社会福祉士合格率は過去最高60.7%!2026年最新推移・合格点と難易度を徹底解説
2026年の社会福祉士国家試験は、合格率が60.7%となり、歴代最高を記録しました。厚生労働省が2026年3月3日に公表した第38回試験の結果によると、受験者数は25,430人、合格者数は15,438人です。前回の第37回の合格率56.3%から、4.4ポイント上昇しました。
ただし、合格率が過去最高になったからといって、試験が簡単になったと判断するのは早計です。受験者数と合格者数の変化、試験制度や合格基準の違い、学校別・受験ルート別の実績まで確認すると、数字の見え方は変わります。2026年最新の歴代推移から合格点、19科目の難易度、効率的な勉強法まで、受験を考えている人が押さえておきたいポイントを整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 最新の合格率:第38回(2026年)は60.7%で過去最高。受験者25,430人のうち15,438人が合格。
- 合格率上昇の背景:第37回から4.4ポイント上昇した一方、受験者数と合格者数はいずれも減少しており、合格率だけでは試験の難易度を判断できない。
- 合格への対策:129点満点の総得点だけでなく、6科目群すべてで得点する必要がある。19科目を横断して学び、苦手分野を残さない対策が重要。
【2026年最新】社会福祉士の合格率は60.7%!第38回の結果を分析
第38回社会福祉士国家試験は、2026年2月1日に実施され、同年3月3日に合格発表が行われました。厚生労働省の公式発表では、合格率は60.7%。社会福祉士国家試験の歴代推移において、これまでの最高水準を更新しました。
今回の結果で注目すべきなのは、合格率が上がる一方で、合格者の実数はわずかに減っている点です。
- 受験者数:25,430人
- 合格者数:15,438人
- 合格率:60.7%
- 試験日:2026年2月1日
- 合格発表日:2026年3月3日
第37回と比較すると、受験者数は27,616人から25,430人へ2,186人減少しました。合格者数も15,561人から15,438人へ123人減っています。それでも合格率が上昇したのは、合格者数の減少幅に比べて、受験者数の減少幅が大きかったためです。
この数字から読み取れるのは、合格率の上昇と合格者数の増加は同じ意味ではないということです。資格取得を目指す人にとっては、60.7%という数字を安心材料にするだけでなく、試験制度や合格基準を理解したうえで準備を進める必要があります。
また、社会福祉士は福祉施設、医療機関、行政機関、地域の相談支援など、幅広い現場で専門性が求められる国家資格です。合格率だけでなく、資格取得後に必要となる知識や実践力も意識して学習することが大切です。

【歴代推移】第37回との比較で見えた過去最高の理由
社会福祉士国家試験の合格率は、長い間おおむね30%前後で推移していました。しかし、2023年以降は大きく上昇し、2024年には58.1%、2026年には60.7%に達しています。
以下は、厚生労働省の公表資料を中心に整理した、2017年から2026年までの受験者数・合格者数・合格率の推移です。
| 試験回・実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第29回・2017年 | 45,849人 | 11,828人 | 25.8% |
| 第30回・2018年 | 43,937人 | 13,288人 | 30.2% |
| 第31回・2019年 | 41,639人 | 12,456人 | 29.9% |
| 第32回・2020年 | 39,629人 | 11,612人 | 29.3% |
| 第33回・2021年 | 35,287人 | 10,333人 | 29.3% |
| 第34回・2022年 | 34,563人 | 10,742人 | 31.1% |
| 第35回・2023年 | 36,974人 | 16,338人 | 44.2% |
| 第36回・2024年 | 34,539人 | 20,050人 | 58.1% |
| 第37回・2025年 | 27,616人 | 15,561人 | 56.3% |
| 第38回・2026年 | 25,430人 | 15,438人 | 60.7% |
出典:厚生労働省「社会福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移」「第38回社会福祉士国家試験合格発表」。
歴代推移を見ると、2022年までは31.1%以下の年度が多かった一方、2023年に44.2%へ上昇し、2024年には58.1%に達しています。2025年はいったん56.3%に下がりましたが、2026年に再び上昇しました。
