国内旅行人気ランキング2021を徹底比較!伊勢神宮1位と沖縄・宮崎・福岡の夏旅を検証
2021年の国内旅行人気ランキングを振り返ると、総合1位に輝いた観光スポット、夏に予約が急増した旅行先、旅行者の口コミで高く評価された名所は、それぞれ異なる顔を見せていました。NAVITIMEでは三重県の伊勢神宮内宮が3年連続で総合1位を獲得。RECOTRIPでは茨城県の国営ひたち海浜公園が東日本1位、京都府の清水寺が西日本1位に選ばれています。
一方、楽天トラベルの2021年夏の予約実績では、茨城県や千葉県などの人気上昇が目立ちました。沖縄のリゾート需要、宮崎の南国らしい景観、福岡・糸島の海辺の観光も、夏旅を考えるうえで外せないテーマです。2026年現在の旅行動向も参考にしながら、各ランキングの集計方法、コロナ禍の旅行実態、旅先選びに役立つポイントを整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- ランキングの1位は調査方法で変わる:NAVITIMEは伊勢神宮内宮、RECOTRIPは東日本が国営ひたち海浜公園、西日本が清水寺。
- 2021年夏は近場の旅行先にも注目:楽天トラベルでは茨城県が前年比109.8%、千葉県が103.1%の予約増加率で上位に入った。
- 人気と旅行市場全体の回復は別問題:観光庁によると、2021年の国内旅行消費額は9兆1,835億円で、2019年比58.1%減だった。
【結論】国内旅行人気ランキング2021は「何を測るか」で結果が変わる
2021年の国内旅行先ランキングを比較するとき、最初に押さえたいのは、すべての調査が同じ意味での「人気」を測っているわけではないことです。目的地として検索された回数、旅行者が実際に訪れた実績、口コミ評価、宿泊予約の伸び、旅行商品の閲覧数では、上位に入る場所も順位の意味も変わります。
たとえば、NAVITIMEの2021年目的地検索スポット総合ランキングでは、三重県の伊勢神宮内宮が1位でした。対して、旅行SNSのRECOTRIPが発表した2021年の人気観光スポットランキングでは、東日本1位が国営ひたち海浜公園、西日本1位が清水寺です。どちらかが間違っているのではなく、ランキングを作るために使ったデータが異なります。
また、楽天トラベルが2021年7月12日に公開した夏のランキングは、全国の旅行先を単純に人気順に並べたものではありません。前年同期と比べて予約人泊数がどれほど増えたかを軸に、人気上昇の大きかった都道府県を紹介しています。
この違いを理解すると、「2021年に最も人気だった国内旅行先はどこか」という疑問に対して、単独の順位だけで答えることが難しい理由が見えてきます。定番観光地の強さを知りたいのか、旅行需要が急伸した地域を探したいのか、それとも実際に訪れた人の評価を重視するのか。目的に合わせてデータを読み分ける必要があります。

【4サービス比較】NAVITIME・RECOTRIP・楽天トラベル・トラベルコの結果
2021年の観光スポット人気と夏の旅行需要を把握するには、複数のサービスを横断して見るのが効果的です。各社の公式発表や公開ランキングから確認できる主な結果をまとめました。
| サービス・調査 | 主な集計方法 | 確認できる結果 | 読み取れる傾向 |
|---|---|---|---|
| NAVITIME・2021年 | ナビゲーションサービスで目的地として検索されたスポットなどを集計 | 伊勢神宮内宮が総合1位。2019年から3年連続 | 歴史的な名所や定番観光地の根強い人気 |
| RECOTRIP・2021年 | 2021年1月1日〜12月15日の訪問ユーザー数とスポット評価を独自スコア化 | 東日本1位は国営ひたち海浜公園、西日本1位は清水寺 | 自然景観、季節の花、歴史的名所への関心 |
| 楽天トラベル・2021年夏 | 予約人泊数の前年同期比をもとに人気上昇都道府県を集計 | 茨城県が前年比109.8%、千葉県が103.1%、秋田県が102.0% | 夏のレジャー、自然、温泉、家族向け観光などの需要 |
| トラベルコ・2026年秋 | サイト内の旅行先検索データをもとに集計 | 北海道1位、沖縄県2位、福岡県3位 | 現在の旅行需要を考える際の参考。ただし2021年とは対象時期も調査条件も異なる |
NAVITIMEのランキングは2021年12月8日に発表され、総合ランキングTOP100のほか、交通手段別、県内移動、アニメ聖地などのランキングも公開されました。RECOTRIPの発表日は同年12月24日で、約2万のスポットを対象に東日本・西日本それぞれの上位50カ所を選出しています。
楽天トラベルの数値は、人気の絶対的な大きさではなく、予約需要の伸びを示すものです。トラベルコの2026年秋ランキングも、2021年の観光スポットランキングと同列には扱えません。2026年10月に公表された同ランキングでは、旅行期間を2026年秋に設定した検索データをもとに、北海道、沖縄県、福岡県が上位に入りました。
