4Gと5Gの違いを2026年最新比較!通信速度・料金・エリアの実態を徹底解説
スマートフォンの画面に表示される「4G」と「5G」。5Gは通信速度が速いといわれますが、実際にどれほど違うのでしょうか。動画視聴やオンラインゲームが快適になる一方、5G対応スマホに買い替えても速度が期待ほど伸びないケースがあります。通信方式の違いだけでなく、電波の届きやすさや基地局の配置、料金プランも使い勝手を左右します。
2026年10月現在、日本の5Gは全国的な普及段階から、通信品質の改善や5G SA(スタンドアローン)などの高度化へと進んでいます。総務省の公表資料では、2025年度末(2026年3月末)の全国の5G人口カバー率は98.6%に達しました。ただし、この数字は携帯電話事業者4社のエリアを合わせた全国値であり、すべての地域や建物内で5Gにつながることを意味しません。4Gと5Gの違いを、速度の実測データ、対応エリア、費用、乗り換えの判断基準から整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:5Gは高速・大容量だけでなく、低遅延や多数同時接続にも強みがある。
- 要点2:5Gの理論上の性能と実際の通信速度は異なり、周波数帯・電波環境・回線の混雑で体感が変わる。
- 要点3:2026年3月末の全国5G人口カバー率は98.6%。乗り換え前には、自宅や職場の対応エリア、端末、料金プランを確認したい。
【まず押さえたい】4Gと5Gの違いは通信速度だけではない
4Gは第4世代、5Gは第5世代の移動通信システムです。4Gはスマートフォンでのウェブ閲覧、動画視聴、SNS、オンライン会議などを広く支えてきました。5Gはその基盤を引き継ぎながら、より大容量のデータを効率よく送受信し、通信の遅延を抑え、多数の機器が同時につながる環境を実現するために設計されています。
違いを理解するうえで重要なのが、通信速度、遅延、同時接続数という3つの指標です。国際電気通信連合(ITU)が示すIMT-AdvancedとIMT-2020の性能要件を比較すると、世代ごとに目指す水準が大きく異なります。
| 比較項目 | 4G(IMT-Advancedの性能要件) | 5G(IMT-2020の性能要件) |
|---|---|---|
| ピーク通信速度 | 下り最大1Gbps、上り最大50Mbps | 下り最大20Gbps、上り最大10Gbps |
| 通信遅延の目標 | ユーザー通信の遅延目標は約10ms | ユーザー通信の遅延目標は約1ms |
| 同時接続密度の目標 | 1平方km当たり最大10万台 | 1平方km当たり最大100万台 |
| 得意な用途 | 動画視聴、SNS、ウェブ閲覧、一般的なオンライン通信 | 大容量動画、クラウド活用、IoT、低遅延が求められるサービス |
| 実際の使い勝手 | 広いエリアで利用でき、日常用途には十分な場合が多い | 対応エリアや電波条件が整えば、より高速で快適な通信が期待できる |
※数値は国際規格における性能要件・目標値であり、日本の一般的なスマートフォン利用時に保証される速度や遅延ではありません。遅延は通信方式や測定条件によって定義が異なるため、実際のアプリの応答時間と単純に同一視することもできません。
5Gの下り最大20Gbpsという数字だけを見ると、4Gより常に20倍速いように思えます。しかし、これは規格上のピーク性能です。市販端末の対応仕様、通信事業者が割り当てる周波数帯域、基地局からの距離、同時に通信する利用者の数などによって、実際の速度は大きく変わります。
また、5Gのメリットはファイルのダウンロードが速くなることだけではありません。通信の遅延が小さくなれば、遠隔操作やリアルタイム性の高いサービスに有利です。多数同時接続に対応すれば、スマートフォンに加えてセンサーや各種IoT機器が集まる場所でも、効率的な通信環境を構築しやすくなります。

【実測データで検証】5Gは本当に速いのか?通信速度の実態
5Gの速度を判断する際は、規格上の最大値よりも、実際の利用環境で測定されたデータを見ることが大切です。通信速度は、基地局の設備や周波数帯、建物の構造、電波の強さ、利用者の集中、端末の性能によって変化します。同じ駅前でも、屋外と地下、平日昼間と夜間では結果が異なることがあります。
2026年10月28日に公表されたOpensignalの「日本モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート」は、2026年7月1日から9月28日までの利用者データを分析しています。この調査では、ソフトバンクが総合的な下り速度体感で71.5Mbpsを記録した一方、5Gの下り速度ではNTTドコモが首位となりました。通信の信頼性や一貫した品質ではau、上り速度では楽天モバイルが強みを示しています。
