四つん這いとは?意味・読み方・例文を解説、ハイハイや腹ばいとの違いも徹底比較【2026年版】
「四つん這い」とは、両手と両膝を床につけ、四肢で体を支える姿勢のことです。読み方は「よつんばい」。赤ちゃんのハイハイや床に落ちた物を探す場面、運動やストレッチの説明など、日常生活のさまざまな場面で使われます。
一方で、「四つん這い」と「ハイハイ」「腹ばい」は、どれも床に近い姿勢を表すため、違いがわかりにくい言葉でもあります。小学館の『デジタル大辞泉』や日本漢字能力検定協会の『漢字ペディア』などの辞書情報を踏まえ、意味・読み方・語源・使い方・例文・類語・英語表現まで整理します。言葉の選び方に迷ったときに役立つ、正しい使い分けを確認しましょう。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 意味・読み方:「四つん這い」は「よつんばい」と読み、両手と両膝をついて体を支える姿勢、またはその姿勢で進むことを指す。
- ハイハイ・腹ばいとの違い:四つん這いは姿勢にも動作にも使われる一方、ハイハイは主に這って移動する動作、腹ばいはおなかを下にした姿勢を表す。
- 正しい使い方:「四つん這いになる」「四つん這いで進む」などが自然な表現。英語では「on all fours」が基本となる。
【意味と読み方】四つん這いとはどんな姿勢?
四つん這いは、両手と両膝を床や地面につけ、四肢で体を支える姿勢を意味する言葉です。読み方は「よつんばい」で、名詞として使います。姿勢そのものだけでなく、その姿勢で前進したり、何かを探したりする動作も表現できます。
日本漢字能力検定協会の『漢字ペディア』では、両手・両膝をついた姿勢と、その姿勢で進むことを意味として示しています。小学館の『デジタル大辞泉』でも関連する語として扱われており、日常的な身体の動きを表す一般的な日本語です。
たとえば、床に落としたコンタクトレンズを探すために手と膝を床につけている場合、赤ちゃんの目線に合わせて大人が低い姿勢を取る場合、子どもとお馬さんごっこをする場合などに「四つん這い」という表現が使えます。
ここで押さえたいのは、四つん這いは、必ずしも移動している状態だけを指すわけではないという点です。その場で静止していても、両手と両膝で体を支えていれば「四つん這いの姿勢」と表現できます。
なお、辞書によっては「両手と両足を地につけてはうこと」と説明するものもあります。日常会話では、両手と両膝を床につけた姿勢を中心に理解すると、具体的な場面をイメージしやすくなります。

【漢字と語源】なぜ「四つん這い」と書くのか?
「四つん這い」という表記は、「四つ」と「這い」を組み合わせたものです。「四つ」は四つの手足を連想させ、「這い」は、地面などに体を近づけて進む「這う」という動詞に関係しています。
「這」という漢字は「はう」と読み、地面に沿って進む動作などを表します。「這い這い」「這いつくばる」といった言葉にも使われており、四つん這いの意味を理解するうえでも重要な漢字です。
読み方については、「よつんばい」が一般的です。「よっつんばい」と読むのではなく、「よ・つ・ん・ば・い」と覚えておくとよいでしょう。
語源について、小学館の『デジタル大辞泉』は「四つん這い」を「よつばい」の音変化と説明しています。つまり、「四つ這い(よつばい)」に由来する形が、現在の「四つん這い」として定着したと考えられます。
さらに、『精選版 日本国語大辞典』を掲載するコトバンクでは、「四這(よつばい)」の用例として1659年の咄本『百物語』を、「四つん這い」の用例として1869年ごろの三遊亭円朝『真景累ケ淵』を挙げています。これは辞書が示す文献上の用例であり、言葉が使われ始めた正確な時期そのものを断定するものではありません。
表記には「四つ這い」「四つばい」もあります。文章では「四つん這い」と書けば意味が伝わりやすく、一般的な表記として使いやすいでしょう。漢字で書く際に迷った場合は、「四つん這い」を基本形として覚えておくのがおすすめです。
【使い方・例文】「四つん這いになる」は正しい日本語?
