治安がいい国ランキング2026最新|日本10位の理由と安全な渡航先を徹底解説
2026年の「治安がいい国ランキング」を確認すると、世界で最も平和な国に選ばれたのはアイスランドです。経済平和研究所(Institute for Economics & Peace、IEP)が公表した「世界平和度指数(Global Peace Index、GPI)2026」では、アイスランドが19年連続で1位を維持。日本も163か国・地域中10位に入り、世界有数の平和な国として評価されています。
ただし、ランキングを見る際には注意が必要です。GPIは犯罪発生率だけで順位を決める指標ではなく、国内外の紛争や軍事化の状況も評価します。日本の「社会の安全・治安」分野で世界4位という数字も、2025年版の領域別ランキングとして確認できるものであり、2026年版の総合順位とは区別して読む必要があります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2026年の総合ランキング1位はアイスランド。19年連続で世界首位を維持し、日本は163か国・地域中10位。
- 要点2:GPIは23項目を3つの分野から評価。日本は社会の安全・治安分野で高く評価される一方、軍事化の指標が総合順位を考えるうえで重要になる。
- 要点3:海外旅行・留学・移住では、総合順位だけでなく、地域別の危険情報、生活費、交通事情、自然災害、医療体制も確認することが大切。
【2026年最新】治安がいい国ランキングTOP10を発表
2026年6月に公表されたIEPの世界平和度指数2026では、アイスランドが首位を維持し、ニュージーランド、スイス、スロベニア、アイルランドが続きました。上位10か国には欧州の国々が多く、アジアからはシンガポールと日本がランクインしています。
以下は、IEPの2026年版ランキングに掲載された総合順位とスコアです。GPIはスコアが低いほど平和度が高い仕組みになっています。
| 2026年順位 | 国名 | GPIスコア | 2025年版の掲載順位 |
|---|---|---|---|
| 1位 | アイスランド | 1.161 | 1位 |
| 2位 | ニュージーランド | 1.343 | 3位 |
| 3位 | スイス | 1.363 | 5位 |
| 4位 | スロベニア | 1.369 | 9位 |
| 5位 | アイルランド | 1.371 | 2位 |
| 6位 | オーストリア | 1.421 | 4位 |
| 7位 | ポルトガル | 1.427 | 7位 |
| 8位 | シンガポール | 1.435 | 6位 |
| 9位 | フィンランド | 1.478 | 10位 |
| 10位 | 日本 | 1.489 | 12位 |
出典:IEP「Global Peace Index 2026」「Global Peace Index 2025」。2025年版の順位は同年の公表ランキング表に基づく。IEPの2026年版解説記事には、日本の前年順位を13位とする記載もあり、前年順位の参照値には資料間の差がある。
ランキングを見るうえで押さえたいのは、上位国が必ずしも同じ理由で評価されているわけではないことです。アイスランドは犯罪の少なさや社会の安定、軍事化の程度などで強みを持ちます。一方、シンガポールは高い社会的秩序と治安に加え、軍事・安全保障面の評価も総合順位に影響します。
また、2026年版では世界全体の平和度が前年から0.7%低下し、163か国・地域のうち99か国で平和度が悪化、62か国で改善しました。IEPは、国家間の勢力関係の変化、紛争の国境を越えた拡大、軍事技術やAIの急速な発展などを世界の安全保障環境を左右する要因として挙げています。
つまり、上位国の順位だけを眺めるのではなく、世界全体の平和度がどのように変化しているかにも目を向ける必要があります。
【評価基準を解説】世界平和度指数(GPI)は何を測っているのか
世界平和度指数は、IEPが2007年から公表している国際的な平和度の指標です。2026年版では、世界人口の約99.7%をカバーする163の独立国・地域を対象に、23の定量的・定性的な指標を使って評価しています。
評価対象は、大きく次の3分野に分かれます。