では、なぜ過去最高を記録したのでしょうか。公表された統計から確認できるのは、受験者数が減少するなかで、合格者数が約1万5,000人規模を維持していることです。2026年は受験者数が前年比約7.9%減少した一方、合格者数の減少は約0.8%にとどまりました。この差が、合格率の上昇につながっています。
もう一つの確認点は、試験制度と合格基準です。第37回からは新しい出題構成による129問の試験となり、従来の150問満点の試験とは単純に比較できなくなりました。第38回の合格基準点も、問題の難易度による補正を経て決められています。
ただし、こうした制度上の変化だけを、合格率上昇の原因と断定することはできません。第35回から第36回にかけての上昇、第37回での低下、第38回での再上昇という動きからも、合格率は受験者の構成や問題の難易度、合格基準など複数の要素を踏まえて見る必要があります。
第37回との比較で最も重要なのは、合格率が4.4ポイント上がったことだけではありません。受験者数が減り、合格者数もわずかに減っているという実態を併せて見ることで、数字を過大評価せずに試験の動向を理解できます。
【合格点・合格基準】第38回は129点満点中50点以上
社会福祉士国家試験の合格基準は、総得点だけで決まるわけではありません。第38回では、一般の受験者について、129点満点中50点以上を取得し、さらに指定された6科目群すべてで得点することが合格条件でした。
厚生労働省が公表した第38回の合格基準は、次のとおりです。
- 総得点:129点満点中50点以上
- 科目群別の条件:指定された6科目群のすべてで得点があること
- 合格点の設定:総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度によって補正
ここで注意したいのは、50点という数字が毎年の固定的な合格ラインではないことです。第37回の合格基準点は129点満点中62点でした。第38回では問題の難易度による補正が行われ、50点以上という基準になっています。
そのため、「2026年は50点で合格できたから、次回も50点を目標にすればよい」という考え方は危険です。合格点は年度によって変わるため、学習では総得点の60%程度を一つの目安にしつつ、余裕を持って正答できる力を養うことが望まれます。
また、総得点が基準点を超えていても、6科目群のいずれかが0点であれば合格できません。特定の得意科目だけで点数を稼ぐのではなく、すべての科目群で最低限の得点を確保することが必要です。
社会福祉士国家試験では、受験資格や科目の一部免除の有無によって適用される基準が異なる場合もあります。自身の受験区分に対応する最新の公式発表を確認し、合格基準を正確に把握しておきましょう。

【19科目の難易度】合格率60.7%でも油断できない理由
社会福祉士国家試験は、19科目にわたる幅広い知識が求められる試験です。医学や心理学、社会保障、法律、地域福祉、ソーシャルワークなど、異なる分野を横断して学ばなければなりません。
難しさの本質は、一つの科目を深く勉強するだけでは対応しにくい点にあります。制度の名称や法律の知識を覚えるだけでなく、事例を読み取り、相談者の状況に応じて適切な支援を考える力も必要です。
厚生労働省が示す19科目は、次のように整理できます。
- 医学・心理・社会の基礎:医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム
- 制度・政策・権利擁護:社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度
- 地域・障害・司法:地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉
- ソーシャルワークと調査:ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎
- 対象者別の福祉と医療:高齢者福祉、児童・家庭福祉、貧困に対する支援、保健医療と福祉
- 専門的援助と組織運営:ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)、ソーシャルワークの理論と方法(専門)、福祉サービスの組織と経営
苦手になりやすい分野は、学習経験によって異なります。法律や社会保障制度に馴染みがない人は、制度の仕組みや用語の整理に時間がかかりやすいでしょう。一方、暗記が得意でも、事例問題で相談援助の原則や支援方針を判断することに苦戦する人もいます。
19科目のなかで、毎年必ず特定の科目が最難関になると決まっているわけではありません。問題の出題内容や難易度は年度ごとに異なるため、過去問で自分がどこを間違えやすいのかを分析することが重要です。
とくに意識したいのは、科目ごとの正答率だけでなく、6科目群単位で弱点を把握することです。得意分野で高得点を取れていても、別の科目群が無得点になれば合格できません。苦手分野を放置せず、全体を底上げする学習が合格への近道です。
【学校別・受験ルート別】合格率の差をどう読み解く?