つまり、国内旅行人気ランキング2021を調べる際には、順位だけでなく、集計期間、対象地域、データの種類、比較対象を確認することが欠かせません。
【スポット総合ランキング】伊勢神宮内宮が3年連続1位になった理由
2021年の人気観光スポットを語るうえで象徴的なのが、三重県伊勢市にある伊勢神宮内宮です。NAVITIMEの「2021ナビタイム スポット検索ランキング」では、2019年、2020年に続いて総合1位となり、3連覇を達成しました。
伊勢神宮内宮は、正式には皇大神宮と呼ばれ、天照大御神をお祀りする伊勢神宮の中心的な宮です。長い歴史を持つ参拝先であり、古くから「お伊勢さん」の名で親しまれてきました。観光施設としての新しさや話題性だけではなく、信仰、歴史、文化を目的に訪れる人がいることが、継続的な人気を考えるうえで重要です。
NAVITIMEの発表では、総合ランキングTOP100の約3分の2を、前年もランクインしていた定番スポットが占めました。上位には御殿場プレミアム・アウトレット、日光東照宮、出雲大社、東京ディズニーランド、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどが並んでいます。
注目したいのは、上位が歴史的な名所だけで構成されていたわけではない点です。アウトレットやショッピングモールなど、買い物を楽しめる施設も多くランクインしました。公共交通機関ではテーマパークやイベントホール、車・自転車・バイクでは自然の多い観光名所が目立つなど、移動手段によって検索されやすい場所にも違いがありました。
この結果からは、2021年の旅行者が定番を避けて一斉に新しい観光地へ移ったわけではないことが分かります。行き先を決める際には、歴史的な価値や知名度に加え、アクセスのしやすさ、買い物、自然との触れ合いなど、旅先で得られる体験が選択を左右していたと考えられます。
【RECOTRIP 2021】東日本は国営ひたち海浜公園、西日本は清水寺
検索数だけでは分からない旅行者の評価を知るうえで参考になるのが、旅行SNS「RECOTRIP」の2021年人気観光スポットベスト50です。運営元の株式会社インタースペースは、2021年1月1日から12月15日までの実際の訪問ユーザー数と、各スポットに付けられた評価を独自にスコア化しました。
東日本1位は茨城県の国営ひたち海浜公園でした。約215ヘクタールの広大な公園で、春には約530万本のネモフィラ、秋にはコキアの紅葉を楽しめます。季節によって風景が大きく変わることに加え、サイクリングや遊園地などのレジャーも充実しており、幅広い層が訪れやすいスポットです。
東日本の2位は東京都の東京スカイツリー、3位は栃木県のあしかがフラワーパークでした。大都市のランドマークと、花の見頃を楽しむ自然系の観光施設が並んだことは、旅行者の関心が一つのジャンルに偏っていなかったことを示しています。
一方、西日本1位は京都府の清水寺です。2位は伏見稲荷大社、3位はユニバーサル・スタジオ・ジャパンでした。清水寺や伏見稲荷大社のような歴史・文化を体験できる名所と、大型テーマパークが上位に入っています。
RECOTRIPの特徴は、単純な検索回数ではなく、実際に訪れたユーザー数と評価を組み合わせていることです。ただし、旅行SNSを利用する人の行動や口コミ投稿の傾向が反映されるため、日本全国のすべての旅行者を均等に代表する統計とは異なります。
花の名所、歴史的建造物、テーマパークなど、目的の異なるスポットが評価されていることから、旅行先選びでは「人気の場所」を一つに絞るよりも、景色を楽しみたいのか、歴史に触れたいのか、アクティビティを満喫したいのかを先に決めるほうが、満足度の高い計画につながります。
【夏の国内旅行】沖縄・宮崎・福岡・糸島の傾向を比較
2021年夏の旅行先を考えるうえでは、南国リゾート、海沿いの観光、自然を生かしたレジャーなど、地域ごとの特徴を分けて見る必要があります。とくに沖縄、宮崎、福岡・糸島は、同じ九州・南西方面の旅先として語られることがあっても、実際に楽しめる旅行体験は異なります。
沖縄は、夏のリゾート旅行を代表するエリアです。2021年7月に公開された楽天トラベルの「夏の人気急上昇!国内旅行先ランキング」では、沖縄県が人気上昇都道府県の8位に入り、予約人泊数は公表値で前年比53.0%増でした。沖縄美ら海水族館、アメリカンビレッジ、ビーチ、石垣島や宮古島などの離島が、旅行先の選択肢として紹介されています。
また、ブッキング・ドットコムが2021年5月に公表した夏の旅行検索動向では、沖縄県が検索上位地域に複数入っていました。外出自粛が続く状況でも、夏休みにリゾート気分を味わいたいという需要が見られたことがうかがえます。
宮崎は、海岸景観や南国らしい雰囲気を楽しみたい人に向く旅先です。海沿いの景色や自然、地域の食文化を組み合わせやすく、夏のドライブ旅行とも相性があります。ただし、「宮崎県が2021年の楽天トラベル夏の人気上昇都道府県ランキングで上位だった」とするのは正確ではありません。同ランキングの公表上位10県に宮崎県は含まれておらず、宮崎の魅力と同調査で確認できる順位は分けて考える必要があります。
