環境教育などを通じて里山の環境を保全。森の内部への立ち入りや駐車場の利用には注意が必要。
【まず知りたい】トトロの森2号地とはどんな場所なのか
トトロの森2号地は、公益財団法人トトロのふるさと基金が市民などから集めた寄付金を活用し、ナショナル・トラスト事業によって取得した土地です。基金の公式紹介ページでは、1996年4月10日に誕生したトラスト第2号地として紹介されています。
所在地は埼玉県所沢市大字久米字八幡越。狭山丘陵の東端にある鳩峰公園に隣接し、埼玉県が整備した「狭山丘陵いきものふれあいの里」のスポット4「雑木の森」の中にあります。
基金が公表している取得当時の基本情報は、次のとおりです。
- 取得日:1996年4月10日
- 面積:1,712平方メートル
- 取得金額:5,630万円
- 所在地:埼玉県所沢市大字久米字八幡越
- 周辺環境:鳩峰公園、狭山丘陵いきものふれあいの里スポット4「雑木の森」
面積は約0.17ヘクタール。広大な森林公園を想像すると、実際の規模との違いに驚くかもしれません。しかし、トトロの森の価値は、個々の土地の広さだけでは測れません。住宅地や道路などに囲まれた場所で小さな緑地を守ることは、里山の景観や生き物の生息環境を残すうえで意味があります。
基金の公式紹介によると、2号地にはコナラ、クヌギ、アカマツなどが生育しています。遊歩道に面した一角には野外テーブルとベンチが設けられ、新緑の季節には春の山野草や渡り途中の夏鳥などを観察できる場所として紹介されています。
ただし、トトロの森2号地は、映画のキャラクターや大型遊具を楽しむ施設ではありません。公式FAQでも、トラスト取得地には手作りの案内板などがある一方、トトロの置き物や飲食店、物販店などはないと説明されています。楽しみ方の中心は、静かな雑木林の景観や季節ごとの自然に触れることです。

【誕生の背景】なぜ2号地は保全されることになったのか
トトロの森2号地の由来を理解するには、1990年代の狭山丘陵で、土地の開発と自然保護がどのように向き合っていたのかを知る必要があります。
狭山丘陵は東京都と埼玉県にまたがる緑地で、雑木林や谷戸、畑などが織りなす里山の景観が残されています。映画『となりのトトロ』の舞台のモデルの一つとされる地域でもあります。一方、首都圏に近い立地は宅地開発などの圧力を受けやすく、行政による保全だけでは守りきれない土地もありました。
公益財団法人トトロのふるさと基金の沿革資料によると、1980年代には狭山丘陵の自然を守ろうとする市民活動が広がり、1986年には「雑木林博物館構想」が発表されました。その後、1990年4月に「トトロのふるさと基金委員会」が設立され、市民の寄付を集めて土地を購入・保全する活動が始まります。
最初の取得地となったトトロの森1号地は、1991年8月8日に誕生しました。2号地が取得されたのは、それから約4年8か月後の1996年4月10日です。
基金の活動記録によれば、2号地の土地は、相続税への対応から売却する必要が生じた雑木林でした。地権者と所沢市の協力を得て、基金が土地を取得する形で保全につながりました。
このとき、所沢市も隣接する約8ヘクタールの土地を約3億円で取得しています。その土地は現在、「狭山丘陵いきものふれあいの里スポット4」として保全されています。つまり、2号地の誕生は、基金が小さな森を買い取ったというだけでなく、周辺の緑地を含めた保全の取り組みとも結びついていたのです。
「トトロの森」という名称にも背景があります。基金の公式FAQによると、狭山丘陵が映画『となりのトトロ』の舞台のモデルの一つといわれることから、ナショナル・トラスト運動を始める際、宮崎監督や映画会社の許可を得て、取得した土地を「トトロの森」と名付けました。
この名称は単なる観光向けの愛称ではありません。開発によって失われる可能性のある身近な自然を、作品が喚起する郷愁や親しみと結びつけ、守る活動への理解を広げる役割も担ってきました。
【1号地との比較】取得時期・面積・保全の目的はどう違う?