「四つん這いになる」は、四つん這いの姿勢を取ることを表す自然な日本語です。「四つん這いで進む」「四つん這いになって探す」のように、姿勢や動作を具体的に説明する際にも使えます。
日常会話では、姿勢を取る理由や、その後に何をするのかを加えると、状況がより明確になります。次の例文で使い方を確認してみましょう。
例文1:日常生活で使う場合
「床に落としたイヤリングを探すため、四つん這いになって家具の下をのぞいた。」
両手と両膝を床につけ、低い位置から探している様子が伝わります。「四つん這いになる」の代表的な使い方です。
例文2:赤ちゃんや子どもの動作を説明する場合
「赤ちゃんは四つん這いの姿勢になり、おもちゃに向かって少しずつ進んだ。」
ここでは、姿勢を表す「四つん這いの姿勢」と、移動を表す「進んだ」を組み合わせています。赤ちゃんの動作を説明する際には「ハイハイをしておもちゃに近づいた」と言い換えることもできます。
例文3:遊びの場面で使う場合
「子どもに頼まれ、四つん這いになってお馬さんごっこをした。」
四肢で体を支える姿勢を、遊びの状況と結びつけた例です。誰がどのような姿勢を取ったのかを具体的に伝えられます。
例文4:運動や体操の場面で使う場合
「四つん這いの姿勢から片腕を前に伸ばし、ゆっくり元の位置に戻す。」
ストレッチや体幹トレーニングなどの動きを説明するときにも使用できます。ただし、運動指導では「両手と両膝を床につける」など、具体的な姿勢を併記すると、動作の誤解を減らせます。
例文5:転倒した場面を説明する場合
「足を滑らせて転び、四つん這いになって体勢を立て直した。」
この場合の四つん這いは、移動するための姿勢というより、転倒後に手と膝で体を支えている状態を表しています。
これらの例文に共通するのは、四つん這いが姿勢を具体的に描写する言葉だという点です。文章では「四つん這いになる」を基本に、移動を強調したいときは「四つん這いで進む」、静止した姿勢を強調したいときは「四つん這いの姿勢を取る」と使い分けると自然です。

【違いを比較】四つん這い・ハイハイ・腹ばいは何が違う?
四つん這いとハイハイの違いは、主に姿勢を表すのか、移動する動作を表すのかという点にあります。一方、腹ばいは体の前面を下に向ける姿勢を指すため、四つん這いとは体の支え方が異なります。
小児科医監修の子育て情報メディア「KIDSNA STYLE」でも、ハイハイは手のひらと膝を床につけて進む動作、ずりばいはおなかを床につけたまま進む動作として区別されています。赤ちゃんの発達を説明する場面では、この違いを理解しておくと便利です。
| 言葉 | 主な意味 | 体の状態・使い方 |
|---|---|---|
| 四つん這い | 姿勢、またはその姿勢での動作 | 両手と両膝を床につけて体を支える。「四つん這いになる」など。 |
| ハイハイ | 這って移動する動作 | 赤ちゃんが手のひらと膝を使って進む動作を指す。四つん這いの姿勢で進むことが多い。 |
| 腹ばい | おなかを下にした姿勢 | うつ伏せでおなかを床につけた状態。必ずしも移動を伴わない。 |
| ずりばい | 腹ばいの状態で進む動作 | おなかを床につけたまま、腕や足を使って前進する。 |
たとえば、赤ちゃんが床の上で手のひらと膝をつき、前方へ進んでいる場面では、「四つん這いの姿勢でハイハイしている」と表現できます。姿勢と動作の両方を伝える表現です。
一方、赤ちゃんがうつ伏せのままおなかを床につけ、腕や足で体を引きずるように進んでいる場合は「ずりばい」が適しています。おなかを床につけて静止しているだけなら、「腹ばいになっている」と表現できます。
つまり、四つん這いとハイハイは対立する言葉ではありません。四つん這いが姿勢を示し、ハイハイが主に移動の仕方を示すため、同じ場面に両方の言葉を使えることがあります。
【言い換え・類語・英語】状況に合った表現を選ぶには?
