立方体の体積の求め方を図解!公式・単位換算・計算ミス対策まで徹底解説
立方体の体積の求め方は、「1辺×1辺×1辺」が基本です。公式そのものはシンプルですが、なぜ同じ長さを3回かけるのか、答えの単位はなぜcm³になるのか、体積から1辺の長さを逆算するにはどうすればよいのかなど、つまずきやすいポイントもあります。
立方体の体積は、小学校算数で学ぶ立体の基本です。文部科学省の小学校学習指導要領では、第5学年の算数で体積の単位や立方体・直方体の体積を扱っています。2026年に学び直す場合も、公式を丸暗記するだけでなく、1cm³の立方体が何個入るかという考え方から理解すると、単位換算や応用問題にも対応しやすくなります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:立方体の体積の公式は「1辺×1辺×1辺」。同じ長さを3回かけます。
- 要点2:体積の単位はcm³やm³。1m³=1,000,000cm³で、長さの換算とは倍率が異なります。
- 要点3:立方体の体積と表面積は別物です。体積はcm³、表面積はcm²で表し、求め方も異なります。
【基本公式】立方体の体積は「1辺×1辺×1辺」で求める
立方体とは、6つの面がすべて同じ大きさの正方形でできた立体です。縦・横・高さがすべて等しいため、3つの辺の長さをそれぞれ測る必要はありません。1辺の長さがわかれば、体積を計算できます。
立方体の体積の公式
体積=1辺×1辺×1辺
1辺の長さをaとすると、式は「a×a×a」と表せます。数学ではa³(aの3乗)と書くこともあります。
なぜ3回かけるのか?
体積は、立体が占める空間の大きさを表します。1辺が1cmの小さな立方体を基準に考えると、1cm³はその立方体1個分の大きさです。
たとえば、1辺が4cmの立方体を考えてみましょう。底面には4×4=16個分の1cm³の立方体が並びます。その層が高さ方向に4段あるため、全部で16×4=64個分になります。
図解のイメージは次のとおりです。
1辺 4cm
┌──────┐
/ /│
┌──────┐ │
│ │ │ 高さ 4cm
│ │ /
└──────┘
横 4cm底面:4×4=16
4段分:16×4=64
体積:64cm³
つまり、立方体の体積は「底面に並ぶ数×高さ方向の段数」で求められます。これが、1辺×1辺×1辺という公式の意味です。
公式の覚え方は、「縦・横・高さをかける。その3つが同じ長さなら、同じ数を3回かける」と覚えることです。公式だけを暗記するより、1cm³の立方体が何個入るかを想像すると、忘れにくくなります。

【計算例】1辺の長さから体積を求める手順
立方体の体積の計算方法は、次の3ステップです。
- 1辺の長さを確認する。
- その数を3回かける。
- 答えに、もとの長さに対応する体積の単位を付ける。
実際の計算例で確認しましょう。
例題1:1辺が3cmの立方体
式:3×3×3=27
答え:27cm³
3×3=9と計算した時点では、底面の面積である9cm²です。さらに高さ3cmをかけることで、体積27cm³が求められます。
例題2:1辺が5cmの立方体
式:5×5×5=125
答え:125cm³
5×5=25、25×5=125と、2段階に分けて計算しても構いません。暗算で間違えやすい場合は、途中式を残すと確認しやすくなります。
例題3:1辺が2.5cmの立方体
式:2.5×2.5×2.5=15.625
答え:15.625cm³
小数でも公式は変わりません。計算が複雑になるときは、まず2.5×2.5=6.25を求め、その結果に2.5をかけます。
計算ミスを防ぐポイントは、最初の掛け算で止めないことです。1辺が5cmなら5×5=25ですが、これは底面の面積にすぎません。体積を求めるには、もう一度5をかける必要があります。
【単位換算】cm³・m³・Lの違いと正しい変換方法
体積の問題で間違えやすいのが単位です。長さはcmやm、面積はcm²やm²、体積はcm³やm³で表します。右上の小さな数字は、長さを何回かけるかに対応しています。
よく使う体積の単位
- cm³(立方センチメートル):1辺が1cmの立方体1個分。
- m³(立方メートル):1辺が1mの立方体1個分。
- L(リットル):液体の容量などに使う単位。1Lは1dm³に相当します。
- mL(ミリリットル):1mLは1cm³に相当します。
米国国立標準技術研究所(NIST)の体積単位に関する解説でも、1cm³=1mL、1dm³=1L、1m³=1,000Lという関係が示されています。
cm³とm³の換算で注意したいこと
1m=100cmなので、1m³をcm³に換算するときは、縦・横・高さの3方向すべてを100倍します。
1m³=100cm×100cm×100cm=1,000,000cm³
したがって、1m³=100cm³ではありません。長さの100倍という倍率を、そのまま体積に当てはめてしまうのが典型的な間違いです。
覚えておきたい換算関係は次の3つです。
- 1m³=1,000,000cm³
- 1L=1,000cm³
- 1m³=1,000L
また、体積を計算する前に、3辺の長さの単位をそろえることも大切です。たとえば、1辺が0.2mの立方体なら、0.2×0.2×0.2=0.008m³です。cmで答える必要がある場合は、先に20cmへ換算して20×20×20=8,000cm³と計算できます。どちらも同じ体積を表しています。

