令和の書き方は「ア」と「マ」どっち?書き順・13画・元年表記まで徹底解説
「令和」の「令」は、下の部分をカタカナの「マ」のように書くのが正しいのか、それとも印刷物で見かける「ア」に似た形が正しいのか。2019年の新元号発表時に話題となったこの疑問は、漢字の書き方や学校教育、書類の記入方法を考えるうえでも知っておきたいポイントです。
答えは、「マ」に似た形も、印刷文字で見られる形も、原則としてどちらも正しいということです。文化庁の「常用漢字表の字体・字形に関する指針」は、手書き文字と印刷文字の形の違いを、それぞれの表現習慣によるものと説明しています。2026年は令和8年。この記事では、令和の書き順と13画の数え方から、令和元年と令和1年の違い、R表記、履歴書や公的書類での使い分けまで解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「令」の下部が「マ」に似た形でも、印刷文字に見られる形でも、基本的にはどちらも正しい。
- 要点2:「令」は5画、「和」は8画で、「令和」全体では13画。書き順は教科書体のお手本を参考にすると覚えやすい。
- 要点3:2019年の初年表記は「令和元年」が一般的。履歴書や公的書類では、指定された書式を優先し、和暦・西暦の表記を統一する。
【結論】「令」の書き方は「ア型」と「マ型」のどちらも正しい
「令和」の書き方を調べると、「令」の4画目・5画目をどう書くべきかという疑問に行き着きます。一般的には、下部が縦画に見える印刷文字の形と、「マ」に似た形で書く手書き文字の形が比較されます。
この違いは、別の漢字を使っているからではありません。同じ「令」という漢字について、手書きと印刷で字形の表し方が異なっているのです。「ア型」「マ型」という呼び方は形を説明するための便宜的な表現であり、文化庁が定めた正式な分類名ではありません。
文化庁が示す「常用漢字表の字体・字形に関する指針」は、手書き文字と印刷文字には、それぞれの習慣に基づく違いがあると説明しています。文字の骨組みが同じであれば、細部の違いだけを理由に誤りと判断するべきではないという考え方です。
公益財団法人日本漢字能力検定協会も、漢字の字形に関するFAQで、「令」の2種類の書き方はどちらも正解になると説明しています。教科書体は手書きの参考になる書体、明朝体は新聞や書籍などの印刷物でよく使われる書体という違いがあります。
「令」の字形を見分ける3つのポイント
- 手書きの「マ型」:小学校の教科書で見慣れた形。筆写の楷書でよく使われる。
- 印刷文字の「ア型」に見える形:明朝体などで見られる形。横画や縦画の見え方が手書きと異なることがある。
- 判断の基準:字形の細部だけで正誤を決めず、同じ漢字の骨組みを備えているかを考える。
つまり、普段「マ」のように書いている人が、令和の発表時に掲げられた文字を見て書き方を変える必要はありません。反対に、印刷文字に近い形で書いている人も、必ず「マ型」に直さなければならないわけではありません。

【書き順・画数】「令和」は13画!正しい筆順の覚え方
「令和」の画数は、令が5画、和が8画で、合計13画です。漢字ドリルや書道の練習では、2文字を一度に覚えるよりも、それぞれの筆順と字形を確認してから続けて書くと、形のバランスを整えやすくなります。
「令」は5画、「和」は8画
「令」は上部から下部へと順に書き、文字の中心がぶれないように整えます。下部を「マ」に似た形で書く場合も、印刷文字に見られる形を意識する場合も、字全体の骨組みを保つことが大切です。
「和」は、左側の「禾」を先に書き、その後に右側の「口」を書きます。左右の部品を同じ大きさにしようとするのではなく、左側の縦の流れと右側の「口」の位置関係を意識すると、まとまりのある字になります。
- 令:5画。上部から下部へ順に書き、全体の中心を意識する。
- 和:8画。左側の「禾」を書いてから、右側の「口」を続ける。
- 令和:合計13画。2文字の大きさと文字間の余白をそろえる。
筆順を一画ずつ確認したい場合は、教科書体の筆順見本や書き順アニメーションを利用すると便利です。特に「令」は、フォントによって見た目が違うため、印刷物だけを見て筆順を判断するよりも、手書き用のお手本を参照するほうが理解しやすくなります。
きれいな「令和」を書くコツ
