韓国の平均寿命は何歳?2024年83.6~83.7歳の差と日本比較・世界順位を徹底解説
2026年現在、韓国の平均寿命は何歳なのでしょうか。韓国国家データ庁が公表した2024年の生命表では、平均寿命は83.7歳。一方、世界銀行の同年データでは83.6歳と表示されており、情報源によって数値が異なります。
韓国は日本と並ぶ世界有数の長寿国ですが、男性と女性の平均寿命には5.8年の差があり、長寿の背景には医療体制や生活環境、疾病予防など複数の要因があります。2024年の最新確定統計を軸に、1980年からの推移、日本との比較、WHOの世界保健統計2025における順位、そして長生きと健康寿命の違いまで詳しく整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 最新の2024年統計:韓国国家データ庁の平均寿命は83.7歳、世界銀行のデータは83.6歳。
- 男女差と長期推移:男性80.8歳、女性86.6歳で差は5.8年。1980年ごろの約66歳から大幅に延びた。
- 日本との比較と注意点:世界銀行の2024年データでは日本84.0歳、韓国83.6歳。平均寿命だけで健康状態や生活の質までは判断できない。
【2026年最新】韓国の平均寿命は83.6~83.7歳、なぜ数字が違う?
韓国の平均寿命を調べる際、まず押さえたいのは、83.7歳と83.6歳は、必ずしも統計の矛盾を意味しないという点です。公表元やデータの算出系列が異なるため、同じ2024年を対象としていても表示される数値に差が生じます。
韓国国家データ庁(Statistics Korea)が2025年12月3日に公表した「2024年生命表」によると、2024年の平均寿命は83.7歳でした。前年から0.2年延びており、男性は80.8歳、女性は86.6歳となっています。
一方、世界銀行の「出生時平均余命(男女計)」では、韓国の2024年の値は約83.629歳です。小数第1位に丸めると83.6歳になります。したがって、世界銀行の統計を引用する記事では83.6歳、韓国の国内生命表を引用する記事では83.7歳と表記されることがあります。
なお、ここでいう平均寿命は、2024年の年齢別死亡率が今後も続くと仮定した場合に、出生した人が平均して何年生きると見込まれるかを示す指標です。実際に2024年に亡くなった人の平均年齢や、2024年生まれの人の将来の確定寿命を意味するものではありません。
2026年時点で2024年の数値を確認するなら、国内の男女別データには韓国国家データ庁の生命表、国際比較には世界銀行の統計を使うと、情報の出どころを明確にできます。

【男女差5.8年】韓国の平均寿命と日本の数値を比較
韓国の平均寿命を理解するうえで、男女差と日本との距離は欠かせないポイントです。韓国国家データ庁の2024年生命表では、女性の平均寿命が男性を5.8年上回りました。
また、日本と韓国を比べるときは、同じ統計機関の同じ年の数値を並べる必要があります。以下は、国内統計と国際比較データを区別して整理した主要数値です。
| 比較項目 | 対象年・数値 | 出典・読み方 |
|---|---|---|
| 韓国の平均寿命 | 2024年:83.7歳 | 韓国国家データ庁の国内生命表 |
| 韓国の平均寿命 | 2024年:約83.6歳 | 世界銀行の出生時平均余命83.629歳を小数第1位に丸めた値 |
| 韓国人男性の平均寿命 | 2024年:80.8歳 | 韓国国家データ庁 |
| 韓国人女性の平均寿命 | 2024年:86.6歳 | 韓国国家データ庁 |
| 韓国の男女差 | 2024年:5.8年 | 女性が男性を上回る年数 |
| 日本の平均寿命 | 2024年:約84.0歳 | 世界銀行の同年データ。韓国との差は約0.4年 |
| 韓国の平均寿命 | 1980年:約66.0歳 | 世界銀行の長期系列。2024年までに約17.6年延伸 |
| WHOによる国際比較 | 韓国83.8歳、日本84.5歳 | 世界保健統計2025で参照される2021年のデータ |
この比較から分かるのは、韓国の平均寿命が日本にかなり近い水準まで達していることです。世界銀行の2024年データでは、日本が約84.0歳、韓国が約83.6歳で、差は約0.4年にとどまります。
ただし、男女差5.8年という数字は、すべての韓国人女性が男性より5.8年長く生きるという意味ではありません。あくまで集団全体の年齢別死亡率から計算した平均値です。個人の寿命は健康状態、生活環境、社会経済的条件などによって異なります。
【1980年からの推移】韓国の平均寿命は約44年間でどう変わった?