福岡・糸島は、都市観光と海辺のドライブを組み合わせやすいエリアです。福岡市内ではグルメや買い物を楽しみ、糸島方面では海岸の景色やカフェなどを巡る計画が立てられます。写真映えする場所を訪れたい人や、都市滞在だけでは物足りない人にとって、異なる楽しみ方を組み合わせやすいのが特徴です。
ただし、福岡・糸島が2021年の楽天トラベルの人気上昇ランキングで上位だったと確認できるわけではありません。別の調査であるブッキング・ドットコムの2021年夏の検索ランキングでは、福岡市は2020年の6位から2021年の10位へ順位を下げています。これは検索動向の一例であり、糸島の観光人気そのものが下がったと判断する材料にはなりません。
楽天トラベルの公表結果では、2021年夏に予約人泊数の伸びが大きかったのは茨城県、千葉県、秋田県、山口県、埼玉県などでした。沖縄・宮崎・福岡の夏旅を比較する際には、旅行先としての魅力、検索される頻度、予約の伸びを混同しないことが大切です。

【コロナ禍の実態】人気スポットがあっても旅行市場は回復途上だった
2021年の国内旅行を理解するには、観光スポットのランキングだけでなく、旅行市場全体の数字を見る必要があります。観光庁が2022年4月28日に公表した「旅行・観光消費動向調査」の2021年年間確報によると、日本人の国内旅行消費額は9兆1,835億円でした。前年比では7.9%減、感染拡大前の2019年と比較すると58.1%減という水準です。
内訳を見ると、宿泊旅行の消費額は6兆9,925億円で、2019年比59.2%減。日帰り旅行は2兆1,910億円で、同54.1%減でした。宿泊を伴う旅行は移動や滞在の負担が大きくなりやすく、感染状況や社会的な行動制限の影響を受けていました。
こうした状況でも、伊勢神宮内宮のような定番スポットは目的地検索で首位を維持し、国営ひたち海浜公園のような屋外の観光地も評価を集めました。つまり、ランキング上位に入ったことは、その場所への関心が強かったことを示しますが、日本全体の旅行需要が感染拡大前の水準に戻っていたことを意味するわけではありません。
また、旅行先を選ぶ人の行動には、近距離での移動、屋外でのレジャー、自然景観、季節の花などが選択肢として存在感を持っていました。楽天トラベルの2021年夏のランキングでは、茨城県の大洗・ひたちなかエリアや国営ひたち海浜公園などが紹介され、秋田県では温泉や湖、山歩きなどの自然体験が取り上げられています。
ただし、これらの結果だけで「コロナ禍の旅行者は全員、近場や屋外を選んだ」と一般化することはできません。ランキングは、それぞれのサービスを利用した人の検索や予約、投稿などを集計したものです。2021年の旅行トレンドを読み解く際には、需要の変化と、調査データが映し出す範囲を分けて考える必要があります。
【2026年と比較】歴代ランキングを旅先選びに生かす方法
2026年の旅行動向を考える際にも、2021年のランキングは参考になります。ただし、過去の順位をそのまま現在の人気順位として扱うのではなく、定番の強さと、その年・季節ならではの需要を分けて見ることが大切です。
トラベルコが2026年10月8日に公表した秋の人気国内旅行先ランキングでは、1位が北海道、2位が沖縄県、3位が福岡県でした。福岡県は前年同期比119%の検索数となり、前年の5位から3位へ上昇しています。2021年のNAVITIMEのスポット検索ランキングとは対象も集計方法も違いますが、北海道や沖縄、福岡のような地域が現在の旅行先選びでも存在感を持つことが分かります。
一方、2021年のRECOTRIPでは、東日本の国営ひたち海浜公園、西日本の清水寺が地域別1位でした。スポット単位の口コミ評価と、都道府県単位の旅行先検索を直接比較して「人気が上がった」「下がった」と判断することはできません。
実際に旅行先を決めるときは、次のような基準でランキングを使い分けると便利です。
- 定番の観光スポットを探したい:NAVITIMEの目的地検索ランキングで、訪問先として検索されている名所を確認する。
- 口コミ評価や実際の訪問傾向を重視したい:RECOTRIPのように、訪問ユーザー数と評価を組み合わせたランキングを参考にする。
- 予約需要が伸びている地域を知りたい:楽天トラベルの前年同期比など、予約実績を使った調査を確認する。
- 現在の旅行先候補を比較したい:トラベルコのような旅行比較サイトで、対象シーズンの検索傾向や旅行商品を調べる。
ランキングは、旅行先を決めるための出発点です。順位が高いから自分にも最適とは限りません。夏なら暑さや台風、冬なら積雪や交通状況、連休なら混雑や宿泊料金など、実際の旅程に関わる条件も確認しましょう。2021年のデータを使う場合も、当時の順位と現在の営業状況、アクセス方法、施設情報を切り分けて調べることが大切です。
【国内旅行人気ランキング2021】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2021年の国内旅行人気ランキングで総合1位だったのはどこですか?
