札幌北広島環状線はどこまで開通?2026年最新状況と2036年完成見通しを徹底解説
札幌市と江別市、北広島市などを結ぶ広域道路ネットワーク「札幌北広島環状線」が、2026年に新たな節目を迎えました。8月26日、札幌市北区で整備が進められていた「屯田・茨戸通」の約4.5kmが全線開通。周辺道路の混雑緩和や物流の効率化に向け、札幌圏の交通網が一歩前進しました。
ただし、今回開通したのは全体約42.3kmのうちの一部です。札幌市東区から江別市にかけては、豊平川を渡る区間を含む約7.2kmが未整備となっており、全線がつながる時期は2036年を見込んでいます。札幌市の公式資料と北海道の道路整備計画、2026年の開通報道をもとに、現在の開通状況、路線図の見方、工事費用、今後の見通しを整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 開通状況:2026年8月26日、屯田・茨戸通の花川通~国道231号間、約4.5kmが全線開通。
- 未開通区間:札幌市東区の中沼地区から江別市にかけて約7.2kmが残り、豊平川への架橋を含む整備が進められている。
- 全線開通の見通し:残る区間は2036年の開通が見込まれる。交通混雑の緩和や物流の効率化、防災面での効果が期待される。
【2026年最新】札幌北広島環状線の路線図と全体42.3kmの概要
札幌北広島環状線は、北海道道128号札幌北広島環状線として位置付けられる主要幹線道路です。札幌市西区宮の沢の国道5号を起点に、北区の新琴似・屯田地区、東区の福移・中沼地区などを経由し、江別市や北広島市方面を結びます。
札幌市建設局の道路整備資料によると、計画上の全体延長は約42.3km。2010年3月に策定された「道央都市圏の都市交通マスタープラン」でも、札幌圏の都市間連携を支える道路として位置付けられています。
路線図を確認する際に押さえたいのは、42.3kmすべてが新しく建設されるわけではないという点です。既存の道路網と整備区間を組み合わせて広域的な交通ネットワークを形成する計画であり、現在の未整備区間をつなぐことが全線開通に向けた課題となっています。
また、「環状線」という名称から、札幌市内を一周できる完全な円形道路をイメージする人もいるかもしれません。しかし、札幌北広島環状線の役割は、都心を通過する交通を分散させながら、札幌市内の各地域と周辺都市を結ぶことにあります。路線名だけで一周できる道路だと判断せず、実際の整備区間と接続道路を確認することが大切です。
札幌市の公式資料では、路線の起点側から北部・東部へと延び、江別市・北広島市方面につながる広域交通の軸として説明されています。

【開通状況】屯田・茨戸通は2026年8月26日に全線開通
2026年の大きな動きは、札幌市北区の屯田・茨戸通が開通したことです。開通区間は、石狩市方面につながる花川通から、国道231号の創成川通までの約4.5km。道道札幌北広島環状線の未整備区間の一つとして整備されてきました。
札幌市の公式発表によると、通行開始は区間ごとに時間が分かれていました。8月25日早朝に新琴似通から創成川通までが先行開通し、翌26日午後3時に花川通から新琴似通までが開通。これにより、屯田・茨戸通の約4.5km全体が通行できるようになりました。
ここで注意したいのは、「屯田・茨戸通の全線開通」と「札幌北広島環状線の全線開通」は別の意味だということです。8月に全線開通したのは、あくまで屯田・茨戸通という約4.5kmの区間です。札幌北広島環状線全体が42.3kmにわたって完成したわけではありません。
札幌市北区が公表した開通記念式典の報告では、2026年8月26日に地域住民や土地提供者、工事関係者ら約200人が参加し、テープカットや走り初めが行われました。長年にわたる道路整備が、地域の交通網を実際に変える段階へ進んだことを示す出来事です。
【年表で整理】開通の経緯・事業期間・工事費用
札幌北広島環状線の整備は、単に道路を一本増やす事業ではありません。札幌市内の交通混雑を抑え、周辺都市との移動を円滑にし、物流拠点へのアクセスを改善するという広域的な目的があります。屯田・茨戸通の整備経緯と、今後の豊平川工区の予定をまとめました。
| 時期 | 出来事・整備内容 | 確認できるポイント |
|---|---|---|
| 1988年 | 札幌広島環状線として道路認定 | 北海道の道路認定に関する資料に記録 |
| 1996年 | 札幌北広島環状線へ名称変更 | 北海道の公共事業評価資料に記載 |