韓国の平均寿命は、1980年ごろには約66歳でした。世界銀行の長期データでは、2024年には約83.6歳となっており、約44年間で17.6年ほど延びた計算になります。
この変化は、韓国の社会や医療を取り巻く環境が大きく変わったことを示しています。医療へのアクセス、衛生環境、栄養状態、公衆衛生、母子保健などの改善が、長期的な寿命の延伸を支えてきたと考えられます。
経済協力開発機構(OECD)の韓国に関する公衆衛生レビューでも、1970年代以降の平均寿命の急速な伸びが取り上げられています。2017年には平均寿命が82.7歳に達し、OECD平均を上回る水準になっていました。
もっとも、平均寿命は毎年必ず延びるわけではありません。世界銀行の系列では、韓国の数値は2021年の約83.5歳から2022年に約82.7歳へ低下し、その後、2023年に約83.4歳、2024年に約83.6歳へ戻っています。こうした年ごとの変動は、死亡状況や推計・統計系列の改定なども含めて見る必要があります。
長期推移を読む際に重要なのは、単年の増減だけで国の健康状態を評価しないことです。1980年からの長い期間で見ると、韓国は平均寿命を大幅に延ばし、日本などの長寿国に近い水準へと移行してきました。

【長寿の背景】韓国人の平均寿命が長い理由は医療と予防にある?
韓国が長寿国となった背景は、キムチなど特定の食品や、一つの生活習慣だけでは説明できません。医療へのアクセス、疾病の早期発見、治療体制、公衆衛生、生活環境の改善など、複数の要素を組み合わせて理解する必要があります。
1.医療へのアクセスと治療体制
韓国では国民健康保険制度を基盤に医療サービスへのアクセスが整備され、診断や治療を受ける機会が広がってきました。OECDの「Health at a Glance 2025」によると、韓国の平均寿命は83.5歳で、OECD平均を2.4年上回っています。
同報告では、韓国の予防可能な死亡率は人口10万人当たり106人で、OECD平均の145人を下回っています。適切な医療によって回避できる死亡率も45人で、OECD平均の77人より低い水準です。これらの指標は、予防や治療体制が人口全体の健康に関係していることを示す材料になります。
2.疾病予防と早期発見
がんや循環器疾患などの重大な病気は、平均寿命を左右する大きな要因です。韓国国家データ庁の2024年生命表では、出生時点の死亡原因別確率を試算した場合、がんを死亡原因から除くと平均寿命は3.3年延びるとされています。これは、がんによる死亡が寿命に大きく影響していることを示しています。
検診や早期診断、適切な治療につながる体制を整えることは、こうした疾病による死亡を減らすうえで重要です。ただし、特定の医療施策だけが平均寿命の伸びを生み出したと断定することはできません。
3.生活習慣と社会環境
食事、喫煙、飲酒、運動、睡眠なども健康に関係します。一方で、OECDの2025年報告では、韓国の成人の61%が十分な身体活動を行っていないとされ、OECD平均の30%を上回っています。平均寿命が長いからといって、生活習慣の課題がないわけではありません。
また、韓国料理に多い野菜や発酵食品を食べることだけで長寿の理由を説明するのも適切ではありません。食生活の評価には、塩分や栄養バランス、総摂取量、運動などを含めた検討が必要です。韓国人の長寿は、伝統的な食文化だけでなく、医療・社会環境を含めた総合的な視点から捉えるべきテーマです。
【世界ランキング】韓国は何位?WHO 2025と世界銀行の順位の違い
韓国の平均寿命の世界ランキングを調べると、「世界3位」という情報や、「13位」という情報が見つかることがあります。この違いを理解するには、ランキングの対象年、統計機関、集計対象となる国・地域を確認することが大切です。
WHO(世界保健機関)が2025年5月15日に公表した「世界保健統計2025」は、健康関連指標の国際比較をまとめた報告書です。WHOの国別データでは、韓国の2021年の平均寿命は83.8歳、日本は84.5歳とされています。2025年に公表された報告書であっても、すべての数値が2025年や2024年の実績を示しているわけではありません。
この2021年の数値を使ったランキング紹介では、韓国を世界3位とするものもあります。一方、世界銀行の2024年データをもとに217の国・地域を対象として順位づけした民間集計では、韓国は13位とされています。これは、順位の基準や対象範囲が異なるためです。
