【2026年最新】乾電池の捨て方を自治体別に比較
乾電池の分別方法を比較すると、自治体によって収集日、袋の指定、回収場所に違いがある。2026年10月時点で確認できる横浜市、新宿区、大阪市の公式案内を比べると、その違いが分かりやすい。
出典:横浜市「電池類の処分方法」、新宿区「乾電池の出し方」「乾電池等の出し方」、大阪市「電池の回収について」「品目別収集区分一覧表」。
横浜市:2025年12月から「電池類」の分別収集を開始
横浜市では、2025年12月1日から、従来収集していた乾電池に加えて、小型充電式電池、ボタン電池、コイン電池などを「電池類」として収集する仕組みを開始した。
2026年の公式案内では、燃やすごみの収集日に、電池類だけを透明または半透明の袋にまとめ、ほかのごみとは分けて出すよう案内している。端子の絶縁も必要だ。
ただし、膨張・破損した電池やポータブル電源など、通常の集積場所に出せないものもある。電池類という同じ区分に含まれているからといって、すべての状態の電池を同じ方法で捨てられるわけではない。
新宿区:資源の日に種類別で出す
新宿区では、乾電池を週1回の資源回収日に集積所で回収している。公式案内では、マンガン乾電池、アルカリ乾電池、リチウム電池などを回収対象としている。
また、ボタン電池や小型充電式電池も回収対象として案内されているが、排出時には種類ごとに分け、中身の見える袋に入れる必要がある。
コイン形リチウム一次電池のうち、型番がCRまたはBRのものについても、新宿区では乾電池と一緒に回収する案内がある。これは自治体独自の分別ルールを確認する必要性がよく分かる例だ。
大阪市:乾電池回収ボックスが利用できる
大阪市では、アルカリ・マンガン筒形乾電池について、区役所やスーパーマーケットなどに設置した回収ボックスで回収している。環境事業センターの窓口でも受け付けている。
大阪市の公式案内では、回収された乾電池は、二酸化マンガン、亜鉛、鉄、炭素棒などを原料として電子部品や鉄の原料にリサイクルされると説明している。
回収拠点に持ち込めない場合には、品目別収集区分一覧表に従って普通ごみとして出す方法もある。一方、ボタン電池やリチウムイオン電池などは別の回収ルートが設けられている。
このように、同じ乾電池でも、横浜市のように収集日に出す方式、新宿区のように資源回収日に出す方式、大阪市のように拠点回収を中心とする方式がある。自分の自治体の方法を調べる際は、単に「乾電池 何ごみ」と検索するだけでなく、「乾電池 収集日」「乾電池 回収場所」も確認するとよい。
【捨てる前に必須】乾電池の絶縁テープ・袋・安全対策
乾電池の処分では、ごみの区分だけでなく、端子の絶縁や排出時の取り扱いも大切だ。電池のプラス極とマイナス極が金属などを介してつながると、ショートして発熱や発火、破裂につながるおそれがある。
一般社団法人電池工業会も、乾電池やリチウム一次電池について、端子部分をテープなどで絶縁して捨てるよう案内している。
乾電池の端子はどこを絶縁する?
筒形のアルカリ乾電池・マンガン乾電池
プラス極とマイナス極の両方をテープで覆う。単3形や単4形など、サイズにかかわらず基本的な考え方は同じだ。
コイン電池・ボタン電池
金属面がほぼ全面を占めるものもあるため、両面の端子が露出しないようにテープで覆う。複数個を裸のまままとめて保管しない。
絶縁テープはセロハンテープでもいい?
一般社団法人電池工業会は、乾電池などの端子の絶縁に、セロハンテープやビニールテープなどを使う方法を案内している。
一方、JBRCは小型充電式電池について、電池の種類やメーカーを確認できるよう、透明なビニールテープを推奨し、セロハンテープは推奨していない。
つまり、テープの選び方は電池の種類や回収先によって異なる。特に充電式電池をリサイクルに出す場合は、回収先の案内に従い、表示が確認できるように絶縁するのがよい。
乾電池を捨てる袋は何を使う?
