ポコペンとは何か?語源・遊び方・大洲市のレトロ横丁の歴史的背景を徹底解説
日本語の俗語として、あるいは昭和の懐かしい子供の遊びや観光地の名称として耳にする「ポコペン」。日常会話ではあまり使われなくなった言葉ですが、実は歴史的な背景や意外なルーツを持つ興味深いキーワードです。本記事では、ポコペンの意味や語源から、缶けりに似た屋外での遊び方、愛媛県大洲市にある有名なレトロ横丁の由来まで、気になる歴史的背景をわかりやすく徹底解説します。
「取るに足らない」「くだらない」といった意味を持つこの言葉は、時代や文脈によって全く異なる顔を見せます。言葉の変遷をたどりながら、その全貌に迫っていきましょう。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ポコペンの本来の意味は「取るに足らない」「だめだめ」などを指す日本語の俗語であり、中国語の「不彀本」が語源とされる。
- 要点2:日清戦争の時代から「兵隊シナ語」として使われており、そこから転じて子供の遊びの掛け声や「缶けり」に似た屋外ゲームの別名となった。
- 要点3:愛媛県大洲市では、昭和の街並みを再現した観光イベント・スポットの名称として「ポコペン横丁」が親しまれている。
ポコペンの意味と語源:中国語「不彀本」に由来する歴史
公式百科事典や歴史的文献によると、ポコペンはもともと「取るに足らない」「くだらない」「だめだめ」「だめ」などを指す日本の俗語です。この言葉の最大のルーツは、清朝時代の中国語にあるとされています。
歴史的な背景を紐解くと、ポコペンは日清戦争の時代すでに使われていた言葉であり、当時は「兵隊シナ語」と呼ばれる言葉の一種でした。有力な語源とされているのが、中国語の「不彀本(プウコオピエン)」で、これは「元値に足らず」「採算が合わない」といった意味を持ちます。文学の世界でも、森鷗外の「うた日記」の中で「不彀本 很貴(へんくい) と値を…」といった記述が登場しており、古くから日本国内に輸入されていたことがうかがえます。
これが時代を経るにつれて本来の経済的な意味合いから離れ、単に「くだらない」「取るに足らない」「だめなもの」を指す俗語として日本国内に定着していきました。

子供の遊び「ポコペン」とは?缶けりに似たルールと実態
前述のような「取るに足らない」「だめ」といった俗語の意味から転じて、いつしか子供たちの間で遊ばれる屋外ゲームの別名、あるいは遊びの中の掛け声として使われるようになりました。
地方によっては、屋外で行う遊びの一種である「缶けり」やそれに似た遊びを「ポコペン」と呼ぶ場合があります。3人以上から大人数で盛り上がれる鬼ごっこ・かくれんぼの変形ルールのような位置づけで親しまれてきました。
興味深いことに、実際にこの「ポコペン遊び」を楽しんでいた子供たちは、元の中国語の俗語としての意味や語源を意識していたわけではありません。例えば1970年代の子供たちの間では、当時人気を集めていた不二家のミルキーキャラメルのマスコットキャラクターであるペコちゃん・ポコちゃんに関連があるものとして認識していたというエピソードもあり、昭和の懐かしい子供文化の一コマとして語り継がれています。著名な児童文学作家であるかこさとしの著書「鬼あそび」などにも、関連する記述が見られます。
| 項目 | 詳細 | 主な特徴・歴史的背景 |
|---|---|---|
| 本来の意味・俗語 | 取るに足らない、くだらない、だめ | 清朝時代の中国語「不彀本(元値に足らず)」が語源。日清戦争時の「兵隊シナ語」として伝来。 |
| 子供の遊び | 缶けりに似た屋外ゲーム・掛け声 | 俗語から転じた呼び名。実際の遊びには中国の要素はなく、昭和期にはペコちゃん等との混同もあった。 |
| 観光名所(大洲市) | ポコペン横丁 | 愛媛県大洲市による昭和30年代を再現した町おこしイベント・スポット。親世代の遊び言葉に由来。 |
愛媛県大洲市の「ポコペン横丁」:昭和レトロの街並みと由来
言葉としてのポコペンは現在では耳にする機会が減りましたが、観光地としてその名を現代に強く残しているのが、愛媛県大洲市で開催されている「ポコペン横丁」です。
大洲市が町おこしの一環として立ち上げたこのイベント会場およびエリアは、昭和30年代の薬屋、交番、床屋、雑貨屋などが立ち並ぶ横丁をリアルに再現しています。ポコペン横丁の奥には「思ひ出倉庫」と呼ばれる旧沖本倉庫の漆喰の蔵があり、そこには「まぼろし商店街2丁目」として、おくすり臥龍堂や昭和の交番などが並び、訪れる人々をタイムスリップしたような懐かしい空間へと誘います。
主催者である大洲市の公式な説明によると、この名称の由来は、お父さんやお母さんたちが子供の頃に「かくれんぼ」や「缶けり」のときに使っていた遊び言葉としての「ポコペン」から名付けられたとのことです。歴史的な言葉のルーツを超えて、昭和の温かい思い出やノスタルジーを象徴する言葉として今に生き続けています。