社会福祉士国家試験の合格率は、学校別・受験ルート別に見ると違いがあります。2026年の学校別合格率は、厚生労働省が公表した第38回の参考資料で確認できます。
例えば、福祉系大学等ルートの学校別実績では、受験者10人以上の学校のうち、大阪公立大学、京都府立大学、東京都立大学、琉球大学、筑波大学が合格率100%でした。大阪公立大学は41人が受験し、41人全員が合格しています。
一方、学校ごとの数字を比較する際は、受験者数や新卒・既卒の構成も確認する必要があります。受験者が少ない学校では、数人の合否によって合格率が大きく変わります。合格率が高いことだけで教育内容の優劣を断定するのは適切ではありません。
また、2026年の福祉系大学等ルートの新卒者の合格率は78.4%でした。全国平均の60.7%と比べると高い数字ですが、これは新卒者という集団に限った数値です。全国平均と新卒者の合格率は対象者が異なるため、同じ条件での比較ではない点に注意しましょう。
受験ルート別に見ると、第38回の受験者数・合格者数をルートごとに集計した結果は次のようになります。
- 福祉系大学等ルート:受験者13,979人、合格者8,643人、合格率61.8%
- 福祉系短大等+実務経験ルート:受験者1,040人、合格者404人、合格率38.8%
- 短期養成施設等ルート:受験者1,667人、合格者895人、合格率53.7%
- 一般養成施設等ルート:受験者8,744人、合格者5,496人、合格率62.9%
一般養成施設等ルートの合格率は62.9%で、福祉系大学等ルートの61.8%を上回っています。したがって、福祉系大学を卒業していない人でも、適切な養成課程を経て国家試験に合格する道は十分にあります。
ただし、この数字だけで「一般養成施設等ルートのほうが簡単」と判断することはできません。受験者の年齢や学習歴、実務経験、学習時間など、背景が異なるためです。ルートの選択では、合格率だけでなく、必要な学歴・実務経験、通学や通信の形態、費用、学習を続けられる環境を総合的に比較しましょう。
学校選びをする場合は、全体の合格率に加えて、新卒・既卒それぞれの実績、受験対策講座の有無、模擬試験や過去問演習の支援体制なども確認すると、入学後の学習イメージをつかみやすくなります。

【合格率を味方にする】社会福祉士の勉強法・試験対策
合格率が60%を超えた2026年の結果を見て、これからの試験対策を軽く考える必要はありません。社会福祉士国家試験では、19科目を広く学び、6科目群すべてで得点することが求められます。学習量を増やすだけでなく、勉強の進め方を工夫することが大切です。
まずは過去問で現在地を把握する
最初に過去問を解き、科目ごとの理解度を確認しましょう。初めから高得点を取る必要はありません。正解・不正解だけでなく、選択肢のどこを誤解したのか、制度の知識が不足していたのか、事例の読み取りを間違えたのかまで分析します。間違えた問題を分類すると、優先して勉強すべき分野が見えてきます。
次に、基礎知識と問題演習を往復する
テキストを一度読んで終わりにするのではなく、基礎知識を学んだら関連する過去問を解き、解説で理解を補強するサイクルを繰り返します。社会保障や権利擁護など、制度の理解が必要な科目では、用語を単独で暗記するよりも、制度の目的・対象者・利用条件を関連づけて整理すると知識が定着しやすくなります。
苦手科目を後回しにしない
得意科目ばかり勉強していると、苦手な科目群の得点が不足するおそれがあります。模擬試験や過去問の結果を6科目群ごとに集計し、得点が安定しない分野に学習時間を配分しましょう。すべての科目群で得点するという合格条件を、日々の学習計画にも反映させることが重要です。
社会人は短時間でも継続できる計画を立てる
仕事や家事と両立する場合、まとまった勉強時間を毎日確保するのは簡単ではありません。平日は用語の確認や一問一答、休日は過去問や模擬試験というように、学習内容を分ける方法があります。短い時間でも学習を継続し、間違えた問題を定期的に解き直すことで、知識の抜けを減らせます。
本番前は総得点と科目群の両方を確認する
試験直前には、総得点だけでなく、6科目群それぞれで安定して得点できているかを確認します。合格基準点は年度によって補正されるため、過去の合格点だけを目標にするのは危険です。難しい問題に時間をかけすぎず、基本事項や頻出分野を確実に得点する力を養いましょう。
勉強法を選ぶ際は、独学で計画的に進められる人なら市販テキストと過去問を軸にし、学習のペース管理が苦手な人や制度の理解に不安がある人は、講座や模擬試験を活用する方法もあります。自分の生活リズムと弱点に合った方法を選ぶことが、無理なく合格を目指すための判断基準です。
【社会福祉士合格率】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の社会福祉士国家試験の合格率は何%ですか?