| 2010年3月 | 道央都市圏の都市交通マスタープラン策定 | 札幌圏の連携道路として位置付け |
| 2012年度 | 屯田・茨戸通の事業着手 | 札幌市の開通資料に記載 |
| 2026年8月25日 | 新琴似通~創成川通が先行開通 | 早朝から通行開始 |
| 2026年8月26日 | 屯田・茨戸通の約4.5kmが全線開通 | 午後3時に残る区間が開通 |
| 2036年の見通し | 豊平川工区を含む残存区間の整備 | 札幌市の事業期間は令和18年度まで |
年表で注目したいのは、事業着手から開通までの長さです。札幌市は屯田・茨戸通について2012年度に事業着手したと説明しています。一方、2026年の一部報道では、計画・準備期間なども含めて約20年をかけた道路整備として紹介されています。着手時期の違いは、どの段階を事業の開始とするかによるものです。
屯田・茨戸通の工事費用は約240億円
2026年8月の北海道建設新聞などの報道によると、屯田・茨戸通の総事業費は約240億円、うち工事費は約185億円とされています。約4.5kmの新設道路であることを踏まえると、大規模な道路整備事業だったことが分かります。
なお、札幌市の過去の計画資料には、屯田・茨戸通の事業費を174億円とする記載もあります。これは資料の作成時点や費用の計上範囲が異なる可能性があるため、174億円、185億円、240億円を同じ条件の数字として単純比較するのは適切ではありません。費用を評価する際は、総事業費なのか工事費なのか、また資料がいつ作成されたものなのかを区別する必要があります。

【未開通区間】豊平川工区の整備状況と2036年完成の見通し
札幌北広島環状線の全線開通に向け、次の焦点となるのが、札幌市東区の中沼地区から江別市内にかけての約7.2kmです。札幌市建設局は、この区間が未整備であることを示し、江別市側を整備する北海道と連携して道路の新設を進めています。
この工区の大きな特徴は、豊平川を渡る橋の建設が必要になることです。川によって分断されている札幌市北東部と江別市側の道路ネットワークを接続するため、道路本体だけでなく、橋梁を含めた一体的な整備が求められます。
札幌市の2026年10月1日更新の道路事業一覧では、豊平川工区について、事業区間を市道福移沼端線から江別市界まで、計画延長を700m、事業期間を2026年度~2036年度としています。これは札幌市が担当する区間の計画であり、約7.2kmの未整備区間全体を札幌市だけで整備するという意味ではありません。
江別市側は北海道が整備を担い、両自治体の事業が連携することで、豊平川を越える道路ネットワークの完成を目指します。報道では残る区間の開通見通しは2036年とされていますが、これは将来の計画上の目標です。2026年10月時点で、42.3km全体がすでに開通しているわけではありません。
【交通渋滞への効果】開通で何が変わる?期待される3つのメリット
屯田・茨戸通の開通で期待されるのは、単に移動できる道路が増えることだけではありません。札幌市北部の道路網に東西方向の選択肢が加わり、これまで特定の幹線道路や住宅街の生活道路に集中していた交通を分散できる可能性があります。
1.周辺道路の交通混雑を緩和する
札幌市北区では、朝夕を中心に生活道路などの混雑が課題となってきました。新しい道路が通行できるようになれば、目的地や走行方向に応じて利用経路を選びやすくなり、周辺道路に集中していた交通の一部が分散することが期待されます。
ただし、道路の開通がそのまま渋滞解消を意味するわけではありません。実際の効果は、どの方向へ向かう車が新しい道路を利用するか、交差点の処理能力は十分か、周辺の交通量がどのように変化するかによって左右されます。2026年10月時点では、札幌市の開通発表は混雑緩和を期待効果として挙げていますが、同資料に開通後の渋滞時間や交通量の実測結果は掲載されていません。
2.札幌市と周辺都市、物流拠点のアクセスを改善する
札幌北広島環状線は、札幌市内だけで完結する道路ではありません。江別市や北広島市などの周辺都市に加え、石狩湾新港エリアをはじめとする物流拠点と札幌圏を結ぶ役割も担います。
新たな経路が加わることで、輸送車両が利用できるルートの選択肢が広がり、地域間の物流効率化や移動時間の安定化につながる可能性があります。特に、豊平川工区まで接続すれば、札幌市東部と江別市の間で道路網の連続性が高まることが期待されます。
3.災害時の緊急輸送ネットワークを強化する
道路整備の効果は、平常時の利便性だけではありません。複数の道路経路が確保されれば、災害や事故によって特定の道路が通行しにくくなった場合にも、代替経路を確保しやすくなります。