【違いを比較】立方体・直方体の体積と表面積はどう違う?
立方体の体積の公式を理解したら、直方体との違いも整理しておきましょう。直方体は、すべての面が長方形でできた立体です。立方体はそのうち縦・横・高さがすべて等しい特別な形と考えられます。
一方、体積と表面積は、同じ立体を扱っていても測っているものが違います。体積は内部の空間の大きさ、表面積は外側の面全体の広さです。
| 項目 | 公式・求め方 | 単位・意味 |
|---|---|---|
| 立方体の体積 | 1辺×1辺×1辺 | cm³・m³など。内部の空間の大きさ |
| 直方体の体積 | 縦×横×高さ | cm³・m³など。内部の空間の大きさ |
| 立方体の表面積 | 1辺×1辺×6 | cm²・m²など。6つの面の面積の合計 |
たとえば、1辺が3cmの立方体なら、体積は3×3×3=27cm³です。表面積は、1つの面の面積3×3=9cm²を6面分求めるため、9×6=54cm²となります。
体積を求める問題で6をかけたり、表面積を求める問題で3辺をかけたりすると、答えが違ってしまいます。問題文に「体積」と書かれているか、「表面積」と書かれているかを最初に確認しましょう。
直方体と立方体の体積の公式は、基本的には同じ考え方に基づいています。直方体では縦・横・高さの3つの長さをかけ、立方体では3つとも同じ長さなので、1辺の長さを3回かけます。
【応用問題】体積から1辺の長さを求める方法と計算ミス対策
1辺の長さがわかっている場合とは反対に、体積から1辺を求める問題もあります。たとえば、「体積が125cm³の立方体の1辺は何cmですか」という問題です。
この場合は、体積の公式に当てはめて考えます。
1辺×1辺×1辺=125
つまり、同じ数を3回かけて125になる数を探します。5×5×5=125なので、1辺の長さは5cmです。
このように、立方体の体積から1辺を求めるには、体積の立方根を考えます。式では「1辺=³√体積」と表せます。ただし、小学校算数では、まず公式に合う数を探し、掛け算で確かめる方法を身に付けると理解しやすくなります。
よくある間違いと対策
- 体積を3で割る:体積は同じ数を3回かけた結果です。3で割るのではなく、掛け算で元の数を探します。
- 平方根を使う:1辺×1辺は面積の計算です。立方体の体積では、3回かける関係を考えます。
- 単位を混ぜる:cmとmが混在していたら、計算前に同じ単位へそろえます。
- 答えの単位をcmにする:求めたのが体積ならcm³、1辺の長さならcmです。何を求めたかで単位を変えます。
- 計算の途中で丸める:小数を含む計算では、必要以上に途中の数を丸めず、最後に指定された桁数へ整えます。
応用問題では、公式を選ぶ前に「わかっているもの」と「求めるもの」を整理する習慣が役立ちます。体積がわかっていて辺の長さを求めるのか、辺の長さがわかっていて体積を求めるのかで、考える方向が変わります。

【練習問題】立方体の体積の求め方を3問で確認
ここまでの公式や単位換算を使って、練習問題に挑戦してみましょう。まずは自分で式を立ててから、解答を確認してください。
問題1:基本の計算
1辺が6cmの立方体の体積を求めましょう。
解答:6×6×6=216。答えは216cm³です。
問題2:体積から1辺を求める
体積が64cm³の立方体があります。1辺の長さは何cmでしょうか。
解答:4×4×4=64なので、答えは4cmです。
問題3:m³をcm³に換算する
1辺が0.1mの立方体の体積をcm³で表しましょう。
解答:0.1m=10cmです。10×10×10=1,000なので、答えは1,000cm³です。
3問とも正解できたら、公式・逆算・単位換算の基本を確認できています。間違えた場合は、計算そのものが原因なのか、公式の選び方なのか、単位の扱いなのかを分けて見直すと、次の問題で改善しやすくなります。
【立方体の体積の求め方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:立方体の体積の公式は何ですか?
A1:1辺×1辺×1辺です。たとえば1辺が4cmなら、4×4×4=64となり、体積は64cm³です。
Q2:立方体の体積と表面積の違いは何ですか?
A2:体積は立体の内部の空間の大きさで、単位はcm³やm³です。表面積は外側の6つの面の面積の合計で、単位はcm²やm²です。
Q3:1m³は何cm³ですか?
A3:1m³=1,000,000cm³です。1m=100cmなので、100×100×100と3方向の換算を行います。
Q4:体積から立方体の1辺を求めるにはどうすればよいですか?
A4:体積と同じ数になるように、同じ数を3回かけて探します。体積が216cm³なら、6×6×6=216なので、1辺は6cmです。
Q5:立方体と直方体の体積の公式は同じですか?
A5:どちらも「縦×横×高さ」という考え方です。立方体は縦・横・高さがすべて同じ長さなので、「1辺×1辺×1辺」と書けます。
まとめ:公式の意味と単位を理解すれば応用問題にも対応できる
立方体の体積の求め方で押さえておきたいのは、「1辺×1辺×1辺」という公式だけではありません。底面に並ぶ小さな立方体の数と、高さ方向の段数をかけるという仕組みまで理解すると、公式を使う理由が明確になります。
計算では、1辺の長さを3回かけること、答えにcm³やm³などの体積の単位を付けること、異なる単位があれば計算前にそろえることを意識しましょう。体積から1辺を求める問題では、同じ数を3回かけて元の体積になる数を探します。
【プロの結論】 公式を正しく使えるようになる近道は、暗記と理解を組み合わせることです。「なぜ3回かけるのか」「なぜ単位が3乗になるのか」「表面積とは何が違うのか」を説明できれば、立方体だけでなく直方体や、さらに複雑な立体の体積を考えるときにも応用できます。まずは基本の計算を確実にし、単位換算や逆算へと段階的に取り組んでいきましょう。 (出典: 立方体 の 体積 の 求め 方(Yahoo!ニュース))