心肺停止とは?原因・症状・見分け方から119番通報とAEDの使い方まで徹底解説

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心肺停止とは?原因・症状・見分け方から119番通報とAEDの使い方まで徹底解説
心肺停止とは?原因・症状・見分け方から119番通報とAEDの使い方まで徹底解説
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🎵 心肺停止とは?原因・症状・見分け方から119番通報とAEDの使い方まで徹底解説

心肺停止とは、心臓のポンプ機能や呼吸が停止し、全身、とりわけ脳に十分な酸素を届けられなくなった命に直結する緊急状態です。突然倒れる、呼びかけても反応がない、普段どおりの呼吸が確認できないといった場合は、心停止を疑い、速やかに119番通報と心肺蘇生を開始する必要があります。

心肺停止は、必ずしも救命できない状態を意味するわけではありません。総務省消防庁の公表データでは、心停止の現場で一般市民による応急手当が行われたケースは、行われなかったケースよりも1か月後の生存率や社会復帰率が高くなっています。2026年に知っておきたい心肺停止の原因、症状、心停止・呼吸停止・死亡との違い、胸骨圧迫のやり方、AEDの使い方を、公的資料に基づいて解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:心肺停止が疑われる人には、反応と普段どおりの呼吸を確認し、119番通報・AEDの手配・胸骨圧迫を速やかに行う。
  • 要点2:しゃくり上げるような途切れ途切れの呼吸は正常な呼吸ではない。判断に迷った場合も、救急指令員の指示に従って救命処置を始める。
  • 要点3:胸骨圧迫は胸の真ん中を約5cm沈む深さで、1分間に100〜120回。AEDは音声ガイダンスに従って使用する。

【心肺停止とは】心停止・呼吸停止・死亡との違いを解説

心肺停止は、心臓と呼吸の機能が失われ、生命を維持するための血液循環や酸素供給が十分に行われなくなった状態を指す言葉です。救急医療の現場では、心機能や肺機能のいずれか、または両方が停止した状態を含めて扱う場合もあります。

心肺停止という言葉を理解するには、似た表現である「心停止」「呼吸停止」「死亡」との違いを整理することが大切です。

  • 心停止:心臓が有効に血液を送り出せなくなった状態。心停止直後には、しゃくり上げるような異常な呼吸が残ることもあります。
  • 呼吸停止:自発的な呼吸が止まった状態。酸素が取り込めなくなり、放置すれば心停止に進む危険があります。
  • 心肺停止:一般には、心停止と呼吸の停止が重なり、循環と酸素供給が維持できなくなった状態を指します。医学的な用語の使い方は場面によって異なります。
  • 死亡:生命活動が不可逆的に停止した状態。心停止が起きても、直ちに不可逆的な死亡が確定するわけではなく、蘇生によって回復する可能性があります。

日本救急医学会の医学用語解説でも、心肺停止は心機能・肺機能のいずれか、または両方が停止した状態として説明されています。医療機関では意識、呼吸、脈拍、心電図などを用いて状態を評価します。

重要なのは、一般の人が心肺停止と死亡を見分けようとして、救命処置を遅らせないことです。反応がなく、普段どおりの呼吸が確認できなければ、脈拍の有無を調べることに時間を費やさず、119番通報と心肺蘇生に移ります。死亡の判断は医療上の判断であり、倒れた人の状態を見ただけで決めつけるべきではありません。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:content.nurse-senka.com)

【原因と症状】心肺停止の見分け方は意識と呼吸の確認が基本

心肺停止は、心臓そのものの病気だけでなく、呼吸障害や事故など、さまざまな原因によって起こります。突然発症し、本人が助けを求めることもできないため、周囲の人が異変に気づくことが救命の第一歩になります。

心肺停止を引き起こす主な原因

  • 心臓の病気:急性心筋梗塞、重い不整脈、心筋症など。心臓の電気的な活動やポンプ機能に異常が生じ、血液を送り出せなくなることがあります。
  • 呼吸障害:窒息、溺水、重い呼吸不全など。酸素不足が続くことで、心臓の機能も損なわれます。
  • 重大な事故や外傷:大量出血、重度の外傷、感電など。循環や呼吸が維持できなくなる場合があります。
  • その他の重篤な病態:肺血栓塞栓症、重いショック、重度の低体温など。原因に応じた救急治療が必要です。