四つん這いの類語には「四つ這い」「這う」「はいはい」「匍匐(ほふく)」「這いつくばる」などがあります。ただし、これらは完全に同じ意味ではありません。文章の目的や、伝えたい動作の違いに応じて選ぶ必要があります。
「四つ這い」は、四つん這いとほぼ同じ意味で使われる表記です。姿勢を説明する文章や、身体の動きを表す文章で使えます。
「這う」は、体を低くして地面などに沿って進むことを表す、より広い意味の言葉です。四つん這いだけでなく、腹ばいで進む場合などにも使えます。
「匍匐(ほふく)」は、地面に沿って進む動作を表す比較的硬い表現です。軍事や防災、訓練などの文脈で見かけることがあります。一般的な会話では「四つん這いになる」のほうが状況を直感的に伝えやすいでしょう。
「這いつくばる」は、地面に体をつけるようにして低くなる様子を表します。文脈によっては、苦しさや必死さ、屈辱的な状況などの印象を伴うため、単に姿勢を説明したい場合には「四つん這い」のほうが中立的です。
「はいはい」は幼児が這って移動する動作を表す言葉です。辞書上では四つん這いと関連する語として挙げられていますが、成人の姿勢を説明する場合には「四つん這い」を使うほうが自然なことが多くあります。
英語で四つん這いを表す基本的な表現は、on all foursです。小学館の『プログレッシブ和英中辞典』でも、「四つん這いになる」に対応する表現として「get down on all fours」などが示されています。
場面に合わせた英語表現は、次のように整理できます。
- on all fours:四つん這いの状態で。
- get down on all fours:四つん這いになる。
- be on all fours:四つん這いになっている。
- crawl on one's hands and knees:両手と両膝を使って這う。
たとえば、「四つん這いになって床を探した」は「I got down on all fours to search the floor.」と表現できます。また、「赤ちゃんが四つん這いで進んでいる」なら、「The baby is crawling on its hands and knees.」のように、移動の動作を明確にすることもできます。
英語でも日本語でも、姿勢を伝えたいのか、移動を伝えたいのかを意識すると、より正確な表現を選べます。

【誤解しやすいポイント】四つん這いの正しい使い方
四つん這いを正しく使ううえで、まず注意したいのは、必ずしも「這って移動すること」を意味するわけではない点です。「四つん這いで部屋を移動した」は移動に焦点を当てた表現ですが、「四つん這いの姿勢で腕を伸ばした」は姿勢を取った状態での動作を説明しています。どちらも自然な使い方です。
次に、ハイハイとの使い分けです。赤ちゃんの発達や日常の動作を説明するときは、移動そのものを伝えるなら「ハイハイする」、体の構えを伝えるなら「四つん這いの姿勢になる」と表現すると、意味が明確になります。
また、「腹ばい」と「四つん這い」は、体の支え方が異なります。腹ばいはおなかを下にした姿勢、四つん這いは手と膝で体を支える姿勢です。おなかを床につけて進んでいる場合には「ずりばい」という言葉が適しています。
文章の目的によっては、より具体的な表現に置き換えることも有効です。運動の説明なら「両手と両膝を床につける」、赤ちゃんの様子なら「四つん這いでハイハイする」、転倒した場面なら「手と膝をついて体を支える」とすれば、読者が姿勢をイメージしやすくなります。
さらに、四つん這いという言葉そのものに、必ずしも否定的な意味があるわけではありません。ただし、人の姿勢を笑いの対象にしたり、相手を見下すような文脈で使ったりすれば、不快な印象を与えることがあります。特に人物の動作を描写する場合は、状況を正確に伝える中立的な言葉として使うことが大切です。
正しい使い方を判断する基準は、主に三つあります。第一に、両手と両膝で体を支える姿勢か。第二に、姿勢そのものを説明したいのか、移動を説明したいのか。第三に、腹ばいなど、より具体的な言葉のほうが適切ではないか。この三点を確認すれば、日常会話でも文章でも迷いにくくなります。
【四つん這いとは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:四つん這いの正しい読み方は何ですか? A1:一般的な読み方は「よつんばい」です。「四つ這い(よつばい)」という表記・読み方もありますが、「四つん這い」は「よつばい」の音変化と辞書で説明されています。
Q2:四つん這いとハイハイは同じ意味ですか? A2:完全に同じではありません。四つん這いは姿勢やその姿勢での動作を表し、ハイハイは主に這って移動する動作を表します。赤ちゃんが四つん這いの姿勢で進む場合には、両方の表現を使えます。
Q3:四つん這いと腹ばいの違いは何ですか? A3:四つん這いは両手と両膝で体を支える姿勢、腹ばいはおなかを下にした姿勢です。腹ばいのままおなかを床につけて進む動作は「ずりばい」と呼ばれます。
まとめ:【プロの結論】四つん這いは姿勢と動作を区別すると理解しやすい
四つん這いとは、両手と両膝を床につけて体を支える姿勢、またはその姿勢で進むことを表す言葉です。読み方は「よつんばい」で、「四つ這い」などの表記もあります。語源については「よつばい」の音変化と辞書で説明されており、古い文献にも関連する用例が残っています。
使い方の基本は「四つん這いになる」「四つん這いで進む」「四つん這いの姿勢を取る」です。ハイハイは主に移動する動作、腹ばいはおなかを下にした姿勢、ずりばいは腹ばいのまま進む動作を指すため、それぞれの違いを理解すると、状況に合った表現を選べます。
言葉を正確に使うためのポイントは、姿勢と動作を混同しないことです。四つん這いという言葉が適しているか迷ったときは、手と膝で体を支えているのか、這って移動しているのか、おなかが床についているのかを確認してみてください。意味の違いを押さえておけば、日常会話から文章作成、英語への翻訳まで、より自然でわかりやすい表現ができるようになります。 (出典: 四つん這い と は(Yahoo!ニュース))