大関の給料はいくら?月給250万円・年収事情と2027年改定の全貌を徹底解説
大相撲の最高峰である「横綱」に次ぐ地位であり、角界の看板として土俵を牽引する「大関」。その強靭な取組とともに多くの相撲ファンが関心を寄せるのが、彼らが手にする報酬の実態です。力士の給料は日本相撲協会の規定により厳格に定められていますが、基本となる月給だけでなく、各種手当や勝利を重ねるごとに積み上がる成果報酬が加わるため、一般の会社員とは大きく異なる特殊な給与体系を持っています。
2026年現在の大関の固定月給は250万円、年間の固定基本給だけでも3000万円に達します。さらに、本場所ごとの手当や賞金、懸賞金などを加味すると、実際の年収は数千万円規模へと大きく膨らみます。本稿では、大関をはじめとする関取の最新給与システムから、2027年に予定されている歴史的な給与改定の最新動向まで、客観的なデータに基づいて相撲界のお金の仕組みを徹底的に紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:大関の固定給は月給250万円(年額3000万円)であり、諸手当を含めた基準年収は約3937万円以上に達する。
- 要点2:横綱(月給300万円)との間には明確な格差が存在する一方、関脇・小結(月給180万円)とは月70万円の大きな開きがある。
- 要点3:日本相撲協会は2027年1月場所からの給与改定を決定しており、横綱330万円、十両120万円など約26年ぶりの昇給が実施される。
【基本構造】大関の月給250万円と年収3000万円超の内訳
日本相撲協会の規定に基づき、大関には毎月250万円の基本月給が支給されます。単純計算で12カ月分の基本給だけで年間3000万円が保証されている計算になります。力士の給料は十両以上の「関取」になって初めて毎月支給される仕組みとなっており、大関はその中でも横綱に次ぐ高額報酬を得る特権的な地位です。
しかし、大関の年間収入は基本給の3000万円にとどまりません。年6回開催される本場所ごとに支給される「本場所手当」や、年2回の「賞与(ボーナス)」、さらに日当や巡業手当などが確実に上乗せされます。公表されている手当データを積み上げると、成績に関わらず支払われる実質的なベース年収だけでも約3937万円からスタートする仕組みとなっています。
この基本給と固定手当の充実は、過酷な稽古と激しい土俵を勝ち抜いてきた大関という地位に対する相撲協会の高い評価を示しています。怪我や不調で勝ち星が伸び悩んだ場所であっても、大関の地位にある限りはこの高水準の基本給が毎月安定して口座へ振り込まれます。

【格差を可視化】番付別の給料一覧と横綱・三役との待遇比較
大相撲の給与体系において最も特徴的なのは、番付が1枚変わるだけで支給額が跳ね上がる「完全序列主義」です。大関の月給250万円は、関脇・小結といった「三役」の180万円から一気に70万円もアップします。一方で、土俵の絶対君主である横綱の月給300万円とは50万円の開きが設けられています。
以下の表は、日本相撲協会の給与規定に基づく番付ごとの現行月給および目安となる基準年収の対照一覧です。
| 番付・地位 | 現行月給(2026年時点) | 基準年収の目安(手当等含む) | 主な手当・待遇の特徴 |
|---|---|---|---|
| 横綱 | 300万円 | 約4803万円〜 | 最高位の基本給、多額の懸賞金、降格のない絶対的地位 |
| 大関 | 250万円 | 約3937万円〜 | 三役から月70万円増、看板力士としての手当・ボーナス支給 |
| 三役(関脇・小結) | 180万円 | 約2786万円〜 | 幕内上位の激戦区、大関昇進で大幅な昇給が見込める境目 |
| 前頭(平幕) | 140万円 | 約2186万円〜 | 幕内力士としての月給保証、三賞受賞や金星で加算あり |
| 十両 | 110万円 | 約1711万円〜 | 関取(給与受給者)の境界線、付き人が付き個室が与えられる |
| 幕下以下(力士養成員) | 0円(月給なし) | 約100万円未満 | 月給制ではなく年6回の場所手当・奨励金のみ支給 |
データが明確に示す通り、十両以上の「関取」と幕下以下の「力士養成員」との間には絶対的な経済格差が存在します。幕下以下の力士には毎月の給与は支給されず、本場所ごとに支給される数万〜十数万円の手当(幕下で1場所16万5000円など)のみで生活します。十両に昇進して関取となり、さらに大関へと駆け上がることが、プロアスリートとして破格の経済的成功を収める唯一の道であることが分かります。
【成果報酬の全貌】懸賞金・力士褒賞金・優勝賞金で跳ね上がる実年収
大関の本当の年収を語る上で欠かせないのが、土俵上の勝利に直結する「成果報酬」です。大関ともなれば結びの一番近くに登場するため、企業からかけられる懸賞金の数が平幕力士とは桁違いに多くなります。懸賞金は1本あたり7万円(日本相撲協会への手数料や納税積立金を除き、力士本人の手取りは現金3万円+納税充当金3万円)であり、勝ち越して白星を積み重ねるほど手取り収入は直接跳ね上がります。
さらに相撲界独自のユニークな制度が力士褒賞金です。これは関取としての勤続場所数や勝ち星、金星の獲得数などに応じて持ち給金が累積していく制度で、本場所ごとに「持ち給金×4000倍(関取の場合)」が支給されます。大関まで勝ち上がってきた力士は過去の勝ち星の蓄積が多いため、この褒賞金だけでも1場所あたり数十万〜百万円単位が上乗せされるのが通例です。
これらに加えて、幕内最高優勝を果たした際には優勝賞金1000万円が支給されます。好成績を残して年間を通じて上位で白星を稼ぎ、懸賞金を大量に獲得する大関であれば、基本年収の約4000万円に加えて数千万円単位の成果給が上乗せされ、実質的な年間総収入が6000万円から8000万円以上に達するケースも珍しくありません。

