埼玉県議会議員補欠選挙2026の結果は?川口市南第2区の得票数と異議申出を徹底解説
2026年3月8日に投開票された埼玉県議会議員補欠選挙は、川口市の南第2区で実施され、4人の候補者が2議席を争いました。最多得票は自由民主党のこみやま祐紀氏で37,566票。投票率は17.98%となり、選挙後には当選者の辞職、古川圭吾氏の繰り上げ当選、さらに当選の効力をめぐる異議申出へと事態が展開しました。
埼玉県選挙管理委員会の公式発表によると、津村大作氏が申し立てた古川氏の当選無効を求める異議申出について、県選管は2026年6月5日に棄却を決定しています。選挙結果だけでなく、欠員が生じた理由、4人の得票数、西澤さとし氏の辞職から繰り上げ当選に至る経緯、県選管が示した判断理由まで、時系列に沿って整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 選挙結果:2026年3月8日、川口市南第2区で実施。こみやま祐紀氏が37,566票で最多得票を獲得しました。
- 投票率:17.98%。2023年の同選挙区における県議選の投票率33.32%と比べ、15.34ポイント低下しました。
- 当選後の動き:西澤さとし氏の辞職により古川圭吾氏が3月16日に繰り上げ当選。津村大作氏の異議申出は、6月5日に県選管が棄却しました。
【結果速報】埼玉県議会議員補欠選挙2026の当選者と得票数
2026年3月8日の埼玉県議会議員補欠選挙は、南第2区・川口市の欠員2人を補充するために行われました。立候補したのは4人で、投票率は17.98%。埼玉県選挙管理委員会が公表した選挙結果では、こみやま祐紀氏と西澤さとし氏の2人が当初の当選人となっています。
ただし、選挙当日の当選結果と、その後の議員構成は同じではありません。西澤氏が当選後に辞職したため、次点だった古川圭吾氏が繰り上げ当選しました。この違いを押さえることが、今回の選挙結果を正しく理解するポイントです。
また、当初の得票数では、こみやま氏が2位の西澤氏を12,972票上回りました。一方、古川氏と津村氏の得票差は7,805票です。繰り上げ当選は選挙後の辞職に伴う制度上の手続きであり、候補者間の得票順位が改めて投票によって決め直されたわけではありません。

【候補者一覧】こみやま祐紀・西澤さとし・古川圭吾・津村大作のプロフィール
候補者4人の得票数、党派、年齢、選挙後の状況をまとめました。得票数は川口市の選挙結果資料、党派は埼玉県選挙管理委員会の公表資料を基本に整理しています。年齢は投票日時点の選挙情報に基づきます。
| 候補者 | 年齢 | 党派 | 得票数 | 得票率 | 選挙後の状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| こみやま祐紀 | 38歳 | 自由民主党 | 37,566票 | 45.4% | 当初の当選人 |
| 西澤さとし | 38歳 | 無所属 | 24,594票 | 29.7% | 当選後に辞職 |
| 古川圭吾(古川けいご) | 55歳 | 日本大和党 | 14,215票 | 17.2% | 3月16日に繰り上げ当選 |
| 津村大作 | 51歳 | 日本保守党 | 6,410票 | 7.7% | 異議申出人 |
出典:埼玉県選挙管理委員会の選挙結果、選挙情報サイトの候補者データ。得票率は有効投票数82,785票を基にした概数です。党派は当該選挙の公表情報に基づいています。
こみやま祐紀氏は37,566票を獲得し、4人中トップで当選しました。全有効投票の約45.4%を集め、2位の西澤氏にも大きな差をつけています。
西澤さとし氏は24,594票で2位となり、当初は当選人に決まりました。しかし、選挙直後に辞職することになり、その後の議席の扱いが大きな焦点となりました。
古川圭吾氏は14,215票で3位でしたが、西澤氏の辞職を受けて繰り上げ当選しました。その後、住所要件をめぐって当選無効を求める異議申出の対象となります。
津村大作氏は6,410票を獲得しました。選挙では当選に至らなかったものの、古川氏の当選の効力について県選管に異議を申し立てたことで、選挙後の法的な争点に関わることになりました。
【なぜ補欠選挙が行われた?】川口市南第2区で欠員が生じた理由と日程
今回の補欠選挙が実施された直接の理由は、現職の岡村ゆり子県議と立石泰広県議が、2026年2月1日投開票の川口市長選挙に立候補したことです。埼玉県選挙管理委員会の2026年1月26日付発表によると、両氏は1月25日、市長選への立候補に伴って県議会議員を自動失職しました。