この結果から読み取れるのは、通信品質を単一の速度だけで評価することの難しさです。なお、71.5Mbpsは4Gと5Gを含む総合的な下り速度の指標であり、5Gだけの平均速度ではありません。特定の事業者や場所で同じ数値が得られるという意味でもありません。
実際の速度を左右する主な要因は、次のとおりです。
- 基地局との距離:基地局に近く、電波を遮るものが少ない場所ほど、高速通信を利用しやすくなります。
- 周波数帯:広い帯域を利用できる周波数では高速化しやすい一方、電波の届く範囲や障害物への強さに違いがあります。
- 回線の混雑:通勤時間帯やイベント会場など、利用者が集中する場所では速度が低下することがあります。
- スマートフォンの性能:対応する周波数帯やアンテナ、通信モデムの仕様によって、利用できる速度が変わります。
- 通信先のサーバー:スマートフォンから基地局までの通信が速くても、接続先のサーバーやインターネット経路が混雑していれば、サービス全体は速くなりません。
日常利用で考えると、4Gでも高画質動画や一般的なビデオ通話を快適に利用できる場面は多くあります。一方、大容量ファイルのダウンロード、クラウドへの動画アップロード、混雑した場所での通信などでは、条件のよい5Gが有利になる可能性があります。
つまり、「5Gなら必ず速い」という理解は正確ではありません。比較するなら、同じ場所・同じ時間帯・同じ端末に近い条件で測定し、下り速度だけでなく上り速度、応答時間、通信の安定性も確認する必要があります。
【メリット・デメリット】5Gの低遅延・多数同時接続とSAの仕組み
5Gの技術的な特徴は、高速・大容量、低遅延、多数同時接続の3つです。ただし、すべての5Gサービスで3つの性能が同時に最大化されるわけではありません。利用する周波数帯やネットワークの構成、サービスの設計によって、実現できる性能やメリットは変わります。
高速・大容量通信は、広い周波数帯域や高度なアンテナ技術などを活用して実現します。高画質の動画配信、大容量データの送受信、クラウド上のファイル操作などで、通信条件が整えば待ち時間を短縮できます。
低遅延は、操作してから通信相手やシステムにデータが届き、応答が返ってくるまでの時間を抑える技術です。オンラインゲームの操作感、産業機器の遠隔制御、リアルタイムの映像処理などに関係します。ただし、通信回線だけでなく、端末やサーバーでの処理時間も影響するため、5Gを使えば必ず1msで応答するという意味ではありません。
多数同時接続は、限られた通信資源を効率よく活用し、多数の端末が集まる環境に対応する考え方です。スマートシティーのセンサー、工場設備、物流管理システムなどで重要になります。国際規格の目標値である1平方km当たり100万台は、主に多数同時接続を想定した性能要件であり、通常のスマートフォンが常にその密度で接続できることを保証するものではありません。
さらに、5Gを理解するうえでは「NSA」と「SA」の違いも押さえておきたいところです。NSA(Non-Standalone)は、5Gの無線設備を4Gの設備と組み合わせて通信する方式です。SA(Standalone)は、5G専用のコアネットワークを使って通信を完結させる方式で、5Gの機能をより柔軟に活用する基盤になります。
NTTドコモの5G SAに関する説明でも、NSAとSAではネットワーク構成が異なることが示されています。SAは、低遅延やネットワークの高度な制御など、5Gの特徴を生かすうえで重要な技術です。ただし、SA対応エリア、対応端末、契約条件などが必要であり、SAに接続しただけであらゆる通信が自動的に高速化するわけではありません。
5Gのメリットとデメリットを整理すると、次のようになります。
- メリット:通信条件が整えば大容量データを高速に扱える。低遅延や多数同時接続を生かした新しいサービスにも対応しやすい。
- デメリット:周波数帯によっては電波が届く範囲が狭く、屋内や障害物の多い場所で5Gを利用できないことがある。端末や料金プランの変更に費用がかかる場合もある。
- 注意点:5Gという表示だけでは、SA接続かどうか、どの周波数帯を利用しているか、実際にどれほどの速度が出ているかまでは判断できない。

【2026年最新】5G対応エリアの現状と電波が届きにくい理由