原因が何であっても、現場に居合わせた人が病名を特定する必要はありません。反応がなく、正常な呼吸がない、または判断できない場合は、原因の推測よりも救命処置を優先します。

心肺停止で見られる症状・サイン

  • 突然倒れ、呼びかけたり肩をたたいたりしても反応しない。
  • 胸やお腹が普段どおりに上下していない。
  • 呼吸が完全に止まっている、または途切れ途切れにあえぐような呼吸をしている。
  • 顔色や唇の色が悪くなることがある。
  • 意識がなく、目的のある動きが見られない。

特に注意したいのが、心停止直後に見られることがある「死戦期呼吸」です。しゃくり上げるように息を吸う、時折あえぐような動きをするなど、呼吸があるように見えることがあります。しかし、これは正常な呼吸とは異なり、心停止を否定する根拠にはなりません。

総務省消防庁の応急手当WEB講習では、呼吸の確認を10秒以内で行い、普段どおりの呼吸がない場合や判断に迷う場合には、胸骨圧迫を開始するよう案内しています。

一般の人は、脈拍を正確に確認しようとする必要はありません。呼吸の有無を判断できないまま時間が過ぎることが、救命の機会を逃す原因になり得るためです。

【2026年の公的データ】心肺停止の蘇生率・救命率をどう読むか

心肺停止からの回復可能性は、発症した原因、倒れた瞬間を誰かが目撃していたか、心肺蘇生を始めるまでの時間、AEDによる除細動の適応などによって異なります。そのため、心肺停止全体に共通する単一の「蘇生率」を示すことはできません。

総務省消防庁の「令和7年版消防白書」に掲載された令和6年(2024年)の統計では、救急搬送された心肺機能停止傷病者のうち、心臓が原因と考えられる心原性の傷病者は9万1,094人でした。そのうち、心肺停止の時点を一般市民が目撃した2万7,769人について、1か月後の生存率は12.4%、社会復帰率は7.7%でした。

同白書によると、一般市民が目撃した心原性心肺停止のうち、現場で一般市民による応急手当が行われた1万6,728人では、1か月後の生存率は15.3%でした。応急手当が行われなかった場合の7.9%と比較すると約1.9倍です。社会復帰率も、応急手当が行われた場合の10.4%に対し、行われなかった場合は3.7%でした。

公的統計の項目2024年のデータ読み取るべきポイント
心肺機能停止で救急搬送された傷病者14万88人救急搬送された心肺機能停止傷病者の総数
心原性の心肺機能停止傷病者9万1,094人心臓が原因と考えられる症例
市民が心停止を目撃した心原性症例の1か月後生存率12.4%対象は目撃された心原性症例
市民が目撃し、応急手当が行われた症例の1か月後生存率15.3%応急手当なしの7.9%を上回る
市民が目撃し、応急手当が行われた症例の1か月後社会復帰率10.4%応急手当なしの3.7%を上回る

※数値は総務省消防庁「令和7年版消防白書」に基づきます。生存率・社会復帰率の比較は、一般市民が目撃した心原性心肺停止の対象集団に関するものであり、すべての心肺停止患者にそのまま当てはまる数値ではありません。

この統計から分かるのは、一般市民による応急手当が救命に大きく関わるという点です。ただし、応急手当を行えば必ず助かるという意味ではありません。救命率の数字は個々の患者の回復を予測するものではなく、早期通報、胸骨圧迫、AED、救急隊による処置を連携させる必要性を示しています。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:hachiouji-seikei.com)

【心肺停止の応急処置】119番通報から胸骨圧迫・AEDまでの手順

心肺停止が疑われる人を発見した場合は、救命処置の開始を遅らせないことが重要です。次の手順を基本に行動してください。日本国内では119番に通報し、通信指令員の指示に従います。

手順1:周囲の安全を確認し、反応を確かめる

車の往来、火災、感電などの危険がないかを確認します。安全を確保したうえで、倒れている人の肩を軽くたたきながら「大丈夫ですか」と大きな声で呼びかけます。反応がなければ、心肺停止を疑って次の行動に移ります。