南第2区・川口市の県議会議員定数は7人です。2人の欠員が発生したため、議席を補充するための補欠選挙を行う必要が生じました。県選管は1月26日に県議会議長から欠員通知を受け、公職選挙法に基づく期限内に選挙を実施することになりました。
選挙期日は1月29日の県選管の会議で決定され、告示日は2月27日、投票・開票日は3月8日となりました。期日前投票は2月28日から3月7日まで行われています。
補欠選挙は、任期満了に伴う通常の選挙とは異なり、議員の辞職や失職などによって欠員が生じた際に、法律上の要件を満たした場合に実施されます。今回のように、別の公職への立候補に伴って現職議員が自動失職し、欠員が生じるケースもあります。
つまり、2026年3月8日の選挙は、通常の県議選を前倒ししたものではなく、川口市長選への立候補によって生じた2議席の欠員を補うための選挙でした。
【当選後に何が起きた?】西澤さとし氏の辞職と古川圭吾氏の繰り上げ当選
今回の選挙を複雑にしたのは、投開票の翌日から始まった動きです。西澤さとし氏は24,594票を獲得して当初の当選人となりましたが、選挙後に辞職の意向を示しました。埼玉県議会は2026年3月10日の本会議で辞職願を議決しています。
西澤氏については、日刊スポーツなどが、当初予定されていた国民民主党の公認が投票日前日の3月7日に取り消された経緯を報じています。党側は公認判断に関わる事実の申告がなかったとして処分を発表しましたが、詳細な理由はプライバシーに関わるとして公表していません。選挙結果の公表資料では、西澤氏は無所属として記載されています。
その後、議席の扱いは公職選挙法に基づく繰り上げ当選の手続きに移りました。西澤氏の辞職によって当初の当選人に欠員が生じたため、次点だった古川圭吾氏が2026年3月16日に繰り上げ当選となりました。
ここで重要なのは、古川氏が新たな投票で当選したのではないという点です。古川氏は3月8日の選挙で14,215票を獲得して3位となっていましたが、当選人の辞職に伴い、既存の得票順位を基礎とする制度上の手続きによって議席を得ました。
そのため、今回の結果を整理する際は、次の3段階を区別する必要があります。
- 3月8日:こみやま祐紀氏と西澤さとし氏が当初の当選人となる。
- 3月10日:西澤氏の議員辞職が県議会で議決される。
- 3月16日:古川圭吾氏の繰り上げ当選が決まる。
この一連の経緯が、古川氏の当選の効力をめぐる異議申出へとつながっていきました。
【当選無効を求める異議申出】津村大作氏の主張と埼玉県選管の決定
古川圭吾氏の繰り上げ当選後、津村大作氏は当選の効力を争う手続きを取りました。埼玉県選挙管理委員会の2026年3月18日付発表によると、津村氏は3月17日付で異議申出を行い、古川氏の当選無効を求めました。
申出の主な争点は、古川氏の居住実態と県議会議員の被選挙権に関する住所要件です。津村氏は、古川氏が埼玉県内に居住しておらず、県外から選挙活動をしていたとする市民の証言があることなどを主張しました。また、古川氏が川口市朝日地区に住んでいるとしながら、選挙期間中にJR川口駅東口の改札から出てくるのを目撃したという内容も申出の理由に含まれていました。
ただし、これらは津村氏側が異議申出の理由として挙げた主張であり、そのまま県選管が認定した事実というわけではありません。県選管は、提出された申出について審査したうえで、6月5日に棄却を決定しました。
県選管が示した判断の核心は、古川氏の生活の本拠が埼玉県八潮市内にあったと認められる、という点です。
2026年6月5日付の決定公表資料によると、県選管は2025年12月8日から2026年3月8日までの対象期間について、古川氏の住所、すなわち生活の本拠が八潮市内にあったと認定しました。そのうえで、県議会議員の被選挙権に必要な「埼玉県内の一の市町村の区域内に引き続き3か月以上住所を有していたことがあり、その後も引き続き埼玉県内に住所を有していること」という要件を満たすと判断しています。
この判断により、県選管は、古川氏が県内に居住実態を持たず、当選が無効であるとする津村氏の主張には理由がないとして、異議申出を棄却しました。
なお、県選管の発表では、決定に不服がある場合、決定書の交付を受けた日または決定書の要旨の告示日から30日以内に、県選管を被告として高等裁判所に訴訟を提起できると案内されています。県選管による異議申出の棄却と、司法による判断は別の手続きです。
【投票率17.98%を検証】過去との比較で見える課題
今回の選挙で注目される数字の一つが、17.98%という投票率です。川口市の選挙結果資料によると、当日有権者数は475,188人、投票者数は85,443人でした。有効投票数は82,785票で、4人の候補者の得票数の合計と一致しています。