世界銀行の2024年系列で韓国と日本を比べると、韓国は約83.6歳、日本は約84.0歳です。WHOの2021年データで示される韓国83.8歳、日本84.5歳とは対象年が違うため、数値をそのまま横並びにして優劣を判断することはできません。
したがって、「韓国の平均寿命は世界何位か」という疑問には、単一の順位だけで答えるのではなく、何年の、どの機関の、どの集計範囲に基づくランキングかを合わせて確認するのが適切です。2024年の国内生命表で示された83.7歳と、WHOの2021年データに基づく国際順位は、別の情報として扱う必要があります。

【見落としがちな実態】平均寿命が長くても健康に長生きできるとは限らない
平均寿命の数字が高い国では、すべての人が長期間にわたって健康に暮らしているような印象を受けるかもしれません。しかし、平均寿命と健康寿命は異なる指標です。
韓国国家データ庁の2024年生命表では、疾病のない状態で過ごせる期間を示す「疾病なし平均寿命」は65.5歳でした。内訳は男性64.6歳、女性66.4歳です。これは、平均寿命83.7歳と同じ意味の数値ではありません。疾病なし平均寿命は、病気の有無という観点から健康状態を捉えた指標です。
一方、WHOが扱う健康寿命(HALE)は、病気やけがによって健康を損なった期間も考慮し、完全な健康状態で過ごすと期待される年数を推計します。韓国のWHOデータでは、2023年の出生時健康寿命は約72歳とされています。算出方法や対象年が異なるため、韓国国家データ庁の疾病なし平均寿命65.5歳と単純に比較することはできません。
主観的な健康感にも課題があります。OECDの「Health at a Glance 2025」では、韓国で自分の健康状態を「悪い」または「非常に悪い」と評価した人は11.3%で、OECD平均の8.0%を上回っています。平均寿命が長いことと、自分の健康に満足していることは、必ずしも一致しません。
この違いは、長寿を評価する際の重要な視点です。平均寿命が延びても、慢性疾患を抱えて生活する期間が長くなれば、医療や介護の負担が増える可能性があります。国の健康状態を把握するには、平均寿命に加え、健康寿命、疾病負担、医療へのアクセス、主観的健康感などを総合的に見る必要があります。
【韓国平均寿命】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、韓国の平均寿命は何歳ですか?
A1:2024年の韓国国家データ庁の生命表では83.7歳です。世界銀行の2024年データでは約83.6歳と表示されています。公表元と算出系列が異なるため、数値を引用する際は出典も確認してください。
Q2:韓国人の平均寿命は男性と女性で何年違いますか?
A2:2024年の韓国国家データ庁の統計では、男性80.8歳、女性86.6歳で、男女差は5.8年です。1985年に記録した8.6年の差からは縮小しています。
Q3:韓国の平均寿命は日本より長いですか?
A3:2024年の世界銀行データでは、日本が約84.0歳、韓国が約83.6歳で、日本が約0.4年上回っています。ただし、国際ランキングを比較するときは、対象年や統計機関、国・地域の集計範囲をそろえることが大切です。
まとめ:韓国の平均寿命を正しく理解するための判断基準
韓国の平均寿命は、2024年の韓国国家データ庁の生命表で83.7歳、世界銀行のデータで約83.6歳です。男性は80.8歳、女性は86.6歳で、男女差は5.8年。1980年ごろの約66歳から大きく伸び、日本の平均寿命にも近づいています。
長寿の背景には、医療へのアクセスや疾病予防、治療体制、公衆衛生、生活環境など、さまざまな要素が関係しています。一方で、平均寿命の長さだけでは健康に過ごせる期間や生活の質まで判断できません。
【プロの結論】 韓国の平均寿命に関する情報を比較するときは、①統計の対象年、②公表元と算出方法、③平均寿命と健康寿命の違い、の3点を確認することが基本です。世界順位だけを見て国の健康状態を評価するのではなく、長生きできる社会であるか、健康に暮らせる期間も延びているかという視点を持つことが、統計を正しく読み解く鍵になります。 (出典: 韓国 平均 寿命(Yahoo!ニュース))