袋についても全国共通の指定はない。
- 透明・半透明の袋を指定する自治体がある。
- 電池専用の袋を用意し、ほかのごみとは分けて出す方式もある。
- 回収ボックスを利用する場合は、袋に入れたまま投入してよいかを設置先の案内で確認する。
例えば横浜市では、電池類だけを透明または半透明の袋にまとめ、燃やすごみとは別に出すよう案内している。新宿区でも、中身の見える袋に入れ、種類ごとに分けて出すことが求められる。
スーパーのレジ袋や黒い袋などを使ってよいか迷った場合は、袋の指定を自治体の公式案内で確認したい。袋を透明にすれば、どの種類の電池でも同じ日に出せるという意味ではない。
液漏れした乾電池はどうする?
液漏れした乾電池は、通常の乾電池と同じように扱わず、液体に直接触れないようにする。素手で液を拭き取ったり、ほかの電池と一緒に保管したりするのは避けたい。
異常な発熱、膨張、破損がある場合も、通常の回収ボックスへ自己判断で投入しない。自治体の清掃担当窓口やメーカーに相談し、指定された処分方法を確認する。
【回収ボックスはどこ?】乾電池の回収場所を探す方法
乾電池を回収ボックスに持ち込んで処分したい場合は、自治体の回収拠点と、電池の種類に応じたリサイクル協力店を区別する必要がある。
乾電池の回収場所を探す3つの方法
自治体の公式サイトで調べる
「市区町村名 乾電池 回収ボックス」「市区町村名 電池 分別」などで検索する。区役所、市役所、環境事業センター、公共施設などが回収場所として指定されている場合がある。
自治体のごみ分別アプリ・収集カレンダーを確認する
回収ボックスがなく、指定された収集日に集積所へ出す方式の地域もある。収集日や袋の指定も併せて確認する。
電池の種類に応じた回収先を確認する
小型充電式電池ならJBRCの協力店・協力自治体検索、対象となるボタン電池なら一般社団法人電池工業会の回収協力店案内を利用する。
回収ボックスなら何でも入れていい?
これは誤解しやすいポイントだ。店頭に電池回収ボックスが置かれていても、乾電池を受け入れるとは限らない。
JBRCが回収しているのは、対象となる会員企業製のニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの小型充電式電池だ。通常のアルカリ乾電池やマンガン乾電池、コイン電池、ボタン電池はJBRCの回収対象外となっている。
一方、ボタン電池については、一般社団法人電池工業会の回収協力店に設置された回収缶を利用できる場合がある。ただし、リチウムコイン電池のCR・BR型は、そのボタン電池回収の対象外だ。
回収箱の色や設置場所ではなく、対象電池の表示を確認する。 これが回収場所を間違えないための基本になる。
【間違えると危険】ボタン電池・コイン電池・充電式電池との違い
電池の捨て方で混乱が生じる大きな理由は、見た目が似ていても種類や回収ルートが異なることだ。
ボタン電池とコイン電池は別物
ボタン電池は、ボタンのような丸く薄い形状の電池で、時計や小型機器などに使われる。代表的な型番には、酸化銀電池のSR、アルカリボタン電池のLR、空気亜鉛電池のPRなどがある。
コイン電池は、硬貨のような平たい形状の電池を指し、代表的な型番はCRやBRだ。これらはリチウム一次電池に分類される。
一般社団法人電池工業会によるボタン電池の回収は、主にアルカリボタン電池、酸化銀電池、空気亜鉛電池が対象となる。CR・BR型のコイン形リチウム電池は対象外で、自治体が指定する方法で処分する必要がある。
ただし、新宿区のようにCR・BR型を乾電池と一緒に回収する自治体もある。型番だけで捨て方を決めず、地域の公式案内を優先したい。
充電式電池は乾電池と同じように捨てない
充電式電池には、ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などがある。モバイルバッテリー、電動工具、コードレス機器などに使われている。
これらは繰り返し充電して使用する二次電池であり、使い切りの乾電池とは区別される。JBRCの対象製品であれば、協力店や協力自治体の回収ルートを利用できる。
ただし、膨張・破損・水濡れした電池や、解体された電池パックなどはJBRCの回収対象外だ。通常のリサイクルボックスに入れず、自治体やメーカーに処分方法を相談する。
電池の種類別・処分方法の判断基準
アルカリ乾電池・マンガン乾電池
資源回収、普通ごみ、不燃ごみ、専用回収ボックスなど。端子を絶縁して指定どおりに出す。
ボタン電池(SR・LR・PR)
自治体の収集対象か、電池工業会の回収協力店を利用できるか確認する。
コイン電池(CR・BR)
ボタン電池回収缶には入れない。自治体によって乾電池と一緒に出せる場合がある。
充電式電池・モバイルバッテリー
対象製品はJBRCなどの回収を利用する。膨張・破損した電池は通常の回収箱に入れない。
この区別は、安全性だけでなく資源の有効利用にも関わる。回収先が異なる電池を混ぜてしまうと、適切な処理やリサイクルを妨げる可能性があるため、種類を見分けてから排出したい。
【乾電池捨て方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:乾電池は燃えるごみと燃えないごみのどちらですか?