ポコペンという言葉にまつわる誤解と真相
ネット上や世代間では、ポコペンという言葉に関してさまざまな憶測や誤解が見られることがあります。「中国の古い伝統的な遊びなのだろう」「政治的な意味合いがあるのだろう」と考えてしまう人も少なくありません。
しかし、これまでの事実を整理すると、語源自体は中国語の商売用語(不彀本)にルーツを持つものの、日本の兵士を介して「取るに足らないもの・くだらないもの」という俗語として日本に定着し、それが日本独自の子供たちの遊び(缶けり等)の掛け声や名称へと独自に変化したという経緯があります。つまり、遊びそのものの実態は日本国内で独自の発展を遂げたものであり、中国の事象とは直接的な結びつきはありません。
このように、言葉の語源と、後世の子供の遊び、そして現代のレトロ観光地としての名称という3つのレイヤーが重なり合っている点が、ポコペンという言葉の最大の特異性と言えます。
【ポコペンとは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ポコペンとは結局どういう意味ですか?
A1:本来は「取るに足らない」「くだらない」「だめだめ」を指す日本の俗語です。現在では、缶けりに似た子供の遊びの名前や、愛媛県大洲市のレトロな観光横丁の名称としても知られています。
Q2:ポコペンの語源は何ですか?
A2:清朝時代の中国語である「不彀本(プウコオピエン:元値に足らず、採算が合わないの意)」が有力な語源とされています。日清戦争の時代に「兵隊シナ語」として日本に伝わりました。
Q3:愛媛県大洲市のポコペン横丁はどんな場所ですか?
A3:昭和30年代の街並みや商店(薬屋、床屋、雑貨屋など)を再現した大洲市の町おこしイベントおよび観光スポットです。大人が子供の頃に使っていた遊び言葉にちなんで命名されました。

まとめ:言葉の歴史を知ることで見えてくる昭和文化のルーツ
「ポコペンとは何か」という疑問を紐解くと、日清戦争時代の中国語俗語に端を発し、日本の軍隊や日常会話を経て、昭和の子供たちの遊び言葉へと変貌を遂げたという長い歴史が見えてきます。さらに、愛媛県大洲市の「ポコペン横丁」のように、世代を超えたノスタルジーの象徴として現在も地域活性化に一役買っている点は非常にユニークです。
普段なにげなく聞き流してしまう古い言葉や遊びの名前の裏側には、時代を映す確かな歴史や人々の営みが隠されています。言葉のルーツを辿ることは、日本の近代文化や昭和の記憶を深く知るための大きな手がかりとなるでしょう。 (出典: ポコペン と は(Yahoo!ニュース))