日本の5Gは、人口の多い地域を中心に広く整備されています。総務省が2026年7月に公表した2025年度末の整備状況によると、2026年3月末時点の全国の5G人口カバー率は98.6%でした。前年度末の98.4%から0.2ポイント上昇しています。各都道府県の人口カバー率は89.2%から99.9%まで幅があり、全国値だけでは地域ごとの状況を判断できません。
ここで注意したいのが、人口カバー率の意味です。これは、人口を基準に5Gを利用できるエリアの広がりを評価する指標であり、国土の98.6%が5Gで覆われているという意味ではありません。また、4社のエリアを合わせた数値なので、個々の通信事業者のカバー率や、自分が契約している回線の利用可能範囲とも異なります。
総務省の令和8年版情報通信白書によると、2025年3月時点の国内5G基地局数は30.7万局で、そのうちSA方式の通信が可能な基地局は15.6万局でした。基地局の整備は進んでいますが、設置場所や周波数帯によって利用できるエリアや通信品質には差があります。
5Gの電波が届きにくい理由を理解するには、Sub6(サブシックス)とミリ波の違いが役立ちます。これらは5Gで利用する周波数帯の区分であり、SA・NSAというネットワーク構成とは別の分類です。
- Sub6:6GHz未満の周波数帯です。日本では3.7GHz帯や4.5GHz帯などが使われ、高速・大容量通信とエリアの広がりのバランスを取りやすい方式です。
- ミリ波:日本の5Gでは28GHz帯などが使われます。広い帯域を確保しやすく、非常に高速な通信を実現できる一方、障害物や壁などの影響を受けやすく、利用できる範囲が限られやすい特徴があります。
- 4G周波数帯を活用する5G:既存の周波数資源を5Gに転用することでエリア拡大を進められます。ただし、周波数帯域や設備構成によって通信速度の伸び方は異なります。
このため、5Gのサービスエリア内でも、建物の中、地下、ビルの陰、山間部などでは4Gに切り替わったり、通信が不安定になったりすることがあります。特にミリ波は、対応エリアにいるだけで利用できるとは限りません。
NTTドコモの4G・5G通信エリアを調べる場合は、公式のサービスエリアマップで住所や利用場所を確認する方法が基本です。ほかの通信事業者でも同様に、公式エリアマップで自宅、職場、通勤経路、よく訪れる施設などを確認しておくと、契約後のギャップを減らせます。
また、総務省が掲げる「デジタルインフラ整備計画2030」では、2030年度末までに全国および各都道府県の5G人口カバー率を99%とする目標が示されています。今後は単に人口カバー率を高めるだけでなく、通信需要が大きい場所での容量確保や、非居住地域も含めた通信環境の改善が課題になります。
【見分け方・乗り換え】5G対応スマホと料金プランの確認ポイント
自分のスマートフォンが4Gと5Gのどちらで通信しているかは、画面上部のステータス表示から大まかに確認できます。一般的には「4G」「LTE」「5G」などの表示が使われます。ただし、表示だけで実際の通信性能を正確に判断することはできません。機種や通信事業者によって表示の仕様が異なり、5Gの表示があっても、通信時には4Gが使われる場合があります。
実際の接続状態を確かめたい場合は、スマートフォンのモバイル通信設定や通信事業者の案内を確認し、必要に応じて速度測定アプリを使います。測定時にはWi-Fiを切り、同じ場所で複数回測定すると、モバイル回線の速度を比較しやすくなります。
4Gから5Gへの乗り換えで最初に確認したいのは、端末・回線契約・料金プランの3点です。5G対応スマートフォンを購入しても、契約内容やSIM・eSIM、端末の対応周波数帯が合っていなければ、5Gを利用できないことがあります。海外で購入した端末や、通信事業者が異なる端末を使う場合は、対応バンドも確認してください。
乗り換え前に確認したい項目は次のとおりです。
- 端末:5G対応機種か、利用する通信事業者の周波数帯に対応しているか。
- 回線契約:現在の契約やSIM・eSIMが5G利用に対応しているか。契約変更やSIMの再発行が必要か。
- エリア:自宅、職場、学校、通勤経路など、日常的に使う場所が5Gに対応しているか。
- 料金プラン:月間データ容量、速度制限、テザリング条件、通話オプション、割引の適用条件が自分に合っているか。
- 端末代金:機種変更や買い替えが必要な場合、端末代金、下取り、購入割引、分割払いの総額を確認する。
料金面では、5Gだから必ず毎月の通信料金が高くなるわけではありません。追加料金の有無や必要な契約変更は、通信事業者やプランによって異なります。比較する際は「5G対応」という名称だけで判断せず、現在受付中の料金プランで月額料金と利用条件を確認することが大切です。