トトロの森1号地と2号地は、同じナショナル・トラスト事業によって取得された土地ですが、誕生の時期や所在地、森の特徴には違いがあります。基金の公式紹介ページに掲載された取得当時の情報を整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | トトロの森1号地 | トトロの森2号地 |
|---|---|---|
| 取得日 | 1991年8月8日 | 1996年4月10日 |
| 所在地 | 所沢市上山口字雑魚入 | 所沢市大字久米字八幡越 |
| 面積 | 1,183平方メートル | 1,712平方メートル |
| 取得金額 | 6,440万7,800円 | 5,630万円 |
| 主な樹木・特徴 | コナラやスギなど。周囲の雑木林と調和する森を目指して管理 | コナラ、クヌギ、アカマツなど。武蔵野の明るい雑木林 |
| 周辺環境 | 狭山丘陵いきものふれあいの里スポット2「虫たちの森」などに隣接 | 鳩峰公園に隣接。スポット4「雑木の森」の中に位置 |
| 保全の取り組み | 下草刈りなどを行い、雑木林の環境を維持 | 下草刈り、萌芽更新、どんぐりの苗の植樹、環境教育など |
注目したいのは、2号地の面積が1号地より529平方メートル広い一方、取得金額は約810万円低い点です。もっとも、取得時期や土地の条件が異なるため、この数字だけで土地の価値や保全の難しさを比較することはできません。
また、1号地は基金による最初の取得地として、開発が迫っていた雑木林を守る活動の出発点になりました。2号地は、相続に伴う売却の必要性を背景に、地権者や自治体との協力によって保全された土地です。どちらも同じ目的を持ちながら、土地を守る必要が生じた事情は異なっています。
この比較から分かるのは、トトロの森の保全が、単にまとまった森林を購入する事業ではないということです。売却や開発などの事情が生じた土地を個別に取得し、周囲の緑地との関係も考慮しながら、地域の自然を維持する取り組みなのです。

【2026年の現在】2号地の自然とトトロの森の保全活動
トトロの森2号地の現在を考えるうえで重要なのは、土地を取得して終わりにせず、その後も人の手を入れながら里山の環境を維持することです。
基金の2号地紹介ページでは、ボランティアによる下草刈りなどの管理作業が紹介されています。また、送電線の下では樹木の一部を伐採して萌芽更新を行い、小学校で育てたどんぐりの苗を植える環境教育の場として活用すると説明されています。
萌芽更新とは、樹木を伐採した後、切り株などから新しい芽を育て、森林を再生させる管理方法です。樹木を伐採することは一見すると自然保護に反するように見えますが、雑木林では、適切な伐採や下草刈りが樹木の世代交代や林床環境の維持につながる場合があります。
狭山丘陵に多い雑木林は、長い時間をかけて人々の暮らしとともに形成されてきた二次林です。薪や炭、落ち葉などを生活に利用し、定期的に手入れすることで維持されてきました。人の働きかけがなくなれば、林内が暗くなったり、特定の植物が繁茂したりするなど、環境が変化することもあります。
2号地で行われてきた下草刈りや落ち葉掃きも、こうした里山の性質を踏まえた管理です。基金の管理方針では、落ち葉を堆肥として農地に活用することも示されています。森林の中だけで完結させず、周辺の農地とのつながりを意識した方法です。
では、2026年現在、トトロの森全体はどの程度まで広がっているのでしょうか。公益財団法人トトロのふるさと基金の公式サイトによると、2026年6月時点でトラスト取得地は67か所に達しています。同年6月10日には67号地が誕生したと公表されています。
ただし、67か所の森が一つにつながった巨大な森林を形成しているわけではありません。それぞれの土地は狭山丘陵とその周辺に点在しています。個々の土地を守ることに加え、周辺の森林や水辺、草地などとの関係を意識しながら、地域全体の自然環境を維持していくことが課題です。
さらに、基金の公式案内では、ナラ枯れの被害による枯れ木が多く発生していることにも注意を促しています。枯れ木や落枝は来訪者にとって危険となる場合があります。2号地を含む森の状況は季節や管理状況によって変わるため、訪問時には最新の散策案内と現地の注意表示を確認することが大切です。