A1:NAVITIMEの2021年目的地検索スポット総合ランキングでは、三重県の伊勢神宮内宮が1位でした。2019年から3年連続の首位です。一方、RECOTRIPでは東日本1位が国営ひたち海浜公園、西日本1位が清水寺であり、調査方法によって結果が異なります。
Q2:2021年夏に人気が急上昇した国内旅行先はどこですか?
A2:楽天トラベルの「夏の人気急上昇!国内旅行先ランキング」では、茨城県が前年比109.8%、千葉県が103.1%、秋田県が102.0%の予約人泊数増加率で上位に入りました。これは人気の絶対順位ではなく、予約実績の伸びを比較したランキングです。
Q3:2021年は沖縄・宮崎・福岡が国内旅行先として人気だったのですか?
A3:沖縄は楽天トラベルの2021年夏の人気上昇都道府県ランキングで8位に入り、予約人泊数は公表値で前年比53.0%増でした。宮崎や福岡・糸島も、それぞれ自然景観や海辺の観光を楽しめる旅行先ですが、同ランキングの上位10県に宮崎県や福岡県は含まれていません。個々の地域の魅力と、特定のランキングでの順位は分けて考える必要があります。
Q4:NAVITIMEとRECOTRIPのランキングは何が違いますか?
A4:NAVITIMEはナビゲーションサービスで目的地として検索されたスポットなどを集計しています。RECOTRIPは2021年の訪問ユーザー数とスポット評価を独自にスコア化しています。前者は目的地検索の傾向、後者は実際に訪れたユーザーの行動と評価に重点を置いています。
Q5:2021年のランキングは2026年の旅行先選びにも役立ちますか?
A5:定番観光地の人気や、自然・歴史・レジャーなどの旅行テーマを知る資料として役立ちます。ただし、2021年当時の順位は現在の順位ではありません。最新の検索動向、宿泊料金、交通アクセス、施設の営業情報などを合わせて確認すると、より実用的な旅行計画を立てられます。
まとめ:国内旅行人気ランキング2021から学ぶ旅先選びの判断基準
国内旅行人気ランキング2021を比較すると、NAVITIMEでは伊勢神宮内宮が3年連続で総合1位となり、RECOTRIPでは東日本の国営ひたち海浜公園、西日本の清水寺が地域別1位を獲得しました。楽天トラベルの夏のランキングでは、茨城県や千葉県など、前年同期と比べて予約需要が大きく伸びた地域が目立っています。
一方、2021年の国内旅行消費額は2019年比58.1%減にとどまり、観光スポットの人気と旅行市場全体の回復が同じ動きをしていたわけではありません。コロナ禍の旅行トレンドを理解するには、検索、訪問、口コミ、予約実績という異なるデータを組み合わせる必要があります。
2026年の旅行先選びでも、ランキングの順位だけで判断せず、調査方法、集計期間、対象地域を確認することが大切です。定番の名所を訪れたいならNAVITIME、旅行者の評価を重視するならRECOTRIP、予約需要の変化を知りたいなら楽天トラベル、現在の旅行先候補を比較するならトラベルコというように、目的に合わせて使い分けましょう。
過去のランキングは、現在の人気を保証するものではありません。しかし、旅先が選ばれた背景や旅行者が求めていた体験を読み解けば、自分の希望に合う国内旅行を計画するための有力な手がかりになります。 (出典: 国内旅行 人気ランキング 2021(Yahoo!ニュース))