くるみん認定の仕組みと2025年4月改正・最新基準見直しの動向を徹底解説
2026年現在、仕事と子育ての両立支援に取り組む企業にとって、厚生労働大臣による「くるみん認定」をはじめとする各種認定制度の重要性が一段と高まっています。少子化対策や働き方改革が進む中、企業の採用競争力やブランド価値を高めるステータスとしても注目を集めており、人事担当者や経営層からの関心が絶えません。
本記事では、次世代育成支援対策推進法に基づくくるみん認定の基本的な仕組みから、トライ・プラチナ・プラスといった種類別の基準、2025年4月に施行された大規模な改正ポイント、そして2026年秋以降に検討が始まっている最新の基準見直しの動向まで、わかりやすく徹底的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:くるみん認定は、一般事業主行動計画を策定・達成し、子育てサポート企業として厚生労働大臣の認定を受ける制度。
- 要点2:従来の基準に加え、トライ、プラチナ、プラスといった多様な認定区分が整備され、企業の取り組み段階に応じた取得が可能。
- 要点3:令和7(2025)年4月改正による基準厳格化や、その後のさらなる見直し動向をふまえた最新の申請戦略が求められている。
くるみん認定とは?制度の概要と基本の仕組み
くるみん認定とは、次世代育成支援対策推進法に基づき、企業が一般事業主行動計画を策定し、その計画に定めた目標を達成して一定の基準を満たした場合に、子育てサポート企業として厚生労働大臣から受けることができる認定制度です。「赤ちゃんを優しく包み込むおむつ」をイメージした可愛らしいマークが特徴で、企業のホワイト度やワークライフバランス推進の信頼できる証として広く認知されています。
労働環境の整備が進む現代において、仕事と家庭を両立しやすい職場づくりは優秀な人材の確保に直結します。厚生労働省が提供するポータルサイト「両立支援のひろば」などでも情報公開が促進されており、取得企業は自社のPRや採用活動において大きな優位性を得ることができます。

トライ・プラチナ・プラスなど4種類の認定基準と違いを徹底比較
くるみん認定には、企業の取り組みの深度やステップに応じていくつかの種類が存在します。それぞれの特徴や位置づけを正しく理解し、自社がどの段階の目標を目指すべきかを把握することが重要です。
下表に、主要な認定制度の種類とそれぞれの概要を整理しました。
| 認定の種類 | 概要・位置づけ | 主な特徴・要件 |
|---|---|---|
| くるみん認定 | 一般事業主行動計画を達成した基本の認定 | 計画期間内における育児休業取得率や労働時間の削減などの数値目標をクリアした企業が対象。 |
| トライくるみん認定 | 改正法施行に伴う新たな経過措置・標準的なステップ | 従来のくるみん基準から段階的にステップアップするための基準として設けられた制度。 |
| プラチナくるみん認定 | より高い水準の取り組みを行う企業向けの特例認定 | くるみん認定よりもさらに高い基準を満たし、テレワークや柔軟な働き方、多様な両立支援を実践している企業が対象。 |
| くるみんプラス認定 | 不妊治療と仕事の両立など特定分野に特化した認定 | 不妊治療両立支援の取り組みなど、特定の社会要請に対応する基準を満たした企業に向けたプラスアルファの認定。 |
このように、企業の成熟度や取り組みの方向性に合わせて柔軟に選択できる仕組みになっており、段階を踏みながらより高水準のプラチナ認定を目指す企業が増加しています。
2025年4月の法改正ポイントと基準見直しの全体像
子育てサポート企業としての評価基準は、時代の変化とともにアップデートを重ねてきました。特に令和7(2025)年4月1日からは、制度全体の信頼性と実効性を担保するために大きな基準改正が実施されています。
2025年4月の改正では、男性の育児休業取得率の目標値引き上げや、育児休業等を取得しやすい労働環境の整備に関する要件がより厳格化されました。形式的な計画策定にとどまらず、実際にどれだけ従業員が無理なく制度を利用できているかという実質的な実績が厳しく問われる形へとシフトしています。これに伴い、従来の基準から移行する企業や、経過措置期間を活用して新基準への適合を進める動きが加速しました。

2026年最新動向:次なる基準見直しの論点と今後の予測
2025年4月の改正を経て、2026年に入り厚生労働省や有識者会議では、次なる制度の基準見直しに向けた議論や検討が本格化しています。近年の急速な働き方の多様化や、男女共同参画の推進スピードに対応するため、さらなるアップデートが必要とされているためです。
今後の論点としては、柔軟な働き方の定着度合いの評価方法や、男性の育児休業取得を単なる「日数」から「期間の質」へ引き上げる基準の精緻化、さらにはリスキリングやキャリア形成支援と両立支援施策の連動などが議論の俎上に載せられています。単に子育て支援を語るだけでなく、社員全体のウェルビーイングやエンゲージメント向上にどう寄与しているかが、今後の認定基準の鍵を握るとみられています。
申請手順の全体像と実務担当者が押さえるべき重要ステップ
くるみん認定を目指す場合、計画の策定から申請・認定に至るまでには綿密なスケジュール管理が必要です。実務担当者がスムーズに手続きを進めるための大まかなステップは以下の通りです。
第一に、自社の現状を分析し、次世代育成支援対策推進法に基づく「一般事業主行動計画」を策定して労働局へ届け出ます。第二に、計画期間を設けて目標達成に向けた社内制度の運用や実績作りを行います。第三に、計画期間が終了したら実績数値を集計し、必要書類を揃えて都道府県労働局へ申請書類を提出します。第四に、審査を通過することで厚生労働大臣による認定が下り、マークの使用や各種優遇措置の適用が受けられます。

【くるみん認定】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:トライくるみん認定と従来のくるみん認定の違いは何ですか?
A1:トライくるみん認定は、法改正に伴い設けられた基準であり、より高い水準の改正後基準へ円滑に移行するための経過措置的な位置づけを持つ認定区分です。
Q2:中小企業でもプラチナくるみん認定を取得することは可能ですか?
A2:規模にかかわらず、厳しい基準を満たした企業であれば中小企業であってもプラチナくるみん認定を取得することが可能です。実際に多くの中小企業が取得に向けて取り組んでいます。
Q3:一般事業主行動計画の策定はどこに届け出る必要がありますか?
A3:自社の所在地を管轄する都道府県労働局(雇用環境・均等部(室))に対して、一般事業主行動計画策定届を提出する必要があります。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
くるみん認定制度は、単なる企業のモニュメントではなく、現代の労働市場において選ばれ続けるための強力なインフラとなっています。2025年4月の改正やその後の基準見直しの動向をいち早くキャッチアップし、自社の労務環境をアップデートしていくことが肝要です。
自社がどの認定区分を目指すべきか、現行の数値目標と実態に乖離がないかを定期的に見直し、計画的かつ着実な労務管理体制の構築を進めていきましょう。 (出典: くるみ ん 認定(Yahoo!ニュース))