- 社会の安全と治安(Societal Safety and Security):社会における犯罪への認識、暴力犯罪、殺人、テロの影響、政治的不安定など、国内社会の安全性に関わる要素。
- 進行中の国内・国際紛争(Ongoing Domestic and International Conflict):国内外の紛争の数や継続期間、紛争による犠牲、国外の紛争への関与など。
- 軍事化(Militarisation):軍事支出、軍人の規模、武器の輸出入など、国家の軍事的な関与や軍備に関わる要素。
各指標は正規化され、総合スコアに反映されます。単に犯罪件数が少ない国を並べたランキングではなく、社会の安定性と紛争の状況、軍事化の程度を組み合わせた評価です。
この仕組みを理解すると、「犯罪が少ない国なのに総合順位が思ったほど高くない」「軍事力の大きい国が必ずしも上位ではない」といった疑問を整理できます。
例えば、街中での犯罪が少なくても、周辺国との緊張や国内外の紛争への関与が大きければ、総合的な平和度は別の評価になります。反対に、軍事化の指標が比較的良好でも、社会不安や暴力犯罪が深刻であれば、総合順位が上がるとは限りません。
なお、GPIは旅行者が特定の都市や地域で遭遇する危険を直接予測するものではありません。道路交通の安全性、地震・火山・気象災害、医療の充実度、旅行者が利用する施設の安全性などは、別の情報源で確認する必要があります。
【なぜ1位?】アイスランドと日本の治安ランキングを徹底分析
アイスランドが19年連続で世界1位になった理由
2026年の世界平和度指数で最も注目されるのは、アイスランドが19年連続で総合1位を維持したことです。2008年以降、長期にわたって首位を保っており、一時的な改善だけでは説明できない安定性がうかがえます。
IEPの2026年版解説によると、アイスランドは社会の安全と治安の分野でも改善を記録しました。特に、暴力的なデモに関する指標が大幅に改善し、同分野のスコアは前年から4%改善しています。
同国の強みとして挙げられるのは、犯罪水準の低さ、社会的な結びつきの強さ、国内外の武力紛争への関与の少なさ、軍事化の程度の低さです。常備軍を持たない国であることも、軍事化の評価に関係しています。
ただし、アイスランドが1位だからといって、旅行者があらゆる危険から守られるわけではありません。火山活動や厳しい気象条件、道路事情など、自然環境に関するリスクは別に考える必要があります。治安の良さと自然環境の安全性は、同じ意味ではありません。
日本は163か国・地域中10位。社会の安全分野と総合順位の違い
日本は2026年の総合ランキングで10位に入りました。世界的に見ても上位に位置する評価ですが、総合順位と「社会の安全・治安」分野の順位は別々に読む必要があります。
日本が同分野で世界4位となった数字は、IEPの2025年版GPIにおける領域別ランキングで確認できます。同年版では、日本の社会の安全・治安スコアは1.292で、アイスランド、ノルウェー、フィンランドに次ぐ4位でした。
この評価は、国内社会の安全性を考えるうえで、日本が高い水準にあることを示す材料です。しかし、2025年版の分野別順位をそのまま2026年版の順位として扱うことはできません。年度と指標をそろえて比較することが大切です。
軍事化の指標はなぜ総合順位に影響するのか
日本の総合順位を理解するうえで重要なのが、軍事化の評価です。IEPの2026年版解説では、日本の軍事化分野のスコアが前年から3.6%悪化したと説明されています。防衛力の拡充が進む日本の安全保障政策が、この指標を考える際の背景になっています。
ここで誤解してはいけないのは、軍事化の評価が悪化することと、国内の犯罪が増えたことは同じではないという点です。GPIは軍事支出や軍備なども平和度の評価に含めるため、国内の社会秩序が高く評価されていても、別の分野の変化が総合順位に影響することがあります。
また、軍事支出が多い国を一律に「危険」と判断することも適切ではありません。防衛政策、地域情勢、国際紛争への関与など、背景は国によって異なります。GPIはそれらを一定の枠組みで比較する指標であり、個別の政策の是非を単独で決めるものではありません。
【プロの結論】日本の10位という順位は、国内の治安だけでなく、国際的な紛争状況や軍事化も含めた総合評価です。「日本の街中は安全か」という問いと「日本は世界で最も平和な国か」という問いは、似ているようで異なります。この違いを理解することが、ランキングを正しく読む第一歩です。