【アクセスと現地ルール】トトロの森2号地への行き方と注意点
トトロの森2号地は、所沢市久米地区の鳩峰公園に隣接する雑木林です。訪問時は、2号地だけを目的地にするか、周辺の自然観察スポットと組み合わせて散策するかによって、ルートを選ぶとよいでしょう。
電車・徒歩で向かう場合
トトロのふるさと基金の散策ガイドには、西武狭山線の下山口駅を起点に、狭山丘陵いきものふれあいの里センターや荒幡富士、鳩峰公園などを経由して2号地を訪ねる散策ルートが掲載されています。森だけを見るのではなく、周辺の自然や歴史的な場所も合わせて歩きたい人に向いたコースです。
バスを利用する場合
狭山丘陵いきものふれあいの里センターが案内するスポット4「雑木の森」へのアクセス方法には、西武線所沢駅西口からバスで約6分、「水天宮下」停留所で下車する方法もあります。2号地までの徒歩ルートや所要時間は、出発地点や当日の運行状況によって変わるため、現行の散策地図とバス案内を照らし合わせて計画してください。
車で訪問する場合
トトロの森の公式案内では、トラスト取得地に専用駐車場はないとされています。車で森の入口まで直接乗り付けられる観光施設ではないため、公共交通機関の利用が基本です。周辺道路や近隣施設への無断駐車も避けてください。
訪問前に知っておきたいルール
- 森の内部へむやみに立ち入らず、案内された散策路から自然を観察する。
- 植物や動物を採取したり、傷つけたりしない。
- ごみは必ず持ち帰り、田畑や私有地に入らない。
- 歩きやすい靴を用意し、肌の露出を抑えた服装や虫よけを準備する。
- 倒木、枯れ枝の落下、傾斜による転倒、ハチなどの危険に注意する。
- 日没前に散策を終えられるよう、時間に余裕を持って行動する。
基金が紹介する2号地のページには、遊歩道に面した場所のテーブルやベンチも掲載されています。ただし、ベンチがあることと、森のすべての区域に自由に入れることは別です。現地の案内や立ち入りに関する表示に従い、自然環境への影響を最小限に抑えることが求められます。

【プロの結論】ナショナル・トラスト事業から見える森を守る仕組み
トトロの森2号地を理解するうえで、もう一つ欠かせないのが「ナショナル・トラスト」という仕組みです。これは、市民などの寄付や支援をもとに土地を取得し、自然環境や歴史的景観などを守っていく保全活動を指します。
トトロのふるさと基金では、寄付金を集めて狭山丘陵の土地を買い取り、トトロの森として保全してきました。土地の売却や開発が避けられない状況に直面したとき、寄付を原資に取得することで、その土地を自然保護のために残す道をつくる仕組みです。
この方式の強みは、特定の行政計画だけに依存せず、市民や企業が直接、土地の保全に参加できる点にあります。一方で、土地を取得するための資金だけでなく、その後の管理を続ける人材や費用も必要です。森を買い取っただけで生態系が自動的に維持されるわけではありません。
2号地では、下草刈りや萌芽更新、どんぐりの苗を使った環境教育などが紹介されています。こうした活動は、保全地を単なる保存対象にするのではなく、地域の自然を学び、次の世代へ引き継ぐ場にする役割を持っています。
読者がトトロの森の保全に関わる方法も、一つではありません。基金への寄付や会員としての支援、募集されるボランティア活動への参加、ガイドツアーを通じた自然への理解など、関心や生活スタイルに応じた関わり方があります。募集条件や開催日程は、公益財団法人トトロのふるさと基金の公式案内で確認できます。
森を訪れるだけでも、現地のルールを守り、植物や生き物に手を触れず、ごみを持ち帰ることは保全への協力になります。自然を楽しむことと、自然を人間の都合で消費しないこと。その両立こそ、トトロの森を訪ねる際の基本姿勢です。
2026年のトトロの森2号地を評価するなら、単に「トトロに関係する場所だから行ってみたい」という観光の視点だけでは不十分です。土地の取得に至った背景、地域の人々による管理、里山の生態系、そして市民参加による保全の仕組みまで知ることで、この小さな森が持つ意味が見えてきます。
【トトロの森2号地】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:トトロの森2号地はどこにありますか?