手書きで令和を書くときは、最初に「令」の上部を小さくまとめ、下部までの縦の流れを意識します。続く「和」は、左側の「禾」を縦長にまとめ、右側の「口」を適度な大きさで配置すると、2文字が整って見えます。
楷書では、一画ずつ丁寧に書くことが基本です。書道作品や毛筆では、筆の入り方や線の太さによって印象が変わりますが、普段の記入であれば、読みやすさと文字全体のバランスを優先しましょう。
【議論の経緯】なぜ「令」の書き方が話題になったのか
「令」の字形が広く注目されたきっかけは、2019年4月1日に新元号「令和」が発表されたことです。菅義偉官房長官が掲げた墨書や、テレビ・新聞などで表示された文字を見て、学校で習った形と違うと感じた人が少なくありませんでした。
当時の報道では、書家や漢字の専門家による解説も取り上げられました。石川九楊氏の解説を紹介する記事も現れ、「令」の書き方をめぐる疑問は、単なる文字の好みではなく、書道の歴史や手書き文字と印刷文字の関係を考える話題へと広がりました。
文化庁の指針は何を示しているのか
文化庁の「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」は、2016年2月29日に文化審議会国語分科会が取りまとめたものです。2019年の新元号発表より前から、漢字の形に関する誤解を解消するための考え方が示されていました。
この指針の重要な点は、手書き文字と印刷文字を同じ見た目にそろえることだけを正解としないことです。印刷用の書体は、文字を大量に読みやすく表示するために発達してきました。一方、手書き文字は筆の運びや書写の習慣に応じた形で表現されます。両者の細部が違っていても、それだけで別の漢字になるわけではありません。
文化庁は、常用漢字表が一般の社会生活における漢字使用の目安であることも説明しています。字体・字形の指針は、手書きの形を一つだけに固定するためのものではなく、漢字の骨組みが保たれている場合に、細部の違いを過度に問題視しないための考え方です。
2019年の話題から学べること
「令」の問題は、パソコンやスマートフォンで表示される文字が、手書き文字の唯一のお手本ではないことを示しました。画面上のフォントをそのまま手書きで再現しようとすると、かえって書きづらくなる場合があります。
また、学校で習った字形と印刷物の字形が違って見えても、すぐに誤字と判断する必要はありません。日本漢字能力検定協会や文化庁の資料を参照すれば、字形の違いと漢字そのものの違いを切り分けて理解できます。

【元年・R8】令和元年と令和1年、和暦と西暦の正しい使い分け
「令和」の書き方には、漢字の字形だけでなく、年号の表記に関する疑問もあります。「令和元年」と「令和1年」はどちらが正しいのか、「R8」と省略してもよいのか、といった問題です。
まず、2019年5月1日から始まった令和の初年は、一般的な文書では「令和元年」と表記するのが慣例です。ただし、政府がすべての文書について「元年」だけを使用する統一基準を設けているわけではありません。
2019年8月15日付の政府答弁書では、元号の初年について統一的な基準は設けていない一方、法令や国の予算、通常作成する文書では慣行として「元年」が使われていると説明されています。文書作成システムの都合などから「一年」と表記される場合もあるとされています。
このため、日常の文章や履歴書であれば「令和元年」を使うのがわかりやすい選択です。一方、入力フォームやシステムが「令和1年」と指定している場合は、その形式に従います。
表記の違いを一覧で確認
| 表記 | 意味・用途 | 使うときの注意点 |
|---|---|---|
| 令和元年 | 令和の初年を表す一般的な表記 | 通常の文章や履歴書では、この表記がわかりやすい |
| 令和1年 | 初年を数字の「1」で表す形式 | システムや書式の指定がある場合などは、その形式に従う |
| 令和8年 | 2026年を表す和暦表記 | 正式な書類では、必要に応じて「令和」を省略せずに記入する |
| R8 | 令和8年を示す略記 | 略記を認める様式やシステムで使用し、指定がなければ正式表記を優先する |
| 2026年 | 西暦による表記 | 和暦と混在させず、書類全体で統一する |
「R表記」はJIS規格でどこまで認められる?