比較対象として、2023年4月9日に行われた埼玉県議会議員一般選挙の南第2区・川口市では、投票率は33.32%でした。これと比べると、2026年の補欠選挙は15.34ポイント低い結果となっています。
ただし、両者は同じ条件の選挙ではありません。2023年は任期満了に伴う一般選挙で、2026年は2議席の欠員を補う補欠選挙です。投票率の差をそのまま有権者の政治関心の低下だけで説明することはできません。
補欠選挙は、通常の選挙に比べて選挙の目的や争点が伝わりにくくなる場合があります。今回も、欠員が生じた経緯や投票日が周知されていた一方、投票率は2割を下回りました。低投票率の背景を詳しく検証するには、年代別の投票状況、候補者の政策、選挙運動の到達度など、複数の資料を合わせて見る必要があります。
また、投票率が低いこと自体は、当選の効力を自動的に失わせる理由にはなりません。投票率の問題と、古川氏の住所要件をめぐる異議申出は、分けて考える必要があります。前者は政治参加や代表性の課題であり、後者は被選挙権の法的要件をめぐる問題です。
【プロの結論】選挙結果を正しく読み解くための3つの視点
2026年の埼玉県議会議員補欠選挙は、得票数だけを見れば、こみやま祐紀氏が最多得票で当選し、西澤さとし氏が2位で続いた選挙です。しかし、選挙後に西澤氏が辞職したことで、古川圭吾氏の繰り上げ当選が決まり、さらにその当選の効力が争われる展開になりました。
今回の一連の出来事から、選挙報道を読む際に押さえておきたい視点は3つあります。
第一に、投票日当日の結果と、選挙後の議席の変動を区別することです。当初の当選人はこみやま氏と西澤氏でしたが、西澤氏の辞職後は古川氏が繰り上げ当選しました。結果一覧を見る際は、どの時点の情報なのかを確認する必要があります。
第二に、異議申出人の主張と、選挙管理委員会の認定を混同しないことです。今回、津村氏は古川氏の居住実態を問題にしましたが、県選管は対象期間の生活の本拠が八潮市内にあったと判断し、申出を棄却しました。申出の存在そのものが、主張内容の事実認定を意味するわけではありません。
第三に、投票率と当選の効力は別の問題として捉えることです。投票率17.98%は、有権者の政治参加や代表性を考えるうえで重い数字です。一方、当選の効力は、選挙法上の要件や個別の事実関係に基づいて判断されます。両者を切り分けることで、選挙結果をより正確に理解できます。
【埼玉県議会議員補欠選挙】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の埼玉県議会議員補欠選挙はいつ行われましたか?
A1:2026年3月8日(日曜日)に、川口市の南第2区で投開票が行われました。告示日は2月27日で、期日前投票は2月28日から3月7日まで実施されました。
Q2:候補者4人の得票数と当選者は誰ですか?
A2:こみやま祐紀氏が37,566票、西澤さとし氏が24,594票、古川圭吾氏が14,215票、津村大作氏が6,410票でした。当初の当選人はこみやま氏と西澤氏ですが、西澤氏の辞職に伴い、古川氏が3月16日に繰り上げ当選しました。
Q3:津村大作氏が申し立てた古川圭吾氏の当選無効問題はどうなりましたか?
A3:埼玉県選挙管理委員会は2026年6月5日、異議申出を棄却しました。県選管は、対象期間に古川氏の生活の本拠が八潮市内にあったと認め、県議会議員の被選挙権に必要な住所要件を満たしていると判断しました。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
埼玉県議会議員補欠選挙2026は、川口市南第2区で4人が2議席を争い、こみやま祐紀氏が37,566票で最多得票を獲得しました。投票率は17.98%で、2023年の同選挙区の県議選と比べて15.34ポイント低下しています。
選挙後は、西澤さとし氏の辞職、古川圭吾氏の繰り上げ当選、津村大作氏による異議申出という経緯をたどりました。県選管は6月5日に申出を棄却し、古川氏の住所要件を満たしていると判断しています。
この選挙を正確に理解するには、当初の得票結果、繰り上げ当選の手続き、異議申出に対する行政判断を分けて確認することが欠かせません。今後、追加の法的手続きや新たな公表資料が出た場合も、県選管の決定内容と、その後の司法判断を区別して追うことが重要です。
選挙結果は、単に誰が何票を獲得したかだけでは完結しません。議席が生まれた理由、当選人が交代した経緯、法的な争点に対する判断までを一続きの流れとして把握することが、地方政治を理解するための確かな手がかりになります。 (出典: 埼玉 県議会 議員 補欠 選挙(Yahoo!ニュース))