文部省唱歌「虫の声」の歌詞全文とふりがな・誕生の歴史から作者の背景まで徹底解説
秋の夜長にふと耳を澄ますと聞こえてくる、虫たちの美しい鳴き声。日本で古くから親しまれてきた文部省唱歌「虫の声」は、世代を超えて歌い継がれてきた名曲です。
本記事では、あれ松虫が鳴いているという歌い出しで知られる「虫の声」の歌詞全文をひらがな付きで分かりやすくご紹介するとともに、松虫や鈴虫といった秋の虫たちの描写、そして作詞・林柳波と作曲・井上武士が歩んだ歴史的背景について詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「虫の声」は1912(明治45)年の「尋常小学唱歌」第三学年用に掲載された歴史ある文部省唱歌である。
- 要点2:作詞は林柳波、作曲は井上武士が手がけ、松虫や鈴虫、きりぎりす、こおろぎなどの鳴き声を巧みに表現している。
- 要点3:歌詞には美しい秋の情景と日本の豊かな自然風土が凝縮されており、現代でも音楽の教科書に選ばれ続けている。
文部省唱歌「虫の声」の誕生背景と歴史的ルールの変遷
日本の音楽教育において、唱歌は明治時代以降の近代化とともに重要な役割を果たしてきました。中でも1912(明治45)年に刊行された「尋常小学唱歌」第三学年用に掲載されたのが、童謡・唱歌として広く知られる「虫のこえ(虫の声)」です。
公式な音楽教育の現場で子どもたちが日本の四季や自然の美しさを体感できるよう作られたこの楽曲は、当時の文部省が推し進めた国民的音楽教育の象徴とも言える存在でした。現代の2026年においても、秋の情景を伝える代表的な童謡として、多くの小学校や音楽の教科書で歌い継がれています。

【全文・ふりがな付】文部省唱歌「虫の声」の歌詞と鳴き声の魅力
秋の夜の虫の声を歌った「虫の声」は、それぞれの虫が奏でる独特の鳴き声(擬音語)が歌詞に散りばめられている点が最大の魅力です。ここでは、ひらがな付きの歌詞全文をご紹介します。
「虫のこえ」
あれ松虫(まつむし)が 鳴(な)いている
チンチロチンチロ チンチロリン
あれ鈴虫(すずむし)も 鳴(な)き出(だ)して
リンリンリンリン リインリン
秋(あき)の夜長(よなが)を 鳴(な)き通(とオ)す
ああおもしろい 虫(むし)の声(こえ)
きりぎりすは ぎちぎちと
ほほおるぎは きりぎりす
まいうるさく 鳴(な)き立てる
たてよこおすぞ 虫(むし)の声(こえ)
秋(あき)の夜長(よなが)を 鳴(な)き通(とオ)す
ああおもしろい 虫(むし)の声(こえ)
「虫の声」に登場する秋の虫たちの生態と特徴
楽曲に登場する虫たちは、日本人が古くから親しんできた代表的な鳴き虫です。それぞれの鳴き声と特徴を整理すると、より一層歌の世界観が深まります。
| 虫の名前 | 作中の鳴き声(表現) | 生態・特徴 |
|---|---|---|
| 松虫(まつむし) | チンチロチンチロ チンチロリン | 秋の初めから鳴き始めるコオロギ科の昆虫。澄んだ美しい声が特徴。 |
| 鈴虫(すずむし) | リンリンリンリン リインリン | 「リーン、リーン」と鈴を転がしたような涼やかな声で鳴く。 |
| きりぎりす | ぎちぎちと | 草むらに生息し、力強いリズムで鳴くバッタ科の昆虫。 |
| こおろぎ | (作中ではこほおろぎ等として表現) | 日本の秋の風物詩であり、夕方から夜にかけてリズミカルに鳴く。 |

作詞家・林柳波と作曲家・井上武士の足跡
名曲「虫の声」を生み出したクリエイターたちの背景を知ることも、楽曲を深く味わう上で欠かせない要素です。
作詞を手がけた林柳波は、数多くの童謡や唱歌の歌詞を手がけ、日本の近代童謡の普及に多大な貢献をした詩人です。子どもの感性に寄り添った優しくリズミカルな言葉選びは、現代の読者や子どもたちの心にも真っ直ぐに響きます。
一方、作曲を担当した井上武士は、教育音楽の分野で数々の名曲を残した作曲家です。日本の伝統的な自然の情景に調和する親しみやすいメロディラインを構築し、「虫の声」を不朽の名作へと押し上げました。
「虫の声」の歌詞に込められた意味と現代への継承
この歌が長年愛され続けている理由は、単に虫の名前や鳴き声を並べただけでなく、秋の夜長の静けさと虫たちの生命力を音とリズムで美しく表現している点にあります。
都会のコンクリートジャングルやデジタル化が進む現代社会においても、自然の営みを感じ取る感性を育む教材として、「虫の声」のもつ価値は色褪せません。私たちが季節の移り変わりや日本の原風景を再認識するための大切な文化的財産となっています。

【虫の声歌詞】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「虫の声」の歌詞は誰が書いたのですか?
A1:作詞は林柳波、作曲は井上武士が手がけています。
Q2:「虫の声」が発表されたのはいつですか?
A2:1912(明治45)年に刊行された「尋常小学唱歌」第三学年用に初めて掲載されました。
Q3:歌詞に登場する虫にはどのような種類がいますか?
A3:松虫、鈴虫、きりぎりす、こおろぎなどの秋の代表的な鳴き虫が登場します。
まとめ:文部省唱歌「虫の声」が伝える日本の原風景と魅力
文部省唱歌「虫の声」は、ひらがなを交えた分かりやすい歌詞と、松虫や鈴虫などの美しい鳴き声の描写を通じて、日本の豊かな自然や季節の移り変わりを今に伝える名曲です。
林柳波の紡いだ言葉と井上武士の温かなメロディの背景にある歴史を知ることで、私たちが何気なく耳にしてきた秋の虫たちの声に、より一層深い愛着と風情を感じ取ることができるでしょう。 (出典: 虫 の 声 歌詞(Yahoo!ニュース))