A1:自治体によって異なります。資源ごみとして回収する地域、専用の回収ボックスを設置する地域、普通ごみや不燃ごみとして出す方法を案内する地域があります。自治体の公式分別表で「乾電池」を確認してください。
Q2:乾電池は何曜日に出せばいいですか?
A2:全国共通の曜日はありません。横浜市は週2回の燃やすごみの収集日に電池類を別袋で出す方式、新宿区は週1回の資源の日に回収する方式です。大阪市のように回収ボックスを利用する方法もあるため、地域の収集カレンダーを確認しましょう。
Q3:乾電池は使い切ってから捨てなければいけませんか?
A3:自治体によって案内は異なりますが、横浜市は可能な限り使い切るよう案内しています。無理に放電したり、金属で端子をつないだりする必要はありません。端子の絶縁を行い、指定された方法で処分してください。
Q4:乾電池はビニール袋にまとめて捨ててもいいですか?
A4:袋の種類や出し方は自治体によって異なります。透明・半透明の袋を指定する地域もあれば、回収ボックスを利用する地域もあります。ほかのごみと一緒にせず、電池だけをまとめるよう指定されている場合は、その指示に従いましょう。
Q5:乾電池を絶縁するテープは何でもいいですか?
A5:乾電池はセロハンテープやビニールテープなどで端子を覆う方法が案内されています。小型充電式電池は回収先によって推奨されるテープが異なるため、JBRCなどの公式案内を確認してください。
Q6:乾電池を回収ボックスに入れられない場合はどうすればいいですか?
A6:自治体が指定する収集日に出せるか確認してください。大阪市では、乾電池の回収ボックスに持ち込めない場合の普通ごみとしての排出方法も案内しています。ほかの自治体では扱いが異なるため、自己判断で別の回収箱に入れないことが大切です。
Q7:ボタン電池とコイン電池は同じ回収缶に入れてもいいですか?
A7:一般社団法人電池工業会のボタン電池回収は、SR・LR・PR型などが対象で、CR・BR型のコイン形リチウム電池は対象外です。コイン電池は自治体が指定する方法で処分してください。自治体によっては乾電池と一緒に回収しています。
【プロの結論】乾電池を安全に捨てるための3つの判断基準
乾電池の捨て方で迷ったときは、細かな例外をすべて覚えるよりも、次の3点を押さえておくと判断しやすい。
第一に、自治体の分別ルールを最優先すること。 乾電池は全国一律のごみ区分ではない。収集日、回収場所、袋の種類まで確認して初めて、正しい排出方法が分かる。
第二に、電池の種類を見分けること。 アルカリ乾電池とマンガン乾電池、SR・LR・PR型のボタン電池、CR・BR型のコイン電池、そして充電式電池は、それぞれ回収ルートが異なる場合がある。とりわけ、充電式電池用の回収ボックスを使い切りの乾電池にも利用できると思い込まないようにしたい。
第三に、排出前の安全対策を省略しないこと。 可能な範囲で使い切り、プラス極とマイナス極をテープで絶縁する。膨張・破損・液漏れなどの異常がある電池は、通常の回収方法でよいかを自治体やメーカーに確認する。
乾電池の処分は、自治体の公式サイトで分別区分を調べ、電池の種類を確認し、安全対策を済ませてから指定の方法で出す。この手順を習慣にすれば、分別間違いを減らし、火災などの事故を防ぎながら、適切なリサイクルにもつなげられる。 (出典: 乾電池 捨て 方(Yahoo!ニュース))