データ容量が少ないプランを契約している人は、5Gによって動画などの読み込みが速くなっても、利用できるデータ量が増えるとは限りません。大容量の動画やファイルを頻繁にダウンロードするようになれば、データ消費が増える可能性もあります。通信速度だけでなく、データ容量と月額料金のバランスを確認しましょう。

【プロの結論】5Gに乗り換えるべき人・4Gを使い続けてもよい人
5Gへの乗り換えを判断する際は、最新の通信規格かどうかではなく、普段の使い方に対して費用に見合う改善があるかを基準にするのが合理的です。5Gの設備が整った場所で大容量通信をよく使う人と、通信量が少なく、現在の4Gに不満がない人とでは、最適な選択が異なります。
5Gへの乗り換えをおすすめしやすい人は、次のような利用者です。
- 高画質動画や大容量ファイルを頻繁にダウンロードする。
- スマートフォンから動画や写真を大量にアップロードする。
- 自宅や職場、通勤経路で安定した5Gエリアを利用できる。
- 端末の買い替え時期が近く、今後も数年間使える5G対応機種を選びたい。
- 5G SAなど、対応する高度な通信サービスを利用する目的がある。
4Gを継続しても不便が少ない人は、次のようなケースです。
- 主な用途がメッセージ、SNS、ニュース閲覧、標準的な動画視聴である。
- 現在の4G回線で通信速度や安定性に不満がない。
- 利用場所が5Gエリア外、または屋内で5Gの電波が届きにくい。
- 機種変更の費用が大きく、通信速度の改善によるメリットが小さい。
もっとも、4Gを継続する場合も、契約している通信事業者のサービス提供条件や端末の対応状況は確認しておきたいところです。5G対応機種を次の買い替え候補にしておけば、将来的に利用場所の5G環境が改善したときにも対応しやすくなります。
通信事業者の選択では、全国平均の速度ランキングだけに頼らないことも重要です。2026年10月のOpensignal調査が示すように、総合的な下り速度、5Gの下り速度、上り速度、信頼性、エリアの評価は同じ事業者がすべて首位になるとは限りません。自分が最も重視する指標を決めたうえで、利用場所における電波状況と料金を照らし合わせることが、乗り換えの失敗を防ぐ近道です。
【4Gと5Gの違い】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:4Gと5Gでは、通信速度が何倍違いますか?
A1:国際規格のピーク性能要件では、4GのIMT-Advancedが下り最大1Gbps、5GのIMT-2020が下り最大20Gbpsです。ただし、これは規格上の性能要件であり、実際のスマートフォンが常に20倍の速度で通信できるという意味ではありません。実測速度は電波環境や混雑、端末の性能によって変わります。
Q2:スマートフォンに5Gと表示されていれば、必ず5G通信をしていますか?
A2:必ずしもそうではありません。画面表示の仕様は機種や通信事業者によって異なり、5Gの表示があっても、実際の通信では4Gに切り替わる場合があります。接続方式や対応エリア、端末の設定を確認すると、通信状態をより正確に把握できます。
Q3:5Gに乗り換えると、月額料金は高くなりますか?
A3:一律に高くなるわけではありません。5G対応プランへの変更が必要か、現在のプランにどのような条件があるかによって異なります。端末代金、月額料金、データ容量、割引、通話オプションを含めた総額で比較してください。
まとめ:2026年の4Gと5Gは利用場所と費用で選ぶ
4Gと5Gの違いは、通信速度だけではありません。5Gは高速・大容量、低遅延、多数同時接続を目指す通信方式であり、今後のIoTや高度なネットワークサービスを支える基盤でもあります。一方、実際の通信速度は理論値どおりにはならず、周波数帯や基地局の配置、電波の届きやすさ、ネットワークの混雑に左右されます。
2026年3月末の全国5G人口カバー率は98.6%に達しましたが、全国値と自分の生活圏の通信品質は別の問題です。5G SAやSub6、ミリ波といった技術の違いを理解し、通信事業者の公式エリアマップと端末の対応状況を確認することが欠かせません。
現在の4Gで不便を感じていないなら、5Gのためだけに急いで買い替える必要はありません。大容量通信をよく使う人や、端末の買い替えを予定している人は、利用場所で5Gの恩恵を受けられるか、料金プランに無理がないかを確認して選ぶとよいでしょう。通信規格の新しさよりも、毎日の使いやすさと費用対効果を重視することが、2026年に失敗しない選び方です。 (出典: 4g 5g 違い(Yahoo!ニュース))