和暦の略記では、明治をM、大正をT、昭和をS、平成をH、令和をRで示す形式が使われます。「R8」は「令和8年」を短く表したものです。ただし、こうした略記が、すべての公的書類でそのまま使用できるという意味ではありません。
日付の表記に関係するJIS X 0301には、情報交換のための日付・時刻の表記を扱う規格があります。しかし、令和の制定以前に発行された規格を根拠として、現在のあらゆる書類で「R8」が使えると判断することはできません。略記の可否は、実際に使う書式やシステムの仕様に従って確認する必要があります。
実務上は、書類に「R」と記入する欄があればその指定に従い、指定がない場合は「令和8年」と書くのが無難です。特に、申請書や契約関係の文書では、短縮表記を自己判断で使うより、記入例や提出先の案内を優先してください。
【履歴書・公的書類】令和の表記で間違えないための実務ルール
履歴書や各種申請書では、「令」の字形よりも、年月日の正確さや表記の統一が実務上のポイントになります。和暦と西暦のどちらを使うかは、提出先や書類の指定によって変わります。
履歴書は和暦・西暦のどちらでもよい?
履歴書では、応募先から指定がなければ、和暦と西暦のどちらを使うかよりも、書類全体で表記を統一することが大切です。和暦を選ぶ場合は、元号を省略せずに「令和8年4月」のように記入すると、読み手にも伝わりやすくなります。
例えば、学歴欄で高校入学を「令和2年」、高校卒業を「2023年」とするように、和暦と西暦を理由なく混在させるのは避けましょう。応募先が西暦を指定している場合は西暦に、元号欄が設けられている場合は和暦に合わせます。
公的書類では指定された元号表記を優先
公的書類における元号表記は、書類の種類や作成主体、使用するシステムによって扱いが異なります。内閣府が公表する改元時の取扱方針では、改元後に各府省が作成する文書について、元号を使う場合は「令和」で表示することが基本とされています。
一方、2019年の政府答弁書は、「元年」と「一年」について政府全体で統一的な基準を設けていないことも示しています。公的書類だからといって、すべての様式が完全に同じ表記ルールを採用しているわけではありません。
免許証、税務関係書類、登記申請書などを記入する際は、提出先が公開している記入例や入力画面の指定を確認してください。用紙に「令和○年」と印字されている場合と、元号を含めて自分で記入する場合とでは、適切な書き方が異なることがあります。
縦書きでは「令和八年」と漢数字にする?