A1:埼玉県所沢市大字久米字八幡越にあります。鳩峰公園に隣接し、狭山丘陵いきものふれあいの里スポット4「雑木の森」の中に位置しています。訪問前に基金の公式散策ガイドで位置とルートを確認してください。
Q2:トトロの森2号地には自由に入れますか?
A2:トトロの森は一般的なテーマパークではなく、自然環境を守るための保全地です。森の内部への立ち入りは避け、案内された散策路から観察してください。倒木や落枝などの危険もあるため、現地の表示と公式案内を優先しましょう。
Q3:トトロの森2号地へ行くには、どの駅を利用すればよいですか?
A3:基金の散策ガイドでは、西武狭山線の下山口駅を起点とするルートが紹介されています。また、周辺のスポット4「雑木の森」には、所沢駅西口からバスで「水天宮下」停留所へ向かう方法も案内されています。2号地までの具体的な徒歩経路は、最新の散策地図で確認してください。
Q4:トトロの森1号地と2号地は何が違いますか?
A4:1号地は1991年8月8日、2号地は1996年4月10日に取得されました。1号地の面積は1,183平方メートル、2号地は1,712平方メートルです。2号地はコナラやクヌギ、アカマツなどが育つ雑木林で、鳩峰公園やスポット4「雑木の森」に隣接している点が特徴です。
Q5:トトロの森の保全活動を支援する方法はありますか?
A5:公益財団法人トトロのふるさと基金を通じた寄付や会員としての支援、募集されるボランティア活動への参加、ガイドツアーへの参加などがあります。活動内容や募集条件は時期によって異なるため、公式案内を確認するのがおすすめです。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
トトロの森2号地は、1996年4月10日に取得された、所沢市久米地区の1,712平方メートルの雑木林です。鳩峰公園に隣接し、コナラやクヌギ、アカマツなどが育つ里山の環境を残しています。取得の背景には相続に伴う土地売却の必要性があり、基金と地権者、所沢市の協力が保全につながりました。
2026年6月時点で、トトロの森は狭山丘陵とその周辺に67か所まで広がっています。その一つひとつは小さくても、土地の取得、継続的な森林管理、環境教育、市民参加が組み合わさることで、地域の自然を未来へ引き継ぐ取り組みが続いています。
訪問を考えている人は、次の3点を判断基準にするとよいでしょう。第一に、観光施設ではなく自然保全地であることを理解する。第二に、専用駐車場がないことや散策ルートの条件を踏まえて移動計画を立てる。第三に、現地のルールを守り、自然を傷つけない形で楽しむことです。
トトロの森2号地の魅力は、映画の世界を再現した景観にあるのではなく、身近な雑木林を失わずに残そうとする人々の取り組みと、その土地に息づく自然にあります。訪問前には公益財団法人トトロのふるさと基金の公式情報を確認し、森を楽しむことと守ることの両方を意識した散策を心がけてください。 (出典: トトロ の 森 2 号 地(Yahoo!ニュース))