本望とは?読み方・意味から例文、類語や志望との違いまで徹底解説【2026年版】
「本望とは、どのような意味?」「本望を遂げると本望ですは、どう使い分ける?」と疑問に思ったことはありませんか。本望(ほんもう)は、もともと抱いていた願いや志を表すとともに、その望みがかなって満足することも意味する言葉です。単にうれしい、満足しているという気持ちだけでなく、長い間大切にしてきた願いが実現したというニュアンスを含みます。
この記事では、小学館『デジタル大辞泉』や『精選版 日本国語大辞典』などの辞書情報を踏まえ、本望の読み方・意味・由来から、日常会話やビジネスシーンで使える例文、志望・満足・本懐との違い、類語・言い換え・対義語まで解説します。言葉の意味を正しく理解し、場面に応じて自然に使い分けるためのポイントを整理しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 意味:本来の望みや志、または望みがかなって満足すること。
- 読み方:「ほんもう」と読む。「本望を遂げる」は、長年の願いを実現するという意味。
- 使い方:強い願いや達成感を表すときに適している。志望は願う段階、本望は願いの実現や満足に重点がある。
【本望とは】読み方と2つの意味をわかりやすく解説
本望の読み方は「ほんもう」です。「ほんぼう」と読むのは、一般的な名詞として使う場合には誤読です。漢字の「本」と「望」から成る二字熟語で、名詞として使います。
小学館『デジタル大辞泉』では、本望を大きく2つの意味に分けています。1つ目は「本来の望み」「もとから抱いている志」、2つ目は「望みを達成して満足であること」です。この2つを押さえると、文章や会話での使い方が理解しやすくなります。
1つ目は、以前から心に抱いていた願いそのもの。たとえば、長年研究してきた分野で成果を上げることや、子どもの頃から憧れていた職業に就くことなど、本人が大切にしてきた目標や志を指します。
2つ目は、その願いが実現したときの満足感。念願の舞台に立てた、長年の努力が実を結んだ、ずっと会いたかった人に会えたといった場面で使えます。単に結果がよかったというだけでなく、本人にとって価値のある願いがかなったという点が特徴です。
たとえば、「念願の賞を受賞できて本望です」と言えば、賞を受けた喜びだけでなく、以前から望んでいたことが実現した満足感まで伝わります。
なお、本望は必ずしも大きな人生目標だけに使う言葉ではありません。個人的な夢や仕事上の目標にも使えます。ただし、一般的な「うれしい」「満足した」よりも、本人が抱いていた願いや思い入れを強く感じさせる表現です。
【本望の由来】漢字の意味と歴史から理解する
本望の由来を理解するには、漢字それぞれの意味に注目するとわかりやすくなります。「本」は、もと・根本・本来といった意味を持ち、「望」は、望むことや願いを表します。組み合わせることで、もともと抱いている望みという意味につながります。
そこから、願っていたことが実現し、満足するという意味でも使われるようになりました。現在の本望には「願いそのもの」と「願いがかなった満足感」という2つの意味がありますが、どちらも本人が大切にしてきた望みを中心に成り立っています。
歴史的な用例も辞書に記録されています。『精選版 日本国語大辞典』では、本来の望みを表す用例として、1091年7月の『後二条師通記』を挙げています。また、望みを達成して満足する意味の用例としては、1465年8月2日の『親元日記』が掲載されています。
これらは同辞典が示す初出の実例であり、本望という言葉が古くから使われてきたことを示す資料です。少なくとも、現在の会話で突然生まれた表現ではなく、長い歴史を持つ言葉だとわかります。
本望と似た言葉に「本懐(ほんかい)」があります。こちらも、以前から抱いていた願いや本来の希望を表します。漢字の構成や意味の近さからも、本望が単なる一時的な喜びではなく、本人の根本的な願いと結びついた言葉であることが理解できます。
【例文で理解】「本望を遂げる」「本望です」の使い方
本望の使い方を身につけるには、よく使われる表現を例文と一緒に覚えるのが効果的です。特に押さえておきたいのは、「本望を遂げる」「本望です」「本望だ」の3つです。
1.「本望を遂げる」の意味と例文
「本望を遂げる」とは、以前から抱いていた願いや志を実現することです。「遂げる」には、目的や願いを最後まで成し遂げるという意味があります。そのため、長年の目標を達成した場面で自然に使えます。
- 長年目指してきた資格を取得し、ようやく本望を遂げた。
- 故郷に図書館を建てるという祖父の本望を遂げることができた。
- 研究を続けてきたテーマで成果を発表し、研究者として本望を遂げた。
「本望を遂げる」は、単に仕事を終えたり、何かを達成したりすることとは少し異なります。前から抱いていた願いがかなったことを強調する表現です。「本望を果たす」も似た意味で使われます。
2.「本望です」の意味と例文
「本望です」は、望みがかなって満足していることや、自分にとって願ってもない結果であることを表します。「です」を付けた丁寧な形ですが、意味そのものには強い思い入れが含まれます。
- 憧れていた舞台に立つことができ、本望です。
- 自分の研究が誰かの役に立てたなら、研究者として本望です。
- 長年応援してきたチームの優勝を現地で見届けられて、本望です。
- 皆さんのお役に立てるのであれば、私としては本望です。
「本望です」は、自分が心から望んでいたことがかなったときや、何かを成し遂げた結果に深い満足を感じているときに適しています。一方、軽い買い物の成功や日常の小さな満足を伝えるなら、「満足です」「うれしいです」「十分です」のほうが自然な場合もあります。
3.「本望だ」の意味と例文
「本望だ」は、望みがかなった状態や、それ以上望むものがないほどの満足感を表す言い方です。親しい相手との会話や、心情を強く表現する文章などで使われます。
- 長年の夢だった店を開けたのだから、これ以上望むことはなく、本望だ。
- 最後まで仲間と一緒に戦えたのなら、本望だと思う。
- 大好きな仕事を通じて人の役に立てるなら、本望だ。
なお、「死んでも本望だ」という表現もあります。これは、ある願いがかなうなら死を迎えても悔いはない、と思うほどの強い満足や覚悟を示す言い回しです。日常的な喜びを表す言葉として気軽に使うと、命を懸けるほどの強い意味に受け取られる可能性があります。使う場面や相手との関係に注意しましょう。

【違いを比較】本望・志望・満足・本懐はどう違う?