手紙や案内状などを縦書きにする場合は、「令和八年十月二十四日」のように漢数字を使うと、全体の体裁を整えやすくなります。西暦を使う場合も、「二〇二六年十月二十四日」のように数字を一字ずつ漢数字で表す書き方があります。
ただし、縦書きなら必ず漢数字にしなければならないという一律のルールが、あらゆる文書に適用されるわけではありません。申請書や公的書類では、指定された欄や記入例に従うことが優先されます。
なお、2026年は令和8年です。日付を西暦で書く場合は「2026年10月24日」、和暦で書く場合は「令和8年10月24日」となります。書類の中で和暦と西暦を併記する必要がある場合は、「2026年(令和8年)10月24日」のように、対応関係がわかる形にすると誤解を防げます。

【練習方法】令和のなぞり書きPDFと教科書体のお手本を活用する
「令和」をきれいに書きたい人や、子どもの漢字学習を手伝いたい人には、教科書体のお手本や書き順アニメーション、なぞり書きの練習プリントが役立ちます。インターネット上には、「令和」の書き順や画数を確認できる学習サイトのほか、なぞり書き用のPDFを提供しているサイトもあります。
練習プリントを選ぶときのポイント
- 教科書体のお手本:手書きの字形を覚えたいときに向いている。
- 書き順アニメーション:「令」の5画、「和」の8画を順番に確認したいときに便利。
- なぞり書きPDF:文字の大きさや中心を意識しながら、繰り返し練習できる。
- 毛筆のお手本:年賀状や作品などで、線の太さや文字の配置まで整えたいときに適している。
練習用PDFを選ぶ際は、提供元が明記されているか、印刷や家庭学習に利用できるか、再配布などの利用条件がどうなっているかを確認しましょう。無料で閲覧できる資料でも、利用条件が同じとは限りません。
また、「令」の書き方を練習する目的なら、印刷文字の形をそのまま再現する必要はありません。学校で学ぶ教科書体を基準に、まずは筆順と全体の形を身につけ、そのうえで書道やデザインの目的に合わせて字形を選ぶとよいでしょう。
【令和書き方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「令」の4画目・5画目は「ア」と「マ」のどちらが正解ですか?
A1:どちらも正しい書き方として認められています。手書き文字と印刷文字の表し方には習慣の違いがあり、細部の形だけで誤字と判断する必要はありません。手書きの練習では、教科書体のお手本を参考にするとよいでしょう。
Q2:「令和」は何画ですか?
A2:「令」は5画、「和」は8画で、2文字の合計は13画です。書き順を確認するときは、それぞれの漢字を分けて練習すると覚えやすくなります。
Q3:「令和元年」と「令和1年」はどちらを使えばよいですか?
A3:通常の文章や履歴書では「令和元年」が一般的です。ただし、政府がすべての文書に適用する統一基準を設けているわけではありません。申請書やシステムに指定がある場合は、その形式に従ってください。
Q4:2026年は「令和何年」ですか?
A4:2026年は令和8年です。西暦から令和の年数を求める場合は、2018を引くと計算できます。2026-2018=8なので、令和8年となります。
Q5:履歴書で「R8」と書いても問題ありませんか?
A5:応募先や履歴書の書式で略記が認められていれば使用できます。指定がない場合は「令和8年」と書くほうが明確です。西暦と和暦についても、書類全体で表記を統一しましょう。
まとめ:令和の書き方は字形よりも正しい理解と使い分けが大切
「令和」の「令」は、下部が「マ」に似た形でも、印刷文字で見られる形でも、基本的にはどちらも正しい書き方です。文化庁の常用漢字表に関する指針や日本漢字能力検定協会の解説は、手書きと印刷の字形の違いを理解し、細部だけで漢字の正誤を判断しない考え方を示しています。
画数は「令」が5画、「和」が8画で、合計13画です。きれいに書きたい場合は、教科書体のお手本や書き順アニメーション、なぞり書きPDFを活用すると、筆順と文字のバランスを確認できます。
年号の表記については、令和の初年は「令和元年」が一般的ですが、政府全体で「元年」と「一年」の統一基準が設けられているわけではありません。履歴書や公的書類では、提出先の指定を優先し、R8などの略記は使用が認められた場面に限るのが確実です。
【プロの結論】漢字の正しさは、見た目を一つの形にそろえることだけで決まるものではありません。「令」の字形は手書きと印刷の違いを理解し、日付は書類の用途に応じて正確に表記する。この2つを押さえておけば、普段の手書きから履歴書、公的書類まで、自信を持って「令和」を使えます。 (出典: 令 和 書き方(Yahoo!ニュース))