札幌市は、屯田・茨戸通の開通による防災機能の強化を期待効果として挙げています。豊平川工区についても、札幌都市圏の緊急輸送道路ネットワーク形成が整備目的の一つです。こうした効果を十分に発揮するには、道路そのものの整備に加え、橋梁を含む施設の安全性や、周辺道路との接続性も重要になります。

【プロの結論】札幌北広島環状線の最新情報で見落とせないポイント
札幌北広島環状線をめぐる情報を読むときは、「開通した区間」「整備中の区間」「将来の開通目標」を分けて考えることが重要です。2026年8月の屯田・茨戸通の開通は大きな進展ですが、路線全体の完成を意味するものではありません。
今後の進捗を追うなら、次の3点を確認すると状況を把握しやすくなります。
- 札幌市の道路事業一覧:豊平川工区の事業期間、計画延長、担当区間など、札幌市側の整備計画を確認する。
- 北海道の道路整備計画:江別市側の事業進捗や、豊平川を渡る区間を含む広域的な整備の見通しを確認する。
- 開通後の交通データ:混雑緩和を評価する際は、開通前後の交通量や所要時間など、実測データが公表されたかを確認する。
特に、2036年という年だけを見て「その年に必ず全線が開通する」と受け止めるのは早計です。道路事業には複数の自治体による調整や橋梁整備などが関係します。計画上の完成目標と、実際に通行できるようになる日付は区別して把握する必要があります。
また、交通渋滞の緩和についても、道路が開通した直後の印象だけで効果を判断するのではなく、利用経路の変化や周辺道路への影響を継続して確認することが大切です。札幌圏の道路ネットワークがどのように変わるかは、残る区間の整備と、その後の交通状況の検証によって、より具体的に見えてきます。
【札幌北広島環状線】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:札幌北広島環状線の屯田・茨戸通はいつ開通しましたか?
A1:2026年8月26日午後3時に、花川通から新琴似通までの区間が開通しました。新琴似通から国道231号の創成川通までは、8月25日早朝に先行開通しています。これにより、約4.5kmの屯田・茨戸通全体が通行可能になりました。
Q2:札幌北広島環状線の全線開通はいつの予定ですか?
A2:未整備となっている約7.2kmの区間について、2036年の開通が見込まれています。札幌市の道路事業一覧では、豊平川工区の事業期間を2026年度から2036年度までとしています。ただし、これは計画上の見通しであり、実際の供用開始日は今後の事業進捗によって確認する必要があります。
Q3:札幌北広島環状線の全長は何kmですか?
A3:全体延長は約42.3kmです。札幌市西区宮の沢の国道5号から、北区の新琴似・屯田地区、東区の福移・中沼地区などを経由し、江別市・北広島市方面を結ぶ主要幹線道路です。
Q4:屯田・茨戸通の工事費用はいくらですか?
A4:2026年8月の北海道建設新聞などの報道では、総事業費は約240億円、うち工事費は約185億円とされています。札幌市の過去の資料には174億円という事業費の記載もあるため、費用を比較する際は資料の時点や費目を確認する必要があります。
Q5:札幌北広島環状線の開通で渋滞は解消しますか?
A5:周辺道路の混雑緩和や、住宅街への通過交通の分散が期待されています。ただし、開通しただけで渋滞が完全に解消すると決まったわけではありません。今後公表される交通量や所要時間などのデータを確認することが、効果を判断するうえで重要です。
まとめ:2026年の開通は前進、全線完成の鍵は豊平川工区
札幌北広島環状線は全体約42.3kmの主要幹線道路で、2026年8月26日には屯田・茨戸通の約4.5kmが全線開通しました。これにより札幌市北部の道路ネットワークが強化され、交通混雑の緩和、物流の効率化、防災機能の向上などが期待されています。
一方、札幌市東区の中沼地区から江別市にかけては約7.2kmが未整備で、豊平川への架橋を含む工事が今後の焦点です。全線開通は2036年が見通しとして示されていますが、今後は札幌市と北海道それぞれの整備計画を確認しながら進捗を追う必要があります。
現段階で押さえておきたいのは、2026年に開通したのは屯田・茨戸通であり、札幌北広島環状線全体の完成はまだ先だということです。開通区間と未整備区間を正しく把握し、今後の工事進捗や交通データを見ていくことが、札幌圏の道路網の変化を理解するための確かな判断基準になります。 (出典: 札幌 北 広島 環状 線(Yahoo!ニュース))