手順2:119番通報とAEDの手配を依頼する

周囲に人がいる場合は、「あなたは119番通報をしてください」「あなたはAEDを持ってきてください」と、相手を具体的に指名して依頼します。役割を明確にすると、通報やAEDの手配が進みやすくなります。

一人しかいない場合は119番に通報し、可能ならスマートフォンをスピーカーモードにします。通信指令員の質問に答えながら、その場で心肺蘇生の指示を受けることができます。

手順3:呼吸を10秒以内で確認する

胸やお腹が普段どおりに上下しているかを見ます。確認に時間をかけず、10秒以内を目安に判断してください。正常な呼吸がない、あえぐような呼吸しかない、あるいは判断できない場合は、胸骨圧迫を開始します。

手順4:胸骨圧迫を開始する

傷病者を硬く平らな場所に仰向けにし、胸の真ん中、胸骨の下半分を目安に圧迫します。片方の手の付け根を当て、その上にもう一方の手を重ね、肘を伸ばして真上から体重をかけます。

  • 圧迫する位置:胸の真ん中、胸骨の下半分。
  • 圧迫の深さ:成人では約5cm。強く、十分な深さで圧迫しますが、6cmを超えないようにします。
  • 圧迫のテンポ:1分間に100〜120回。
  • 圧迫後:胸が元の位置に戻るよう、圧迫を解除します。
  • 中断時間:できるだけ短くします。

訓練を受け、人工呼吸を行う意思と技術がある場合は、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を組み合わせます。人工呼吸を行えない、またはためらいがある場合でも、胸骨圧迫だけを続ける方法があります。救急指令員の指示を優先してください。

手順5:AEDが到着したら音声案内に従う

AED(自動体外式除細動器)は、心臓のリズムを解析し、必要な場合に電気ショックを行うための機器です。医療資格がなくても、一般市民が音声ガイダンスに従って使用できます。

  1. 電源を入れる:ふたを開けると自動で電源が入る機種もあります。
  2. 電極パッドを貼る:胸を露出させ、パッドの図に従って胸部に貼り付けます。胸が濡れている場合は、すばやく水分を拭き取ります。
  3. 心電図の解析を待つ:AEDが解析している間は、傷病者に触れないよう周囲に声をかけます。
  4. 必要な場合は電気ショックを行う:AEDがショックを指示した場合、周囲の人が傷病者に触れていないことを確認し、音声案内に従って操作します。
  5. 直ちに胸骨圧迫を再開する:ショックの後も、AEDが指示するタイミングで心肺蘇生を続けます。ショック不要と案内された場合も、正常な呼吸や明らかな反応が戻っていなければ胸骨圧迫を続けます。

AEDは電気ショックが必要な心臓のリズムかどうかを自動で判断します。ショック不要という案内が出ても、心停止ではないと断定できるわけではありません。胸骨圧迫を中止する理由にはならないため、音声案内に従って救命処置を続けます。

救急隊が到着したら、倒れた時刻や発見時の状態、胸骨圧迫を始めた時刻、AEDの使用状況など、分かる範囲で伝えます。救急隊に引き継ぐまで、指示に従って対応してください。

【脳への影響と救命のポイント】時間が経つほど危険性が高まる理由

心肺停止が深刻なのは、心臓から脳へ血液が十分に送られなくなるためです。脳は酸素不足に弱く、心停止が起こると意識は数秒以内に失われることがあります。日本救急医学会の「低酸素脳症」の解説では、心停止による脳への酸素供給の途絶が3〜5分以上続くと、自己心拍が再開しても脳障害が生じる可能性があるとされています。

この時間は一律の境界線ではありません。発症前の状態、原因、周囲の温度、心肺蘇生の有無などによって結果は異なります。しかし、脳への血流が途絶える時間を短くするために、胸骨圧迫を早く始めることが大切です。

胸骨圧迫は、止まった心臓を直接動かすための処置ではありません。胸を圧迫することで血液を循環させ、脳や心臓などの重要な臓器に血流を送り、救命処置が成功する可能性を高めます。AEDによる電気ショックが必要な心臓のリズムでは、早期の除細動も救命に重要な役割を果たします。