本望と混同しやすい言葉には、志望・満足・本懐があります。どれも願いや気持ちに関係しますが、焦点が異なります。使い分ける際は、願いを持っている段階なのか、願いが実現した段階なのか、単に満たされた状態なのかを考えると判断しやすくなります。
| 言葉 | 主な意味 | 使う場面・ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|---|
| 本望 | 本来の望み。また、望みがかなって満足すること | 以前からの願いの実現や、強い満足感を伝える | 念願の舞台に立てて本望です。 |
| 志望 | こうなりたい、こうしたいと望むこと | 進学・就職・職業など、目標や進路を希望する段階 | 医師を志望しています。 |
| 満足 | 満ち足りていること | 結果や状態、サービスなどに納得していること全般 | 今回の結果には満足しています。 |
| 本懐 | もとから抱いている願い、本来の希望 | 長年の志や重大な願いを、やや改まった表現で伝える | 長年の本懐を遂げた。 |
本望と志望の違いは、願いの実現に焦点があるかどうかです。志望は、将来なりたいものや実現したいことを望む段階で使います。「大学を志望する」「営業職を志望する」のように、まだ目標を達成していなくても使えます。
一方、本望は、もともとの願いそのものを指すほか、願いがかなったときの満足感も表します。「志望校に合格できて本望だ」と言えば、合格という結果に対する深い満足が伝わります。
本望と満足の違いは、満足の理由にあります。満足は、食事がおいしかった、説明がわかりやすかった、期待した品質だったなど、幅広い場面で使えます。以前からの願いがあることは必須ではありません。
それに対して本望は、本人が以前から望んでいたことや、大切にしてきた目標との結びつきが強い言葉です。「おいしい料理に満足した」とは言っても、必ずしも「本望だった」とは言いません。ただし、長年憧れていた店で料理を味わえたのであれば、「ずっと来たかった店に来られて本望だ」という表現も可能です。
本望と本懐の違いについては、意味が非常に近く、どちらも以前から抱いていた願いを表します。小学館『デジタル大辞泉』でも、本望の関連語として本懐が示されています。実際の使い分けでは、本懐は「本懐を遂げる」のように、長年の志や大きな願いをやや格調高く表現したいときに向いています。本望は、願いそのものだけでなく、実現したときの満足感を表す使い方も一般的です。
迷ったときは、進路や将来の目標なら「志望」、結果や状態への納得なら「満足」、長年の願いが実現したことへの深い思いなら「本望」、改まった文章で以前からの志を強調するなら「本懐」と考えると使い分けやすくなります。
【類語・言い換え】場面に合わせた表現と対義語
本望の類語には、満足・本懐・念願・宿願・悲願などがあります。ただし、すべてが同じ意味で使えるわけではありません。何を強調したいかによって言い換えを選ぶことが大切です。
本望に近い類語と使い分け
- 本懐:もともと抱いていた願いや本来の希望。改まった文章や格調高い表現に向いています。
- 念願:以前から強く願っていること。「念願の合格」「念願の海外旅行」のように、願いが実現する前にも後にも使えます。
- 宿願:長い間抱き続けてきた願い。長年の目標や、時間をかけて取り組んできたことに適しています。
- 悲願:どうしても実現したいという強い願い。困難を乗り越えて達成した目標などに使います。
- 満悦:十分に満足し、喜んでいること。喜びや満足の状態に重点があります。
- 満足:心が満ち足りていること。幅広い状況で使える、最も一般的な表現です。
- 思いを遂げる:願いや希望を実現すること。会話や文章で使いやすい言い換えです。
たとえば、「念願の資格を取得できて本望です」は、「念願の資格を取得できて満足しています」と言い換えられます。ただし、前者は長年の目標が実現したことへの深い満足感を表し、後者は結果に満足しているという意味が中心です。
また、「本望を遂げる」は「宿願を果たす」「長年の夢を実現する」「念願を達成する」と言い換えられます。ビジネス文書などで本望という言葉が少し大げさに感じられる場合は、「目標を達成できました」「念願がかないました」とすると、より自然で伝わりやすい文章になります。
本望の対義語は?
