両方の鼻から突然出る鼻血の原因と正しい止血法・受診の目安を徹底解説
2026年現在、日常生活の中で突然両方の鼻から鼻血が出てくると、予期せぬ出血に動揺してしまう方は少なくありません。片方からの出血であれば比較的冷静に対処できるものの、両鼻から同時に血が出ると「何か重篤な病気が隠れているのではないか」「血圧が急上昇したサインではないか」と不安が大きくなりますよね。
本記事では、キーバッハ部位の仕組みやアレルギー・鼻炎との関連性、血圧変動が与える影響をはじめ、各医療機関で実践される鼻出血ガイドラインに基づく正しい止血法、さらに耳鼻咽喉科を受診すべき判断基準まで、気になる疑問を徹底的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:鼻血の大部分は鼻の入り口付近にあるキーバッハ部位の微細な血管の損傷が原因となります。
- 要点2:両鼻から出血する場合、物理的な刺激だけでなく、血圧の急上昇やアレルギー性鼻炎による粘膜の炎症が引き金になるケースがあります。
- 要点3:誤った上を向く姿勢は避け、鼻の柔らかい部分を両側から圧迫する正しい止血法を覚えておくことが重要です。
両方の鼻から突然鼻血が出る主な原因とメカニズム
鼻血(鼻出血)は耳鼻咽喉科の救急疾患の中でも頻度が高く、日常的によく見られる症状の一つです。その多くは鼻腔の前方、鼻中隔の粘膜表面に位置するキーバッハ部位と呼ばれる血管の網に傷がつくことで発生します。この部位は粘膜が非常に薄く、毛細血管が集中しているため、わずかな刺激でも破れやすいという特徴があります。
片方だけでなく両方の鼻から同時に出血が起こる場合、空気の乾燥やアレルギー性鼻炎などによる粘膜の慢性的な炎症が広がっていることが背景にあります。また、無意識のうちに鼻を強くこすったり、頻繁に鼻をかんだりする物理的ストレスが、両側の粘膜に同時にダメージを与えるケースも少なくありません。
血圧の変動や高血圧が鼻血に与える影響とは
「血圧が高いと鼻血が出やすい」という話はよく耳にしますが、実際にはどのようなメカニズムが働いているのでしょうか。高血圧そのものが直接の出血源になるわけではありませんが、血圧が急激に上昇すると、全身の血管や鼻腔内の細い血管にかかる圧力が強くなります。
もともとキーバッハ部位などに微小な傷や炎症が存在している場合、血圧の上昇によってその脆弱な部分が耐えきれなくなり、出血が一気に誘発されることがあります。特に中高年層において、血圧コントロールが乱れたタイミングで突発的な出血が見られる場合は、血圧の変動が大きく関与している可能性を考慮する必要があります。
アレルギー性鼻炎・風邪と鼻出血の関係性
花粉症やハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎、あるいは風邪による鼻づまりや鼻水は、鼻の粘膜を常に充血させ、脆弱な状態に追い込みます。鼻の通りを良くしようと頻繁に強く鼻をかむ行為は、粘膜に過度な摩擦と圧力を与え、結果として両方の鼻から出血を招く大きな原因となります。
また、鼻炎薬や点鼻薬の長期使用による粘膜の乾燥も、出血リスクを高める要因の一つです。日頃から鼻のケアを行い、粘膜を乾燥から守ることが突発的な鼻血を防ぐうえで大切です。
| 原因・要因 | 主な特徴・メカニズム | 対処のポイント |
|---|---|---|
| キーバッハ部位の損傷 | 鼻の入り口付近の毛細血管が薄く、刺激で破れやすい | 鼻を強くこすらない、乾燥を防ぐ |
| アレルギー・鼻炎 | 粘膜の炎症や頻繁に鼻をかむことで負荷がかかる | 適切なアレルギー治療、優しく鼻をかむ |
| 血圧の急上昇・高血圧 | 血管にかかる圧力が増し、既存の傷からの出血を誘発 | 日頃の血圧管理、興奮を鎮める |
| その他の全身性疾患 | 血液の凝固異常や血管の脆さが関与するケース | 繰り返す場合は医療機関での精密検査 |

医療現場の指針に基づく正しい止血法とやってはいけないNG行動
突然鼻血が出た際、焦って頭を後ろに反らしてしまう人がいますが、これは血液が喉に流れ込み、気管に入ってむせたり吐き気を催したりするため厳禁です。鼻出血ガイドラインや各医療機関の実践的なプロトコルに基づいた正しい止血手順を把握しておきましょう。
正しい止血法は、まず椅子に浅く腰掛け、少し前傾姿勢をとることです。その上で、親指と人差し指で小鼻(鼻のふくらんだ柔らかい部分)を両側からしっかりとつまみ、鼻腔を圧迫します。この状態で約10分から15分間、口呼吸をしながら静かに待ちます。途中で何度も指を離して出血を確認すると血液が固まりにくくなるため、じっと圧迫し続けることが早期止血のコツです。
どんな病気のサイン?耳鼻咽喉科を受診すべき目安と判断基準
一度止まった鼻血であればそれほど心配いらないことが多いですが、出血の頻度や状況によっては注意が必要です。医療機関の受診を検討すべき具体的な目安は以下の通りです。
・正しい圧迫止血を15〜20分以上続けても血が止まらない場合
・頻繁に(週に何度も、あるいは毎日のように)両鼻から出血を繰り返す場合
・大量の出血があり、動悸やめまい、顔面蒼白などの全身症状を伴う場合
・出血のほかに、歯ぐきからの出血や皮下出血など他の出血傾向が見られる場合
このようなケースでは、単なる粘膜の傷だけでなく、血液凝固に関わる疾患や高血圧に起因する血管の病変が隠れている可能性があるため、早めに耳鼻咽喉科を受診して内視鏡等による精密な鼻腔内観察を受けることが推奨されます。

【鼻血両鼻】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:両方の鼻から同時に出血するのは、片方だけの時と比べて危険度が高いですか?
A1:両鼻からの出血だからといって必ずしも重大な病気とは限りませんが、鼻の奥全体や全身的な要因(血圧や粘膜の広範囲な炎症など)が関係しているケースもあるため、出血量や頻度を注意深く観察することが大切です。
Q2:鼻血が出たときにティッシュを鼻に詰めても良いですか?
A2:大きめのティッシュをきつく詰めてしまうと、抜く際に新しくできたかさぶたが一緒に剥がれてしまい、再出血の原因になることがあります。詰める場合はガーゼや脱脂綿を小さく丸めて軽く挿入し、基本は小鼻の外部からの圧迫を優先しましょう。
Q3:何科を受診すればよいですか?
A3:まずは原因の特定と的確な止血処置を受けるために「耳鼻咽喉科」を受診するのが最も適切です。高血圧が背景にある疑いがある場合は、あわせて内科での血圧管理も重要になります。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
両方の鼻から突然出血すると驚いてしまいますが、多くの場合はキーバッハ部位の軽微な損傷や、アレルギー・血圧変動といった日常的な要因によるものです。大切なのは、慌てて頭を反らさず、前傾姿勢を保ちながら小鼻をしっかり圧迫する正しい止血法を実践することです。
自己判断で放置せず、出血が頻繁に繰り返される場合や止まりにくい状況が見られるときは、速やかに耳鼻咽喉科を受診し、専門医による適切な診断とアドバイスを受けることが、健康管理において最も確実で安全な判断基準となります。 (出典: 鼻血 両 鼻(Yahoo!ニュース))