【2025年・2026年比較】治安が悪い国ランキングとの違い
2025年版と2026年版を比較すると、上位国には継続してランクインする国が多い一方、順位の入れ替わりも見られます。2026年版ではニュージーランドが2位、スイスが3位、スロベニアが4位に入り、アイルランドは5位となりました。日本は2026年版の総合順位で10位です。
なお、2025年版の公表ランキング表では日本は12位ですが、IEPの2026年版解説記事では前年順位を13位とする記載もあります。公表資料間で前年順位の参照値が一致していないため、順位の上昇幅だけを根拠に安全性が大きく変化したと判断するのは避けたいところです。
一方、2026年版で平和度が最も低い側に位置する国々は、ロシア、スーダン、コンゴ民主共和国、ウクライナ、イスラエルなどです。IEPの2026年版では、ロシアが初めて総合ランキングの最下位となりました。
これらの国々が下位に位置する背景には、武力紛争や政治的不安定、社会の安全性など複数の要素があります。ただし、総合順位だけを見て国全体の住民や文化を一括りに評価するのは適切ではありません。
同じ国でも、都市部と地方、観光地と紛争の影響を受ける地域では状況が大きく異なります。また、ランキングは調査対象期間の情報をもとに作成されるため、急速に変化する情勢を即時に反映するとは限りません。
海外旅行先を検討する場合は、GPIの順位に加え、外務省の海外安全情報や現地当局の発表を確認することが欠かせません。特に情勢が不安定な地域では、総合順位よりも直近の渡航情報を優先してください。
【目的別に比較】海外旅行・留学・移住におすすめの治安がいい国
治安の良い国を選ぶときは、総合順位だけで決めず、滞在目的に合った条件を考えることが大切です。短期旅行なら観光地での安全性や移動のしやすさ、留学なら生活環境や学校の支援体制、移住ならビザや医療、雇用、住居費などが判断材料になります。
海外旅行で安全性を重視するなら
- アイスランド:世界平和度指数で19年連続1位。自然景観を楽しむ旅行に適していますが、天候や道路状況、火山活動などの情報を事前に確認しましょう。
- ニュージーランド:2026年の総合2位。自然やアウトドアを楽しみたい人に向いています。長距離移動や山岳・海岸地域での活動では、交通・自然環境のリスク管理が必要です。
- スイス:総合3位。公共交通を利用した周遊旅行の候補になります。旅行費用や山岳地域の気象条件も確認したいポイントです。
- シンガポール:総合8位。都市型の観光や公共交通を利用する旅行を計画しやすい国です。現地の法律や規則を理解して行動しましょう。
- ポルトガル:総合7位。歴史的な街並みや都市観光を楽しみたい人の候補です。観光客が集まる場所では、スリなどへの基本的な注意を怠らないようにしましょう。
治安の良い国であっても、観光客を狙った窃盗、置き引き、詐欺などのリスクがなくなるわけではありません。貴重品を分散して持つ、夜間の移動経路を事前に確認する、見知らぬ相手からの不自然な勧誘に注意するといった基本対策は必要です。
留学先を選ぶなら
留学先の比較では、フィンランド、ニュージーランド、アイルランド、シンガポールなど、GPI上位国を候補にする方法があります。ただし、ランキングの高さだけで留学生活の安全性や快適さが決まるわけではありません。
学校の所在地、学生寮の管理体制、通学経路、夜間の交通手段、留学生向けの相談窓口、医療保険の条件などを確認してください。特に、同じ国でも都市や学校周辺の環境によって暮らしやすさは変わります。
また、留学先では現地語や英語で緊急時の連絡を取れるかどうかも重要です。警察や救急への連絡方法、学校の緊急連絡先、在外公館の情報を渡航前に把握しておくと、トラブルへの対応がしやすくなります。
移住先を選ぶなら
移住を検討する場合は、ポルトガル、ニュージーランド、フィンランド、アイルランドなどの上位国を比較候補にできます。ただし、GPIは移住先としての総合的な暮らしやすさを評価するランキングではありません。
移住前には、滞在資格やビザの取得条件、雇用機会、住宅費、医療へのアクセス、税制、言語環境、家族の生活基盤などを個別に確認しましょう。治安が良くても、住居費や就職環境が希望に合わなければ、長期生活の満足度は下がる可能性があります。