【激変の角界】2027年1月場所からの給与改定がもたらす影響
相撲界の金銭事情において現在最も注目を集めているのが、日本相撲協会が発表した2027年1月場所からの給与改定です。関取の基本月給の引き上げは長らく据え置かれており、実に約四半世紀(約26年)ぶりとなる抜本的な賃上げ改定として関係各所から大きな注目を集めています。
報道各社および相撲協会の発表資料によると、2027年の改定では横綱の月給が300万円から330万円へ、十両の月給が110万円から120万円へそれぞれ増額されることが決まっています。これに伴い、大関をはじめとする他の番付の月給水準も引き上げられる見通しとなっており、物価高やプロスポーツ界全体の報酬水準の上昇に対応した近代的な待遇改善が進められています。
また、この改定は関取だけでなく、相撲界の土台を支える幕下以下の力士養成員の手当見直しや環境改善にも波及すると見られています。力士志望者の減少が課題視されるなか、大相撲という伝統文化をプロスポーツ興行として持続可能なものにするため、処遇の底上げと上位力士のさらなるモチベーション向上を図る狙いが明確に読み取れます。
【実態調査】経費と税金から見る大関のリアルな手取り額
年間数千万円もの高額収入を得る大関ですが、額面の年収がそのまま個人の手元に残るわけではありません。大相撲の力士は日本相撲協会に所属するプロフェッショナルであり、税務上は個人事業主(プロスポーツ選手)としての扱いを受けます。そのため、最高税率が適用される所得税や住民税などの税金負担は非常に重くのしかかります。
さらに、大関という地位を維持するためには特有の経費が発生します。日常の稽古を支えてくれる付け人(付け人力士)への小遣いや食事の振る舞い、後援会関係者との交際費、体作りのための膨大な食費やサプリメント代、体のメンテナンス費用など、自己投資や周囲への気配りにかかる支出は一般的な会社員の比ではありません。
一般的に、年収5000万円規模の大関であっても、重い税負担と角界特有の経費を差し引いた実質的な手取り額は半分から6割程度(約2500万〜3000万円前後)になると言われています。それでもなお、日本のプロアスリートとして屈指の高所得であることは間違いなく、自らの身体ひとつで土俵に挑む力士たちにとって、大関の座は莫大な富と名誉をもたらす到達点となっています。

【大関の給料】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大関から関脇に陥落した場合、給料はすぐに下がりますか?
A1:はい、番付が関脇に下がった時点で支給される月給は三役の180万円へと改編されます。力士の給与は番付発表に基づいて厳密に決定されるため、地位の変動とともに翌月からの基本給や手当の基準額も即座に変わります。
Q2:大関が怪我で本場所を全休した場合でも給料は全額もらえますか?
A2:全休した場合でも、大関の地位にとどまっている場所中は基本給(月給250万円)が全額支給されます。ただし、出場しないため取組の勝利に伴う懸賞金はゼロになり、本場所手当などの一部手当にも影響が出ます。
Q3:幕下以下の力士には本当に毎月の給料が出ないのですか?
A3:幕下以下の力士(力士養成員)には毎月の「月給」はありません。相撲部屋での衣食住は保証されているほか、年6回の本場所ごとに「場所手当」(幕下で1場所16万5000円など)や勝星に応じた奨励金が支給され、それらを元手に生活しています。
まとめ:伝統と実力主義が融合する大関の報酬体系
大関の給料事情を紐解くと、月給250万円・固定年収3000万円という盤石なベースに支えられつつも、土俵での勝敗がそのまま懸賞金や褒賞金として跳ね返る、極めてシビアな実力主義の世界が浮かび上がります。横綱との明確な格差や三役との大きな待遇差は、番付という序列が相撲界における絶対的な評価軸であることを物語っています。
さらに2027年からは約26年ぶりとなる歴史的な給与改定が控えており、角界全体の待遇改善とプロアスリートとしての魅力向上が進められています。土俵上で繰り広げられる大関たちの激しい熱戦の背景には、地位を死守しさらなる頂点を目指す、名誉と報酬を懸けた壮絶な生き様が宿っています。 (出典: 大関 の 給料(Yahoo!ニュース))