心肺停止に関するよくある誤解

  • 誤解1:呼吸のような動きがあれば大丈夫。 あえぐような死戦期呼吸は正常な呼吸ではありません。反応がなく、普段どおりの呼吸が確認できない場合は、心肺停止を疑います。
  • 誤解2:脈拍を確認できるまで胸骨圧迫を始められない。 一般の人は脈拍確認に時間をかけず、反応と呼吸をもとに判断します。
  • 誤解3:胸骨圧迫で肋骨を傷つけるのが心配だから、弱く押すべき。 成人では適切な深さとテンポで圧迫することが必要です。ためらいによって救命処置が遅れることを避けます。
  • 誤解4:AEDがショック不要と判断すれば救命処置は終わり。 ショック不要でも心停止が続いている場合があります。正常な呼吸や明らかな反応が戻らなければ、胸骨圧迫を継続します。
  • 誤解5:心肺停止は死亡と同じ意味。 心停止は蘇生できる可能性が残る状態です。医療者に引き継ぐまで、可能な救命処置を続けます。

2026年には、日本蘇生協議会の「JRC蘇生ガイドライン2025」の書籍版が7月13日に刊行されました。蘇生の指針は科学的根拠に基づいて更新されるため、救命講習を受講して手順を身につけ、最新の公的な案内を確認しておくことも備えの一つです。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:pbs.twimg.com)

【心肺停止とは】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:心肺停止と心停止は同じ意味ですか?

A1:日常的には近い意味で使われますが、厳密には文脈によって異なります。心停止は心臓が有効に血液を送り出せなくなった状態で、心停止直後にあえぐような呼吸が残ることもあります。心肺停止は一般に心臓と呼吸の機能が停止した状態を指します。

Q2:心肺停止の人に脈があるか確認する必要はありますか?

A2:一般の人は脈拍を確認するために時間を費やす必要はありません。反応がなく、普段どおりの呼吸が確認できない、または判断できない場合は、119番通報を行い、胸骨圧迫を開始してください。

Q3:心肺停止の人には何分以内に心肺蘇生を始めるべきですか?

A3:決められた時間まで待つのではなく、心肺停止が疑われた時点で速やかに開始します。脳は酸素不足に弱いため、通報や胸骨圧迫の開始が遅れないようにすることが重要です。

Q4:AEDは医療資格がなくても使えますか?

A4:はい。一般市民でも使用できます。電源を入れ、音声案内と電極パッドの図に従って操作してください。心電図の解析中や電気ショックを行う際には、周囲の人が傷病者に触れないようにします。

Q5:心肺停止から回復する可能性はありますか?

A5:あります。ただし、回復の可能性は原因や発見時の状態、心肺蘇生の開始時期、AEDの適応などによって異なります。消防庁の統計では、一般市民が目撃した心原性心肺停止に対して応急手当が行われたケースで、行われなかったケースより1か月後の生存率が高くなっています。

まとめ:心肺停止を見分けたら、119番通報と救命処置をためらわない

心肺停止とは、心臓のポンプ機能や呼吸が停止し、脳や全身の臓器に十分な酸素を届けられなくなった緊急状態です。心停止、呼吸停止、死亡は関連する言葉ですが、同じ意味ではありません。心停止が起きても蘇生できる可能性があるため、現場では救命処置を優先する必要があります。

倒れている人を見つけたら、まず周囲の安全を確認し、反応を確かめます。反応がなければ助けを求め、119番通報とAEDの手配を行い、普段どおりの呼吸がなければ胸骨圧迫を開始してください。胸骨圧迫は成人の場合、胸の真ん中を約5cmの深さ、1分間に100〜120回のテンポで行います。AEDが届いたら、音声案内に従って使用します。

救命の成否を左右するのは、専門知識を持つ人が到着するまで何もしないことではなく、その場にいる人ができる処置を速やかに始めることです。地域の消防署や日本赤十字社などが実施する救命講習で胸骨圧迫とAEDの使い方を実際に学んでおけば、緊急時に行動するための備えになります。 (出典: 心肺 停止 と は(Yahoo!ニュース))

心肺停止とは
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