旅行・留学・移住のいずれでも、GPIは国を絞り込むための出発点として使い、その後に地域別の安全情報や生活条件を確認するのが合理的な方法です。

【失敗しない選び方】安全な国の見分け方と海外旅行の防犯対策
安全な渡航先を見極めるには、ランキングの順位だけでなく、情報の種類と更新時期を意識することが大切です。GPIは国際比較に適していますが、旅行中のリスクを細かく予測するための情報ではありません。
渡航前には、次のポイントを順番に確認してください。
- 最新の渡航情報:外務省の海外安全情報や現地当局の発表を確認し、危険情報や注意喚起が出ていないか調べる。
- 訪問地域の安全性:国全体の評価だけでなく、滞在都市、宿泊施設周辺、移動経路、夜間の人通りなどを確認する。
- 交通事情:公共交通の運行時間、夜間の移動方法、道路事情、レンタカー利用時の注意点を把握する。
- 自然災害や気象:地震、火山活動、豪雨、寒波、山岳地域の急変する天候など、訪問先固有のリスクを調べる。
- 緊急時の備え:海外旅行保険、現地の警察・救急の連絡方法、在外公館の連絡先を確認する。
- 基本的な防犯:貴重品を目立たせない、荷物から目を離さない、夜間の単独行動や不慣れな場所での移動に注意する。
また、海外では日本と法律や社会規範が異なる場合があります。公共の場での行動、飲酒、薬物、撮影、持ち込み禁止品などについて、現地のルールを事前に確認しましょう。治安の良さを理由に注意を緩めず、土地の事情に合わせて行動することが重要です。
ランキングを使う際の判断基準は明確です。まずGPIで国全体の平和度を把握し、次に渡航情報で直近の情勢を確認し、最後に目的地の地域事情と自分の行動計画を照らし合わせる。この3段階で考えると、総合順位だけに頼るよりも現実的な安全対策を立てやすくなります。
【治安がいい国ランキング】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年に世界で最も治安がいい国はどこですか?
A1:世界平和度指数2026の総合ランキングでは、アイスランドが1位です。19年連続で首位を維持しています。ただし、GPIは犯罪だけでなく紛争や軍事化も含めた平和度の指標であり、個別の旅行先の安全性を直接保証するものではありません。
Q2:日本の治安ランキングは世界何位ですか?
A2:2026年版の世界平和度指数では、日本は163か国・地域中10位です。なお、社会の安全・治安分野で世界4位という数字は、2025年版の領域別ランキングで確認できる順位です。総合順位と分野別順位、対象年度を区別して確認してください。
Q3:治安がいい国ランキングだけで海外旅行先を決めても大丈夫ですか?
A3:ランキングだけで決めるのはおすすめできません。GPIは国全体の平和度を比較する指標であり、特定の都市や観光地の犯罪、道路事情、自然災害、直近の情勢を網羅するものではありません。外務省の海外安全情報や現地当局の発表を確認し、訪問地域に応じた対策を取ることが大切です。
まとめ:2026年の治安ランキングを正しく読み、安全な渡航先を選ぶ
2026年の世界平和度指数では、アイスランドが19年連続で1位となり、日本も163か国・地域中10位に入りました。上位国にはニュージーランド、スイス、スロベニア、アイルランドなどが並び、世界的に平和度が高い国々が評価されています。
ただし、GPIは犯罪の少なさだけを測るランキングではありません。社会の安全と治安、国内外の紛争、軍事化という3分野を組み合わせて評価するため、日本の総合順位と社会の安全・治安分野の順位を混同しないことが重要です。
【プロの結論】治安がいい国を選ぶ際は、ランキングを国選びの入り口として活用し、実際の渡航先では地域別の危険情報、交通事情、自然環境、医療体制を確認してください。留学や移住なら、ビザ、住居費、雇用、生活環境も判断材料に加える必要があります。
順位だけで「安全」と決めつけず、指標が何を測り、何を測っていないかを理解する。そのうえで最新の公的情報と自分の目的を照らし合わせることが、海外旅行・留学・移住で失敗しないための基本です。 (出典: 治安 が いい 国 ランキング(Yahoo!ニュース))