A1:第38回(2026年)の合格率は60.7%です。受験者25,430人のうち15,438人が合格し、厚生労働省の発表で歴代最高となりました。
Q2:第37回と第38回では合格率にどのくらい差がありますか?
A2:第37回(2025年)は56.3%、第38回(2026年)は60.7%で、4.4ポイント上昇しました。ただし、受験者数は減少しており、合格者数も123人減っています。
Q3:第38回の合格点は何点でしたか?
A3:一般の受験者は129点満点中50点以上が合格基準でした。問題の難易度による補正が行われるため、次回も同じ点数になるとは限りません。また、指定された6科目群すべてで得点する必要があります。
Q4:社会福祉士国家試験は合格率が高いので簡単ですか?
A4:合格率だけで簡単とは判断できません。19科目にわたる知識が必要で、総得点の基準に加えて、6科目群すべてで得点する条件もあります。自分の苦手分野を把握し、過去問を使って対策することが大切です。
Q5:福祉系大学以外の出身でも合格できますか?
A5:合格できます。一般養成施設等ルートや短期養成施設等ルートなど、学歴や実務経験に応じた受験資格のルートがあります。自分が利用できるルートを確認し、必要な養成課程や実務経験を満たすことが第一歩です。
Q6:学校別合格率は進学先を決める際の基準になりますか?
A6:参考指標の一つにはなりますが、合格率だけで学校を選ぶのはおすすめできません。受験者数、新卒・既卒の割合、試験対策の支援体制、学費や通学条件なども比較し、自分に合った学習環境かどうかを確認しましょう。
まとめ:社会福祉士合格率の数字を正しく読み、合格につなげる
2026年の第38回社会福祉士国家試験は、合格率60.7%で過去最高を更新しました。第37回の56.3%から4.4ポイント上昇した一方、受験者数・合格者数はいずれも減少しており、合格率の上昇だけで試験が簡単になったとは判断できません。
歴代推移を見れば、2023年以降に合格率が大きく上昇していることがわかります。ただし、試験制度や合格基準、受験者数の変化も踏まえ、年度ごとの数字を読み解くことが重要です。
合格を目指すうえで押さえたいのは、129点満点の総得点だけでなく、6科目群すべてで得点するという条件です。19科目をバランスよく学び、過去問で弱点を見つけ、繰り返し解き直す学習を積み重ねましょう。
【プロの結論】 合格率60.7%は、社会福祉士を目指す人にとって前向きな材料です。しかし、本当に参考にすべきなのは合格率の高さだけではなく、自分の受験ルート、学習環境、苦手科目、そして合格基準を理解したうえで準備できているかどうかです。数字に一喜一憂せず、基礎知識と問題演習を着実に積み重ねることが、合格への最も確かな道筋です。 (出典: 社会 福祉 士 合格 率(Yahoo!ニュース))