本望には、あらゆる場面でそのまま置き換えられる単一の対義語があるわけではありません。反対の意味を表したい場合は、どの側面を否定したいのかによって表現を選びます。
- 不本意:自分の望みや意向に反していること。「不本意な結果に終わった」のように使います。
- 心残り:やり残したことや、十分にできなかったことが気にかかる状態。
- 未達成:目標や目的がまだ実現していない状態。願いの実現という側面に対する表現です。
- 遺憾:期待どおりでなく残念に思うこと。改まった文章や公式な場面で使われます。
このうち「不本意」は、本望の反対側にある気持ちを表す言葉として使いやすい表現です。ただし、不本意は「自分の意向に沿わない」という意味であり、本望の辞書的な対義語として常に対応するわけではありません。目標がまだかなっていないことを伝えたいなら「未達成」、やり残した気持ちを表すなら「心残り」が適しています。

【使う場面と注意点】本望が自然に伝わるケース
本望を使う場面として適しているのは、長い間大切にしてきた夢がかなったとき、努力が報われたとき、自分にとって価値のある結果を得たときなどです。単に結果を報告するだけでなく、その結果が本人にとってどれほど意味のあるものなのかを伝えたい場合に役立ちます。
仕事やキャリアの場面では、「長年取り組んできたプロジェクトを完成させることができ、担当者として本望です」のように使えます。自分が大切にしてきた仕事をやり遂げたことや、その成果への深い満足を表現できます。ただし、社内報告や取引先への連絡など、事実を簡潔に伝えることが優先される文章では、「目標を達成できました」「大変光栄です」といった表現のほうが適切な場合もあります。
趣味や応援活動の場面でも使えます。「ずっと応援してきた選手の活躍を生で見られて本望です」「憧れの作家に作品を読んでもらえて本望です」といった例です。自分にとって長年の願いが実現したことを伝えられます。
感謝や決意を伝える場面では、「皆さんのお役に立てるなら本望です」のように、自分が大切にしている目的にかなうことへの満足を表せます。ただし、相手のために無理をすることや、犠牲を当然視するような文脈で使うと、必要以上に重い印象を与えることがあります。
本望を使う際に注意したいのは、言葉の強さです。「本望です」は丁寧な表現ですが、敬語として使えばどんな場面にも適するというわけではありません。相手への感謝を伝えるなら「光栄です」、期待に応えられた喜びなら「お役に立てて何よりです」、成果への評価なら「大変満足しています」など、伝えたい内容に合う言葉を選びましょう。
もう一つの注意点は、本望を単なる「成功」の意味で使わないことです。目標を達成したという事実だけを述べるのであれば、「成功した」「成し遂げた」で十分な場合があります。本望を使うときは、本人が以前から抱いていた願いや、実現したことへの深い満足が伝わるかどうかを判断基準にすると、文章が自然になります。
【本望とは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:本望は「ほんぼう」と読みますか?
A1:一般的な名詞としての本望は「ほんもう」と読みます。「ほんぼう」は通常の読み方ではありません。人名や名字では個別の読み方が使われる場合があるため、固有名詞については本人の表記や公式情報を確認してください。
Q2:「本望を遂げる」と「本望です」はどう違いますか?
A2:「本望を遂げる」は、以前から抱いていた願いや志を実現することを表します。「本望です」は、願いがかなって満足していることや、自分にとって望ましい結果であることを表します。前者は願いの実現、後者はその結果に対する満足に重点があります。
Q3:「本望です」はビジネスシーンでも使えますか?
A3:使えます。たとえば、「皆さまのお役に立てたのであれば、本望です」という表現が考えられます。ただし、強い思い入れを感じさせる言葉なので、簡潔さや控えめな表現が求められる場面では、「光栄です」「お役に立てて何よりです」などの言い換えも検討しましょう。
まとめ:本望を正しく使い分けるための判断基準
本望とは、もともと抱いていた望みや志、またはその望みがかなって満足することを表す言葉です。読み方は「ほんもう」で、「本望を遂げる」は長年の願いを実現すること、「本望です」は願いがかなったことへの深い満足や、望んでいた結果を得られた喜びを表します。
志望は将来の目標や希望、満足は結果や状態に対する納得、本懐は本望と近い意味を持つ改まった表現です。類語や言い換えを選ぶ際も、それぞれのニュアンスを理解しておくと、伝えたい内容がより明確になります。
言葉を選ぶときは、「以前から抱いていた願いがあるか」「その願いは実現したのか」「単なる満足なのか、深い思い入れを伴う満足なのか」という3点を意識してみてください。本望の意味を正しく押さえておけば、仕事の成果を伝える文章から日常会話まで、自分の気持ちをより的確に表現できます。 (出典: 本望 と は(Yahoo!ニュース))